異物誤飲の症状

異物誤飲の症状はまず異物を飲み込んでしまう事で一瞬激しく咳き込む場合があります。

その際に異物が上手く排出される場合もありますが、子供は咳をする力がまだ弱いのでそのまま気道に異物が落ちてしまう場合があります。

一度気道に侵入した異物は自力で吐き出す事は難しくなり、気道が異物で塞がれてしまうと呼吸困難を引きおこしたり、喉から喘鳴が聞こえる場合もあります。

完全に窒息すると、命を落としてしまうこともありますので、緊急の処置が必要です。

呼吸困難が引き起こされた場合、子供は呼吸が出来なくなるために直ぐに周囲も異常に気づくはずです。

しかし元々子供が喘息を引き起こしやすい体質の場合には、喘鳴が異物誤吸入の症状だと気付く事が遅れる場合があるので注意が必要になります。

そして、豆(特にピーナッツ類)を飲み込んでしまった場合には豆が体内で化学反応を起こし肺炎になってしまう場合もあります。

異物誤飲の原因

異物誤吸入が引き起こされる原因は、小さな子供が小さなビーズや消しゴム、ビー玉、硬貨等の異物を口に入れて笑ったり驚いた際に誤って飲み込んでしまう事で引き起こされます。

特に小さな子供は興味を示した物を何でも口に入れる時期がありますので注意が必要になります。

豆やアーモンド、ピーナッツ、飴などの小さくかたい食べ物は幼児が飲み込んでしまいやすい食べ物です。

また、ゼリーやこんにゃくなどの柔らかい食品でも上手く噛み切ることが出来ないために飲み込んでしまう危険性があります。

子供が寝そべったり、走ったりしながら異物や食品を口にすることで反射的に口に入っている物を飲み込んでしまいやすくなります。食事の際はきちんと座らせてゆっくりと食事をとるようにしましょう。

異物誤飲の治療法/予防法

異物誤飲を予防するには、乳幼児が口に入れる危険性がある物は手の届かない所、目の届かない所に片付けて置くことです。

乳幼児が遊ぶおもちゃは口に入らない大きさ(ピンポン玉以上の大きさ)の物を選び、組み立て式のロボットなど手足が小さく分解できるおもちゃも避けるようにします。

そして与えるおやつや食品も小さくかたい豆やアーモンド、飴はある程度成長するまでは与えないように注意しましょう。

もし与える場合は小さく砕いてから少しずつ食べさせてください。

そして、日頃から食べ物が口に入っているときは走ったり、寝転んだりすることをしないように声をかけましょう。