適応障害の症状

抑うつ、不眠、食欲不振をはじめ頭痛や吐き気、発熱、体のふるえなどを感じます。また不安やイライラ、焦りなど感情の変化が著しくなったり攻撃的な行動をとったりもします。

子どもの場合は赤ちゃん返り(極度に甘えたり指しゃぶりなど)をすることがあります。精神的なことから起こる障害ですので症状は個人によって様々ですので判断が難しいのは事実です。ただ、頭痛や吐き気を感じて受診したのに病院では異常がないと言われた、はっきりと確認できるような大きなストレス(大きな自然災害や、子どもの場合は両親の離婚や死など)を感じた、場合に上記のような症状を感じたら適応障害である可能性が高いと思われます。

またうつ病とよく似ていますが、適応障害の場合は環境が変わると(ストレスの原因となるものがなくなったり)急激に症状がよくなるのですが、うつ病は環境が変わっても症状は改善されることが少ないです。中には、職場では様々な症状がでるが、プライベートは充実している方もいます。

適応障害の原因

原因としてはとにかくストレスです。
ストレスは同じことが起こっても人によって感じる程度に差があります。真面目であったり普段からマイナス思考であったり、ストレスを重く感じやすい人に多いとされています。大きな自然災害が起こった後に全ての人が適応障害になるわけではありません。大きなストレスを感じた後に対処する自分の気持ちで変わることも多いのです。

もちろん自然災害だけが原因ではありません。ストレスを感じる状況はどこにでもありますので適応障害の原因はそどこにでもあると言えます。ストレスを感じる状況を受け止める人間の心の弱さも原因の一つといえるのかもしれません。また適応障害になっていることに気がつかずにうつ病になってしまうケースも多いです。ストレスを自分の中にしまいこんで一人で苦しむことも原因と言えます。

適応障害の予防/治療法

予防としてはまずストレスを感じないように生活することが大切なのですが、日常的にそういったことは難しいと思われます。ですのでストレスを上手に受け止めて深く考えすぎないことが予防になります。
何事も前向きにとらえたり、自分自身の周りの環境も変えるのもいいでしょう。日本人は真面目に考える人が多いと言われているのも事実です。ですがのでストレスに負けない心を作ることが予防だと思います。

普段からストレスに強くなることを意識していても極度に大きいストレスを感じてしまい、適応障害の症状がでてしまった場合は一人で抱え込まずに周りの人に相談したり心療内科を受診しましょう。早期治療が肝心です。放置するとうつ病になり、さらに重くなってしまうと薬がなければ生活することも難しくなってしまうこともあります。自分の心の変化に気がついて早めに治療を始めることが大切です。