出血性膀胱炎の症状

出血性膀胱炎は、出血により、尿に明らかに血が混ざっているのがわかるくらい、尿の色が赤くなります。アデノウイルスが原因の出血性膀胱炎は子どもの方がかかりやすく、排尿痛も伴います。また、微熱、残尿感などの症状が出ることもありますが、なかなか子ども自身が気づいて親に説明できる症状ではないので、発見が遅れることがあります。
  
残尿感がある場合は、トイレに行った後に、また直ぐにトイレに行くなどの行動がみられやすいので、そのような行動を見かけた時には、親が気付いてあげる必要があります。
  
成人の場合も、出血と伴に、残尿感、頻尿、排尿痛、微熱などの症状が出ます。症状が重くなると、血液が尿の中で塊を作って、尿閉や膀胱萎縮を起こす可能性もあります。

出血性膀胱炎の原因

出血性膀胱炎の多くは、ウイルスが原因ですが、他にも、抗がん剤、細菌、食物アレルギー、薬品アレルギー、放射線なども考えられます。抗がん剤が原因の場合は、白血病の治療に用いられるシクロホスファミド、イホスファミドなどが原因となります。
  
一般的に、出血性膀胱炎と言うと、子供がかかることが多いアデノウイルスによるものを指します。しかし、女性がかかりやすいとされる細菌によるものも原因となる場合があります。
  
薬品アレルギーの場合には、抗アレルギー剤や抗生物質が原因となりやすい他、漢方薬の小柴胡湯などでも起こる場合があります。

出血性膀胱炎の治療法

アデノウイルスが原因の出血性膀胱炎の場合には、今のところ治療薬がありません。そのため、自然治癒を待ちます。水分を多く摂取るようにし、安静にしておくことで、数日程度で症状は改善されていきます。
  
食物アレルギーの場合には、原因となる食物を避け、薬品アレルギーが原因の場合には、原因となる薬を飲むのを中止したり、また、止血剤を処方されることもあります原因となる薬を飲む場合などには、水分を積極的に摂取し、排尿を促すことで予防することができます。