「お酒を飲んだわけでもないのに、毎朝むくみがひどい」
「最近疲れやすくなった」
上記症状に心当たりがあるあなたは、低体温が疑われるかもしれません。
今回は低体温症と冷え性の違いも含め、医師に低体温の疾患リスクから、基礎体温の上げ方などを解説していただきました。
定義としては純粋に寒冷曝露を原因として中心体温(直腸温)が35℃以下に低下した病態ということです。
冷え症とは少しは関連する部分もありますが、基本的には異なります。
気温によって冷やされるだけでなく、特に四肢などを中心とする身体が温まりにくく冷えていることです。
基礎体温の正しい測り方は、
1:朝起きたらすぐ、布団の中で検温します。
2:体温計を舌下に差し入れます。
3:口を軽く閉じて測定します。
起きたらすぐに、動く前にが大切なポイントになります。
また、生活時間が不規則という方もいらっしゃると思いますが、大体毎朝同じ時間に起きて、基礎体温を測るということも正確な情報を得るために大切なことです。
体温計を舌の上にのせて測っていたり、測り方が誤っている場合に体温が低く出ることがあります。
生活時間帯が乱れていたり、寝不足や強いストレスがある場合も体温が低下することがあります。
熱を産生する食べ物がなかったり、脂肪が著しく少ない場合にも低体温になることがあります。
甲状腺機能低下によっても低体温をきたすことが知られています。
こちらも物理的に身体を冷やすことによって体温を下げてしまいます。
全身の血行があまりよくない場合が多く、酸素などが全身の隅々まで行き届かず疲労を感じやすいことがあります。
血行が良くないことにより水分代謝がうまくいかず、何となくむくみやすい、といった場合もあります。
肩こりは肩甲骨周囲の筋肉の張りが原因と考えられます。そのあたりの血流が低下しているために筋肉のこわばりが起き、肩こりの症状が現れます。
同じ姿勢でデスクワークをしたり、空調の効きすぎる場所で薄着で居たりといったことによって、血行不良に陥ることなどが原因です。
基礎代謝が低下してしまうと太りやすく痩せにくい身体になってしまいます。
暴飲暴食はしなくても、運動不足や老化などによって基礎代謝が低下することも肥満の原因のひとつです。
体温が下がると血液のもつ免疫システムがうまく機能しなくなり、ウイルスや細菌に負けやすい体になります。
つまり、「免疫力の低下」を意味しています。
免疫力低下が原因で、風邪などの体調不良が引き起こされます。
ちなみに、体温が1度下がると免疫力は30%低くなるといわれています。
生理不順の症状とは、本来ならば定期的に規則正しいものであるはずの生理が、周期の異常が見られたり、また量の異常がみられるものです。
体温が下がることによって、血行不良を引き起こし、腰が冷えます。
骨盤内には卵巣や子宮、腸といった大切な器官があるので、血流の低下を放置していると生理不順を招く危険性があります。
西洋医学、いわゆる私たちが一般的に病院でかかって受ける医療の基礎となる学問では、“冷え”は低体温症でもない限り、特に問題とはみなされていません。
ですが、東洋医学では、低体温であることは、血の巡りを悪化させ、子宮や卵巣などの機能を低下させ、不妊の原因の一つになりうるともいわれています。
基礎体温は、女性の性周期を扱う場合以外では使用しないことが多いと思います。
理想的な体温となると、感染症の法律では37.5℃以上を発熱としており、36.89℃が日本人の平均的な体温といわれていますが、どの温度が理想的、ということはないと思います。
極端に低いとまでは言えなくても、やや低めの体温であり、敏感な方では頭痛や気持ち悪さを感じられる方もいるかと思います。
一般的な体温であり、免疫力などもきちんと機能しやすいといえます。
37℃前後であれば、そのくらいが平熱の方もいますし、逆に37℃もあると体がだるくて仕方がないという、個人差のある温度だと思います。
この温度になるとほとんどの方が発熱したと自覚し、だるさや寒気などを覚える方も多いと思います。
38℃台の後半になると、解熱剤の服用などを考慮される方も多いのではないのでしょうか。
かなりの高熱になり、頭痛や寒気、震えなども起こる方が多いと思います。
インフルエンザなど、比較的症状の重い感染症などを疑い、多くの方が医療機関を受診するのではないでしょうか。
非常な高熱であり、熱のためにぼーっとしたり、ふらふらすることも多いと思います。
正常な免疫が働きやすいと考えられています。
血行が良いことにより、むくみにくく、組織に酸素や養分がいきわたって疲れにくいと考えられます。
体の老廃物が流れやすくなり、デトックス効果が期待できます。
体温が上がり血行が改善すると自律神経の乱れが整う効果が期待できます。
