湯あたりの症状

湯あたりは、温泉療法の開始後数日たった頃に、一時的にだるさやめまい、吐き気、食欲不振などの症状をきたすことを指します。

湯あたりした場合は、温泉を控えてゆっくり休みましょう。症状がひどい場合は、近くの病院で診察してもらいましょう。

湯あたりの原因

高温のお湯


お湯の温度が高いと、心臓などの循環器に負担がかかってしまいます。42度以上になると、心拍数や血圧ともに上昇して循環器への負担が増えます。38~40度くらいのお湯に入りましょう。

持病がある


もともと持病がある人や体調不良の人は、湯あたりになりやすいです。バセドウ病や自律神経失調症、更年期障害、多血症などの人は、湯あたりをしやすいと言われています。

食後すぐの入浴


食後は、消化を助けるための消化器に多くの血液が必要です。食後に温泉に入ってしまうと、胃腸に血液が集まらず、消化不良を起こしてしまいます。

湯あたりの予防

入浴の方法に気をつけることで、湯あたりを予防することが出来ます。

かけ湯をする


お湯に入る前には、十分なかけ湯が必要です。全身を一気に入浴すると、急激な温度変化を体に与えてしまいます。入浴時は足湯・半身浴・全身浴という流れで、ゆっくり入浴しましょう。湯あたりだけでなく、たちくらみも防げます。

入浴の際は、ゆっくり入り、ゆっくり上がるということが大事です。

ぬるめのお湯に入る


ぬるめのお湯に入って、急激な温度変化や脱水にならないことが大切です。

初日から何度も入浴しない


長期滞在の湯治の場合は、初日は温泉に体をならす程度の入浴にし、徐々に入浴回数を増やしましょう。また湯あたりは、1週間以内に症状が出てくるため、その間は無理をしないよう注意が必要です。