髄膜炎の症状

髄膜炎の症状は、主に以下のような3つが挙げられます。
・激しい頭痛
・38℃以上の発熱
・嘔吐 
これらの他にも、首が硬直して上手く曲げられないケースや、意識障害が発症するケースがあることが特徴です。
ただし、乳幼児の場合はこれらのような症状が見られず、早期発見が遅れることがあります。判断基準としては、手足などの末端部に表れる冷えや、元気がなく不機嫌な様子、脚の痛みなどが表れたら注意が必要です。
風邪の症状と似ているために自己判断が難しく、市販されている薬を飲み続けて重症化を招く場合がありますので、早めに医師の診断を受けることが重要です。

髄膜炎の原因

無菌性の原因は夏風邪を引き起こすエコーウイルスやコクサッキーウイルス、おたふく風邪ウイルスなどです。他にも、結核や回帰熱、ブルセラ症の疾患の一部として症状があらわれることもあります。
寄生虫が原因で発症する場合もあります。化膿性の原因菌はインフルエンザ菌や大腸菌、髄膜炎菌などさまざまで、乳幼児の主な原因菌はヒブ菌と肺炎球菌です。
細菌が血液中に侵入することで、血液によって髄膜まで運ばれ付着することで発症します。
主な感染経路は、鼻咽腔や口腔内の粘膜からで、粘膜に付着して炎症を起こすことで血流に入り込みます。無菌性に比べて発症率は低いですが、発症すると重篤化しやすいために注意が必要です。

髄膜炎の治療法

一部の髄膜炎は、「ワクチンによる予防」が可能です。
髄膜炎は初期診断が困難な病気ですので、予防出来うる髄膜炎はワクチンの予防接種が重要になります。乳幼児が発症した場合は重篤化することも多く、発症してから時間が経過すると、治ったとしても発達遅延やてんかんなどの後遺症をもたらす場合がありますので注意が必要です。
髄膜炎の予防には、インフルエンザ菌やヒブ菌、肺炎球菌などに対するワクチンが開発されていますので、必要に応じて予防接種を検討すると安心です。