胆石症の症状

胆石症で一番起きやすい症状は腹痛です。発作は脂っこい食べ物を食べた後や疲労が溜まったときに起きやすく、みぞおち辺り又は右上腹部に痛みを感じます。痛みの度合いは人によって異なります。時に、右肩に広がる痛みを訴えることもあります。
腹痛が起きなくても、右上腹部に違和感を抱き、背中や肩の右側に痛みやコリを感じることもあります。
さらに、吐き気や体のだるさ、食欲がなくなるなどの症状が出る場合もあります。
自覚症状がないまま、肝機能障害に陥ることもあります。
十二指腸に胆石が流れてしまうと黄疸が出て、急性胆嚢炎や急性胆管炎、胆石膵炎などが胆石の場所によって起き、重症化してしまうことがあります。

胆石症の原因

胆石症の結石は主に2種類あり原因が異なります。一つはコレステロール系結石、もう一つは色素系結石です。
コレステロールの摂りすぎやレシチンあるいは胆汁酸のバランスが悪くなって胆汁の中にコレステロールが結晶を作ってしまい、核となり、少しずつ大きくなって胆石になってしまいます。
胆道に細菌や寄生虫が入り込み、炭水化物の摂りすぎで胆管の出口が炎症を起こしてしまい、色素系胆石(ビリルビンカルシウム石)ができてしまいます。
胃の切除や肝硬変、心臓弁手術などのあと色素系(黒色石)ができたりしますがこの原因ははっきりしていません。
これら2種類のほかにもまれに見られる胆石が数種類あります。

胆石症の治療法

胆石症を予防するために先ず一番気をつけたいことが、肥満に注意することです。肥満によりコレステロール代謝が悪くなって胆石ができやすくなるので、適度な運動や規則正しい食生活を心がけることが大切です。
食事は脂肪分を減らし、糖質や脂肪の吸収を減らす食物繊維、胆汁酸の排泄をよくするビタミンCやビタミンEを含む食品も積極的に摂ります。また、珈琲は胆石症を予防すると言われています。

根本的な治療として、胆石が胆管につまっている場合は、内視鏡的に取り除く方法があります。胆石症や胆管炎・胆嚢炎を起こした場合には、手術で取り除くことがあります。
胆石症を完治させても再発することがあるので、太りすぎの改善や食事の見直しは常に心がけが必要です。