結膜炎の症状
感染はしない結膜炎としてはアレルギー性のものがあります。人体には異物が入るとそれを排除しようとする免疫機能があります。この免疫機能が過敏に反応し、人体にとってはそれ程有害でなくても排除しようと働くのがアレルギー反応です。花粉やカビ、ダニ、ペットの毛が原因で発症します。症状は充血、目ヤニの出現、瞼が腫れる、目のかゆみ、涙眼、結膜のむくみでしばしば鼻アレルギーを併発します。
また感染によって広がる結膜炎としてはウイルス性があります。ウイルスは細菌よりも更に小さな微生物で自分だけでは生きられず他の生物の細胞内に入り込み増殖活動をします。結膜炎を起こすウイルスは1種類ではなく数多く存在します。耳の前が腫れてくる、痛みを伴うのはウイルスと闘っている証拠です。
他に細菌性によるタイプがあります。こちらも症状は充血、目ヤニの出現です。但し、淋菌による結膜炎は進行すると角膜に影響が及び、視力が低下する事があります。またクラミジアも結膜炎を起こすことがあり適切な治療を必要とするものです。
結膜炎の原因
結膜にはウイルスや細菌、アレルギー物質の除去という働きがあります。これらの異物で起きる炎症が結膜炎です。アレルギー性の物であれば、生活の中にアレルゲンが潜んでいます。花粉、ダニ、ペットの毛などがあります。感染性の場合ですと、罹患してる人が家族や周りに居る事で目を触った手や使用したタオル、寝具、プールやお風呂の水を介してうつる事があります。菌自体も弱ければ免疫力で抵抗する事が出来ますが、本人が弱っていたり、ウイルスや菌が強力であれば、感染源を断ちきる事の方が賢明です。
結膜炎の予防/治療法
石鹸を使ってこまめに手を洗います。布タオルではなくペーパータオルを使用する事。ウイルスや細菌は水分を好みますからタオルは使い捨ての物にしましょう。症状の出てる人の後にお風呂に入らない。家族で発症した場合は一番最後に入ってもらい、掃除の時も熱湯をかける様にして下さい。患者さんの衣類や枕カバー、シーツは他の家族と分けて洗濯し、日光でよく乾かすこと。患者さんが目薬をさす時は患眼だけにさすようにします。例えば、患眼の睫毛が目薬の先についてしまい、その薬液が健康なもう片方の目に入るとうつってしまうからです。
アレルギー性の場合は出来るだけアレルゲンを生活の中に取り入れない様に、こまめに掃除をしたり、動物から離れる事、花粉の除去に努めることにより発症のリスクは低減されます。