チック症の症状

チック症には、大きく分けて音声チックと運動性チックに大別されます。症状は、奇声を発したり、自分の言った言葉を繰り返したりする音声チックと、頻繁なまばたきやジャンプ、肩をすくめるなどの運動性チックの症状があります。
  
これらの症状は自分自身でコントロールすることもできますが、衝動や強迫観念により放出したい欲求にかられるのが特徴といえます。また、不安を感じている時やストレスを感じた時などに出現し、何かに集中している時には症状が現れない、もしくは少ないという特徴もあります。6歳前後の小児期に出現するとされており、成長と共に症状は減少していきますが、大人になっても症状が残る場合もあります。

チック症の原因

チック症の原因は、はっきりしませんが、一説には、脳の一部による異常との説も提唱されており、頻繁な瞬きを注意されることによって、衝動や強迫観念にかられる心理状態の不協和により、症状が悪化するケースも報告されています。
  
6歳前後の小児期に発症することから、一見、癖と思われがちな瞬きや首振りなどが続けば、本人にはあまり指摘しないようにし、続く時やひどくなる時は受診しましょう。あまりひどければ薬物療法や心理療法、行動療法などで症状が緩和されたり、減少していく場合もあるので、医師に相談することが大切です。

チック症の治療法

チック症は、原因が解明されておらず、明確な予防法も提唱されていません。
  
6歳前後で発症し、年齢が上がるにつれて、他者意識などが芽生えます。心理状態の変化から、さまざまな二次的症状も発症する場合もあるため行動や発声などの癖を把握します。
注意や指摘をすると、ひどくなることもあるので、まわりは気づいても本人には言わないようにします。
年齢と共に減少していくということも頭に入れ、注意しすぎるなど神経質になりすぎないことも予防の一つといえます。