目の病気といえば、結膜炎や白内障、それに緑内障を耳にするかと思いますが、具体的にどんな病気かご存知ですか?
今回はこのうちの緑内障について、医師に解説していただきました。
緑内障とは、眼圧がその人の適正値を超え、目と脳をつなぐ視神経という部分が圧により障害され、目で見た情報が脳に伝わらなくなることで、視野が狭くなる症状です。
人間は両方の眼で左右の視野を補い合いながら外界を捉えています。このためよほど広い視野が欠けない限り、症状を感じることはありません。
ただ、緑内障の中で発作的に眼圧が上がるタイプでは、眼圧上昇にともなって眼の痛みや急激な見えにくさ、頭痛、吐き気などが現れることもあります。
まずは点眼薬を点眼し、それだけでは不十分な場合は手術がおこなわれます。手術では眼圧を下げるために、目の中の水を外に導き出すような経路を作ったり、眼圧を調整する隅角という部位の働きを促したりします。
また、さまざまな模様が描かれたセルフチェックシートを片目で見ることで、早期発見ができます。
症状が進むと、患者さんの眼を正面から見たときに、瞳の真ん中が白っぽく見えるために白内障と呼ばれます。
また、緑内障という病名は、かつてヨーロッパ人の緑内障患者の眼が緑色に見えたので、そう名づけられました。
生活習慣により発病したり予防できたりするものではないので、ご家族に緑内障の方がおられたり、近視、遠視が強い方は一度眼科で検査を受けられ、早期のうちに発見することが予防になります。
白内障の予防法
紫外線の影響で発症するので、サングラスなどで紫外線を避けることが予防になります。
早期発見できるよう、検診を受けてみると良いでしょう。
(監修:Doctors Me 医師)
今回はこのうちの緑内障について、医師に解説していただきました。
緑内障の症状は?
眼球には内部に液体が詰まっており、その眼圧が目の張りを保っています。眼圧は個人により適正値がかなり異なります。緑内障とは、眼圧がその人の適正値を超え、目と脳をつなぐ視神経という部分が圧により障害され、目で見た情報が脳に伝わらなくなることで、視野が狭くなる症状です。
人間は両方の眼で左右の視野を補い合いながら外界を捉えています。このためよほど広い視野が欠けない限り、症状を感じることはありません。
ただ、緑内障の中で発作的に眼圧が上がるタイプでは、眼圧上昇にともなって眼の痛みや急激な見えにくさ、頭痛、吐き気などが現れることもあります。
緑内障にはどんな手術や治療法が行われていますか?
眼圧をその人の適正値に近くなるまで下げることが、緑内障の治療になります。まずは点眼薬を点眼し、それだけでは不十分な場合は手術がおこなわれます。手術では眼圧を下げるために、目の中の水を外に導き出すような経路を作ったり、眼圧を調整する隅角という部位の働きを促したりします。
緑内障に早く気付くにはどうしたらいいですか?
職場の検診や人間ドックで、眼圧を測ったり眼底写真を撮影されることで、緑内障が発見されたり、目がかゆいなどの緑内障に関係ない症状で眼科を受診した際に、たまたま見つかる場合があります。また、さまざまな模様が描かれたセルフチェックシートを片目で見ることで、早期発見ができます。
白内障との違いはなんですか?
白内障は、目のレンズの役割をする水晶体という部分が、加齢や紫外線の影響で濁ってきたことで、目に光がうまく入らなくなり、見えにくさが生じる病気です。症状が進むと、患者さんの眼を正面から見たときに、瞳の真ん中が白っぽく見えるために白内障と呼ばれます。
また、緑内障という病名は、かつてヨーロッパ人の緑内障患者の眼が緑色に見えたので、そう名づけられました。
緑内障と白内障の予防方法があれば教えてください
緑内障の予防法生活習慣により発病したり予防できたりするものではないので、ご家族に緑内障の方がおられたり、近視、遠視が強い方は一度眼科で検査を受けられ、早期のうちに発見することが予防になります。
白内障の予防法
紫外線の影響で発症するので、サングラスなどで紫外線を避けることが予防になります。
医師からのアドバイス
緑内障というと失明するというイメージが強い病気ですが、さまざまな細かい病状の区分けがあり、ほとんどの場合はゆっくりとしか進行せず、適切に治療されれば不自由なく暮らせます。早期発見できるよう、検診を受けてみると良いでしょう。
(監修:Doctors Me 医師)