子宮頸管ポリープの症状

子宮頸管ポリープでは、痛みが出るようなことはありません。

しかし、ポリープの組織はもろく、運動や性交などの刺激で出血しやすいです。

おりものに少量の血が混じったり、おりものの量自体が増えたりすることがあります。

あまりはっきりと病的な症状を示さないため、子宮頸がん検診などの定期検診で発見されることが多いです。

子宮頸管ポリープの原因

なぜ子宮頸管の粘膜が増殖してポリープを形成するのかは不明です。

しかし、30~40代の出産回数が多い女性に多いことはわかっています。

細菌感染による炎症や女性ホルモンの分泌などが関わっているのではないかと考えられています。
 
子宮頸管ポリープは良性で悪性化することはありませんが、切除後も再発の可能性があります。

まれに悪性腫瘍がポリープ化しているケースがあるため、切除後には必ずポリープの病理検査が行われます。

子宮頸管ポリープの治療

治療は、基本的にはポリープの切除を行います。ポリープの「茎」の部分が細い場合は、外来診察時に麻酔不要で簡単に取り除くことが可能です。

茎の部分が太い場合は、短時間の手術になることもあります。

切除したポリープの検査結果が悪性でなければ、切除後は経過観察で再発をチェックするのみです。

子宮頸管ポリープの予防

子宮頸管ポリープは原因が不明のため、具体的な予防方法は今のところありません。

定期的な子宮がん検診を欠かさないことによって、早期に発見することができます。