体毛の中で、特に縮れていると感じるのが「陰毛」と「脇毛」だと思います。

 

でも、どうしてこの2箇所だけチリチリの形状が目立つのでしょうか?

 

聞きたいけど聞きにくい陰毛と脇毛の疑問と、注意したい毛の病気に関して、医師の松本先生にお話を伺いました。

 

目次

 

 

陰毛・脇毛の形状

くせ毛・縮毛

 

頭髪でも縮れ毛の場合は同じことですが、脇毛や陰毛は断面が楕円形であることが多く、縮れています。

 

 

なぜ陰毛や脇毛は特に縮れているのか? 

以下の3つの説に共通することは、直毛よりも縮れ毛の方が表面積が増えて作用を増強できるということです。

 

クッション説 

クッション

 

腋も陰部も擦れる可能性が高い場所なので、クッションにするためという説があります。

 

腋は日常動作で擦れる場所でありそれらの摩擦から肌を守るためにです。

 

また、陰部は特に性交時に激しくぶつかります。その時の衝撃を吸収し、次世代を作るための大切な生殖器官につながった性器を守り保護するため、という説があります。

 

フェロモン説

フェロモン

 

腋も陰部もアポクリン腺が発達していて、異性を引きつけるためにフェロモンが簡単に流れ落ちないように縮れて絡み合って、液体を流れにくし、フェロモンを長く貯留させるため、という説もあります。

 

縮れた陰毛があると尿がついて、女性の尿に含まれているフェロモンをより強力に放散できるようになるというわけです。

 

バリア説

ダニなどの外敵また、特に陰毛は穴に近く、外敵の侵入を許しにくくするためにバリアを作るために縮れているという説もあります。

 

 

陰毛・脇毛処理のメリット・デメリット

陰毛と脇毛の処理

メリット

陰部も脇も湿気ています。毛に汗や小さなゴミがくっつくと細菌が増えたり、不衛生になったり臭いが強くなります。

 

細菌が増えることが必ず問題になるわけではありませんが、細菌の種類によってはカビが生えやすくなることもあります。それが処理することによって軽減される可能性があります。

 

特に女性が生理の時は細菌が繁殖しやすいので、臭いがきつくなりやすくなります。こうしたことの防止には良いでしょう。

 

男性の場合、陰茎が大きく見えるような気がする、コンドームが付けやすい、などのメリットもあるようです。

 

デメリット

カミソリで剃ったり毛抜きで抜いたりすると毛穴を傷つけ、毛包炎、赤み、切り傷などの皮膚―附属器炎を起こすこともあります。

 

こうした傷は目に見えない小さなものもあり、陰部の場合は性感染症にかかりやすくなったり、チクチクして痒くなったりすることもあります。他の部分より皮膚が柔らかいから傷つきやすいのです。

 

また、皮膚への刺激でメラニンによる色素沈着で黒っぽくなってしまうこともあります。

 

 

陰毛・脇毛で注意したい疾患や症状

毛じらみ

 

毛じらみ(ケジラミ症)

毛じらみは性感染症の一つで、陰毛に寄生して、吸血し、強烈な痒みを生じる病気です。

 

毛が無くなると寄生しにくくなりますので、毛をきれいに無くしてしまうのが対処方法の一つです。

 

成虫は目でも見えますので、あまりに痒いときはしっかり陰部を見つめると発見できるでしょう。

 

黄菌毛症

黄毛菌は普通に肌に存在する菌ですが、ストレスなどで時として異常増殖することがあります。

 

こうした状態が黄菌毛症ですが、脇毛や陰毛が白や茶色の膜で覆われ、悪臭を放つことがあります。

 

特に重篤な病気ではありませんが、適度に清潔にするのが一番で、過度に洗いすぎると肌のバリアーを壊すのでよくありません。

 

剃毛したり、抗菌剤を使うこともあります。

 

白髪

陰部の白髪は別に病気とは関係ありません。

 

ただ、若くして起きる場合は頭髪の白髪と同様に、老化、栄養不足、生活習慣の乱れ、ストレスなどとも関係しているでしょう。

 

 

最後に松本先生から一言

脇毛処理する女性

 

体毛には大切な役割があります。「ムダ毛」は体にはありませんが、鬱陶しい場合は、肌を傷つけないように処理して下さいね。