過眠の症状

夜に十分な時間の睡眠がとれているにもかかわらず、昼間に強烈な眠気が現れ、日常生活に支障が出る状態です。以下のようなケースがあります。

・勉強や仕事の能率が落ちる
・居眠りしてしまう
・眠気によってぼんやりしてしまう
・本人には怠けているつもりはないのに社会的な評価が下がる


状況や就いている職業によっては、転落や転倒、運転中の事故などにつながる恐れもあります。

過眠の原因

睡眠不足の自覚がない(睡眠不足症候群)


実際には睡眠が不足しているのに、「自分はちゃんと睡眠をとっている」と自覚していない人もいます。

例えば、平日は3~4時間程度の睡眠で済ませ、休日に10~12時間の「寝だめ」をするといった人です。

実際には、この生活サイクルでは慢性的な睡眠不足になっており、それが昼間の眠気につながっていることがあります。

病気による眠気


睡眠時無呼吸症候群(SAS)ナルコレプシーなど、睡眠に関する病気が原因になっていることもあります。

睡眠時無呼吸症候群では寝ている間に呼吸が止まってしまい、深い睡眠に入ることができなくなってしまいます。

ナルコレプシーは、体が起きている状態を維持するタンパク質を脳内で作り出すことができなくなったために突然強い眠気に襲われる病気です。

その他にも、うつ病などをはじめとした精神の病気や、身体の病気など、様々な病気がきっかけで過眠になる可能性があります。

過眠の対処法・治療法

平日の睡眠時間が短いのであれば、まずは生活習慣を見直し、最低限の睡眠を確保するようにするのがよいでしょう。

ただ、それだけではどうにもならない非常に強い眠気によって、昼間の生活に支障が出ているならば、睡眠障害の専門医に診てもらうといいでしょう。

まずはかかりつけ医への相談でも大丈夫です、必要であればそこから専門医に紹介してもらうことも可能です。

睡眠障害を引き起こす病気は危険な状態につながる可能性も高いので、早めに受診しましょう。

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