バランスの良い食生活をすること、規則的に食事をし、身体を冷やすような食べ物は避けることが考えられます。
100%効果のある食べ物や薬はありませんので、よいと言われているもので有名なのは、しょうがや熱量のある肉類や香辛料などですが、こればかりでは却って逆効果です。
気に掛ける程度でよいと思います。
運動をしっかり行うことも、体温を適切に保つために必要なことです。
運動を通して筋肉量を増やすことが基礎体温を上げるために有効ですが、毎日継続して運動をすることが重要になります。
基礎代謝アップに役立つのは、アミノ酸の一種のALA(5-アミノレブリン酸)を体内に効率的に取り入れてあげることです。
ALAは、細胞内のミトコンドリアの中に存在し、私たちが活動するために使われるエネルギー生産の素となります。
しっかり睡眠をとり、ストレスをかけすぎないことも大切です。
レッグウォマーや腹巻などで体を温める、半身浴などで体を温める、下着やタイトな服装やハイヒールなどで体を締め付けない、 なども有効です。
体温が低いと、何となく元気が出ない場合があります。しっかり食事や運動に気を配っていきたいですね。
37度は高い低い?平均的な平熱って?測り方も解説します
(監修:Doctors Me 医師)
「最近疲れやすくなった」
上記症状に心当たりがあるあなたは、低体温が疑われるかもしれません。
今回は低体温症と冷え性の違いも含め、医師に低体温の疾患リスクから、基礎体温の上げ方などを解説していただきました。
低体温症と冷え性の違い
低体温症
定義としては純粋に寒冷曝露を原因として中心体温(直腸温)が35℃以下に低下した病態ということです。
冷え症とは少しは関連する部分もありますが、基本的には異なります。
冷え性
気温によって冷やされるだけでなく、特に四肢などを中心とする身体が温まりにくく冷えていることです。
基礎体温の正しい計り方
基礎体温の正しい測り方は、
1:朝起きたらすぐ、布団の中で検温します。
2:体温計を舌下に差し入れます。
3:口を軽く閉じて測定します。
起きたらすぐに、動く前にが大切なポイントになります。
また、生活時間が不規則という方もいらっしゃると思いますが、大体毎朝同じ時間に起きて、基礎体温を測るということも正確な情報を得るために大切なことです。
基礎体温を下げてしまう主な原因
測り方の問題
体温計を舌の上にのせて測っていたり、測り方が誤っている場合に体温が低く出ることがあります。
生活習慣の乱れやストレス
生活時間帯が乱れていたり、寝不足や強いストレスがある場合も体温が低下することがあります。
ダイエットや低体重
熱を産生する食べ物がなかったり、脂肪が著しく少ない場合にも低体温になることがあります。
甲状腺の異常
甲状腺機能低下によっても低体温をきたすことが知られています。
薄着や食べものによる身体の冷やしすぎ
こちらも物理的に身体を冷やすことによって体温を下げてしまいます。
低体温の人の疾患リスク
疲れやすい
全身の血行があまりよくない場合が多く、酸素などが全身の隅々まで行き届かず疲労を感じやすいことがあります。
むくみやすい
血行が良くないことにより水分代謝がうまくいかず、何となくむくみやすい、といった場合もあります。
肩こり
肩こりは肩甲骨周囲の筋肉の張りが原因と考えられます。そのあたりの血流が低下しているために筋肉のこわばりが起き、肩こりの症状が現れます。
同じ姿勢でデスクワークをしたり、空調の効きすぎる場所で薄着で居たりといったことによって、血行不良に陥ることなどが原因です。
肥満
基礎代謝が低下してしまうと太りやすく痩せにくい身体になってしまいます。
暴飲暴食はしなくても、運動不足や老化などによって基礎代謝が低下することも肥満の原因のひとつです。
免疫力低下
体温が下がると血液のもつ免疫システムがうまく機能しなくなり、ウイルスや細菌に負けやすい体になります。
つまり、「免疫力の低下」を意味しています。
免疫力低下が原因で、風邪などの体調不良が引き起こされます。
ちなみに、体温が1度下がると免疫力は30%低くなるといわれています。
生理不順
生理不順の症状とは、本来ならば定期的に規則正しいものであるはずの生理が、周期の異常が見られたり、また量の異常がみられるものです。
体温が下がることによって、血行不良を引き起こし、腰が冷えます。
骨盤内には卵巣や子宮、腸といった大切な器官があるので、血流の低下を放置していると生理不順を招く危険性があります。
不妊
西洋医学、いわゆる私たちが一般的に病院でかかって受ける医療の基礎となる学問では、“冷え”は低体温症でもない限り、特に問題とはみなされていません。
ですが、東洋医学では、低体温であることは、血の巡りを悪化させ、子宮や卵巣などの機能を低下させ、不妊の原因の一つになりうるともいわれています。
理想的な体温は何度?
