難聴の症状

難聴は、聴力によって分類することができます。
軽度難聴は、補聴器を使用しなくても日常生活で支障はありません。ささやき声や会議などが聞き取りにくかったり、聞き間違いや聞き返しが多かったりします。
中度難聴は、日常生活を送るには補聴器が必要です。補聴器を使用しないと、大声なら聞き取ることができます。
高度難聴は、補聴器を使用しても会話が難しい状態です。多くの人は手話を使っています。車がそばにこないと気づかなかったり、大声で話しかけても聞こえなかったりします。
重度難聴はほとんど言葉を聞きわけることができませんが、補聴器によっては会話が可能な場合もあります。

難聴の原因

伝音性難聴の場合は、機能障害が原因です。鼓膜や中耳骨、外耳道に大きな耳垢が詰まっているなどが原因となっています。中には外耳道がない人や耳小骨が癒着しているという人もいます。
感音性難聴は、内耳もしくは内耳より奥の神経系の障害が原因です。年齢を重ねることや、大きな音を聞き続けること、薬物の投与などが関係しています。また、血管条や有毛細胞、ラセン神経節細胞などに障害が発生し原因となる場合もあります。
内耳でのウイルス感染や、内耳での循環障害なども原因です。不眠やストレス、遺伝や外傷も原因としてあげられます。加齢も原因の一つです。
難聴の種類によっては、原因がはっきり解明されていないものもあります。

難聴の治療法

大きな音を耳にすることが原因の一つにもなることがあるため、仕事などで長時間大音量の中にいる場合は、聴覚保護具の利用が予防につながります。
加齢性の難聴を予防する方法もあり、進行の遅れを目的としています。まずは先ほどと同じように、大きな音や騒音を避けることです。耳を酷使しないよう、ヘッドホンの音量を避けたり、一定時間ごとに耳を休ませたりすることが大切です。
また、生活習慣病にならないよう気を付けることも大切です。生活習慣病によって耳の中の血管が壊れることがあるため、高血圧や高血糖をコントロールします。