機能性ディスペプシア(FD)の症状

機能性ディスペプシアは、消化器や全身に原因となる病気が検査をしても見つからないにもかかわらず、以下のような症状が現れます。
・食後に胃にむかつきや不快感がある
・安静時に胃が痛む
・みぞおち辺りが焼けつくように痛む
・少量の食事で胃が膨らみ、食べられなくなる など

嘔吐・吐き気の症状や、頻繁にげっぷが出る場合もあります。症状は、現れては消えてを繰り返し、嘔吐や排便後にも症状は消えません。機能性ディスペプシアの症状に強いストレスを感じて、不眠に陥ることもあります。

機能性ディスペプシア(FD)の原因

機能性ディスペプシアは、さまざまなものが誘因となります。外的ストレスやピロリ菌なども機能性ディスペプシアの発症に関係していると考えられていますが、詳しい原因はわかっていません。
  
胃の動きの衰えや、知覚過敏、胃酸の過剰放出、胃の入り口にあたる部分の開口が上手くいっていないなど、さまざまな要因が関係します。

機能性ディスペプシア(FD)の治療

機能性ディスペプシアの治療は、薬物療法や生活習慣の見直しなどで、症状の改善を目指します。一人ひとりの症状に合わせて、胃酸の分泌を抑える薬や漢方薬、抗うつ薬、抗不安薬が処方されます。

ピロリ菌が陽性だった場合は、ピロリ菌の除菌治療を行います。

機能性ディスペプシア(FD)の予防

機能性ディスペプシアを予防するには、できるだけ胃に負担をかけない生活を送ることが望ましいとされています。
  
不規則な生活を続けたり、急いで食事を済ませたりすることは、胃にダメージを与えます。暴飲・暴食を控えて、決まった時間に食事を摂ることを心掛けてください。喫煙は控え、アルコールは過剰に摂取しないように気をつけましょう。

機能性ディスペプシアは、規則正しくストレスの少ない生活を続けるすることが有効です。