骨粗しょう症の症状

「原発性骨粗しょう症」、「続発性骨粗しょう症」ともに、立ち上がる時や重い物を持つ時に背中や腰が痛みがあること、仰向けの状態(背中を下)が眠りにくい、些細なことで骨折したことがある、以前と比べて身長が縮んだ、背中や腰が曲がってきたことが症状と言われています。
  
「原発性骨粗しょう症」は閉経を迎えた50代から増え始め高齢者に好発します。しかし遺伝的な体質、偏食や極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒、運動習慣などの関係で若年者の患者もいます。

骨粗しょう症の原因

「原発性骨粗しょう症」とは原因となる病気などがなく、主に加齢や閉経にともなって引き起こされる骨粗しょう症です。患者数の8割は女性と言われており、女性の方が注意が必要です。原因としては、若いときからのカルシウムやビタミンDの摂取低下、運動不足、日光に暴露される時間の不足などがあげられます。
  
「続発性骨粗しょう症」は特定の病気や服用している薬が原因となって、骨強度が低下する骨粗しょう症です。原因となる病気の種類としては、副甲状腺ホルモンが多くなりすぎる病気の「副甲状腺機能亢進症」などの内分泌疾患、「関節リウマチ」、「動脈硬化」、腎臓の異常や機能低下が続く病気の「CKD(慢性腎臓病)」、「慢性気管支炎」、肺気腫など長期にわたり気道が閉塞状態になる病気などの「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」、慢性的な高血糖状態が続く病気の「糖尿病」などの生活習慣病などがあります。
  
薬の副作用による骨粗しょう症では、主にステロイド薬の長期服用が関わっています。

骨粗しょう症の予防/治療法

バランスの良い食事と適度な運動が骨強度を強くする為に効果的です。特にカルシウムを十分に摂取するとともに、カルシウムの吸収を促す栄養素やビタミンD、ビタミンK、たんぱく質などを中心にを食事に取り入れてみることが大切となります。
  
また、習慣的に適度な運動を取り入れることで骨を強くすることが出来ます。その他としては、身長に対して適切な体重を維持すること、喫煙や飲酒は骨折リスクを高める為、禁煙や禁酒をすること、または過度の禁煙や飲酒を控えることも大切となります。