無月経の症状

無月経の主だった症状は、続発性無月経であるか、原発性無月経であるかで異なります。
  
続発性無月経においては、月経がないということ以外には特に無症状であるという場合が多くなっています。強いストレスなどをともなっている場合においては、休息などを摂ることがすすめられます。
  
原発性無月経においては、月経が来ないということのほかに、何らかの問題を要因として身体的症状をともなう場合があります。その理由は2つ考えられます。1つ目が、卵巣形成障害や染色体の異常などが土台となり、二次性徴が阻害されるためです。2つ目が、腟中隔などが欠損しているなどが原因となって、月経の訪れを阻害するためです。

無月経の原因

無月経を引き起こす原因は、続発性無月経と原発性無月経のいずれかによって異なります。
  
続発性無月経においては、心的に感じる強いストレスや、無理なダイエットなどによる、極端な体重の減少が引き金となる場合が多く見られます。また、乳汁の分泌に関わるプロラクチンと呼ばれるホルモンに問題が生じてしまう、高プロラクチン血症が原因となるケースもあります。
  
原発性無月経においては、ターナー症候群などに代表される遺伝子の問題を抱えている場合や、子宮などの器官に欠損がみられることに起因する場合などが、考えられます。

無月経の治療法

無月経を予防する方法としては、過激なダイエットをしないことや太り過ぎないこと、ストレスを溜めこまないことなどが挙げられます。適度な運動と栄養のある食事を心掛け、規則正しい生活を送ることが、月経を健やかに維持することに有効です。
   
原発性無月経が疑われる場合には、医療機関において医師の診断を仰ぐことが必要です。満16歳を迎えても初潮の兆候がみられないといった場合には、この疾病の可能性があると考えられます。