基礎体温は、女性の性周期を扱う場合以外では使用しないことが多いと思います。
理想的な体温となると、感染症の法律では37.5℃以上を発熱としており、36.89℃が日本人の平均的な体温といわれていますが、どの温度が理想的、ということはないと思います。
体温が変化することによる体への影響
35℃台
極端に低いとまでは言えなくても、やや低めの体温であり、敏感な方では頭痛や気持ち悪さを感じられる方もいるかと思います。
36℃台
一般的な体温であり、免疫力などもきちんと機能しやすいといえます。
37℃台
37℃前後であれば、そのくらいが平熱の方もいますし、逆に37℃もあると体がだるくて仕方がないという、個人差のある温度だと思います。
38℃台
この温度になるとほとんどの方が発熱したと自覚し、だるさや寒気などを覚える方も多いと思います。
38℃台の後半になると、解熱剤の服用などを考慮される方も多いのではないのでしょうか。
39℃台
かなりの高熱になり、頭痛や寒気、震えなども起こる方が多いと思います。
インフルエンザなど、比較的症状の重い感染症などを疑い、多くの方が医療機関を受診するのではないでしょうか。
40℃以上
非常な高熱であり、熱のためにぼーっとしたり、ふらふらすることも多いと思います。
体温が上がることによる健康効果
免疫力アップ
正常な免疫が働きやすいと考えられています。
血行が良くなる
血行が良いことにより、むくみにくく、組織に酸素や養分がいきわたって疲れにくいと考えられます。
デトックス
体の老廃物が流れやすくなり、デトックス効果が期待できます。
自律神経が整う
体温が上がり血行が改善すると自律神経の乱れが整う効果が期待できます。
基礎体温を上げる効果的な方法
食生活の改善
バランスの良い食生活をすること、規則的に食事をし、身体を冷やすような食べ物は避けることが考えられます。
100%効果のある食べ物や薬はありませんので、よいと言われているもので有名なのは、しょうがや熱量のある肉類や香辛料などですが、こればかりでは却って逆効果です。
気に掛ける程度でよいと思います。
運動面の改善
運動をしっかり行うことも、体温を適切に保つために必要なことです。
運動を通して筋肉量を増やすことが基礎体温を上げるために有効ですが、毎日継続して運動をすることが重要になります。
基礎代謝を高める
基礎代謝アップに役立つのは、アミノ酸の一種のALA(5-アミノレブリン酸)を体内に効率的に取り入れてあげることです。
ALAは、細胞内のミトコンドリアの中に存在し、私たちが活動するために使われるエネルギー生産の素となります。
生活習慣を整える
しっかり睡眠をとり、ストレスをかけすぎないことも大切です。
温める
レッグウォマーや腹巻などで体を温める、半身浴などで体を温める、下着やタイトな服装やハイヒールなどで体を締め付けない、 なども有効です。
最後に医師から一言
体温が低いと、何となく元気が出ない場合があります。しっかり食事や運動に気を配っていきたいですね。
37度は高い低い?平均的な平熱って?測り方も解説します
(監修:Doctors Me 医師)