のどや気管支のやけど(気道熱傷)とは
気道熱傷は、火事などの際に煙を吸入することにより、呼吸器系に障害をもたらす総称です。障害を受けた部位により咽頭や声門を損傷したことによる上気道型気道熱傷と、気管や気管支を熱傷した肺実質型気道熱傷とに分類されます。
気道熱傷の症状
気道熱傷の症状は、口の中にすすが入り込むため、ヒューヒューとなる喘鳴や、しわがれた声、痰の中にすすが混じっているなどの症状が見られます。熱や煙を吸い込んでしまってから特に24時間以内は、咽頭の浮腫により、気道が閉塞を起こしやすい状態になるため注意が必要です。
窒息などにより呼吸が停止する危険性が考えられます。
閉ざされた場所で火災に伴い、煙を吸入した場合は、皮膚が熱傷を受けたかどうかに関わらず、気道熱傷の危険性が疑われます。
同時に一酸化炭素中毒を併発し、意識がもうろうとする意識障害が現れる場合もあり、注意が必要です。
気道熱傷の原因
気道熱傷は、室内で火災などに遭遇した際に、熱や煙を吸い込んでしまうことによるものと、煙に含まれる有害な化学物質が体内に侵入したことによる障害に分けられます。火災や、不意の爆発事故などにより、密閉された空間が、煙や有害物質などで充満してしまいます。
無意識に熱風や有害な物質を含む煙を吸い込んでしまうことにより、口から体内に侵入し、気道や肺などを経てやけどを負ってしまいます。
同時に発生する一酸化炭素を吸い込むことも、一酸化炭素中毒を併発する危険性おあり、呼吸停止につながる危険性も含まれており、注意が必要です。
気道熱傷の治療法
気道熱傷は大規模な火災に限らず、密閉された空間での暖房機器の不具合などでも発生するため、火災を起こさないよう、火の元や喚起に注意を払うことが重要です。小さなお子さんがいる家庭では、子どもの手の届くところに火の危険性のあるものは置かない事も予防につながります。
また、乾燥した時期に定期的に喚起することで、乾燥による家事の誘発を予防することができます。
仮に火事に遭遇してしまった場合は、外傷の有無に関わらず早期に病院を受診することが重要です。
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