さかさまつ毛/眼瞼内反/睫毛内反/睫毛乱生の症状

さかさまつ毛/眼瞼内反/睫毛内反の自覚症状はチクチク、ゴロゴロする異物感、涙が出てくる(流涙)、眩しく感じる(羞明)などが一般的です。

ひどい場合は角膜が濁って視力が低下する場合もあります。

角膜のみならず、結膜も刺激を受け、充血などの結膜炎を起こすこともあります。

眼科の検査で、角膜にフルオレセインと呼ばれる黄緑色の染色液をつけると、さかさまつ毛が当たって傷が付いている部分に色素が溜まり、角膜の傷の状態が観察しやすくなります。

この検査方法は角膜の検査方法として一般的な方法です。

症状の程度にはかなり個体差があり、さかさまつ毛があっても全く症状が出ない場合もあります。程度がひどくない場合は経過観察のみのことも多いです。

さかさまつ毛/眼瞼内反/睫毛内反/睫毛乱生の原因

さかさまつ毛/眼瞼内反/睫毛内反の主な原因としては、瘢痕によるもの、眼輪筋と呼ばれる筋肉の痙攣によるもの、年齢に伴って起こるものなどもありますが、最も多いのは、幼い子どもにみられるものです。

幼い子どもは、身体がふっくらしており、まぶたも腫れぼったく、まつげが後ろの方へ圧迫されてさかさまつ毛が起こることが多いです。

成長とともに身体は引き締まり、まぶたの腫れぼったさもなくなるので、さかさまつ毛も自然に治る場合が多いです。

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さかさまつ毛/眼瞼内反/睫毛内反/睫毛乱生の治療法

さかさまつ毛/眼瞼内反/睫毛内反は予防することが難しい疾患です。

特に、子どもがなる場合、まぶたの腫れぼったさが原因なので、次第に腫れぼったさがなくなるまで経過をみる必要があります。

さかさまつ毛を切ったり抜いたりしますと、今度は先が尖ったまつげや太いまつげが生えてきて、余計さかさまつ毛/眼瞼内反/睫毛内反がひどくなる場合もあります。

悪化を防ぐためには自己判断で切ったり抜いたりしないことが大切です。

また、角膜に傷が付いている時は点眼治療を行うことで、角膜が濁って視力が低下するのを防ぐことにつながります。

自然に治らない場合や症状がひどい場合には手術を行うこともあります。

手術方法にはまぶたの皮膚を切除して組織の一部を切除して縫合する方法、組織を切除せずにそのまま縫合する方法や、眼輪筋を短くする方法などがあります。