氷食症とは
氷食症とは、氷を食べることがやめられなくなる異食症の一種です。冷凍庫が普及し、いつでも自宅で氷が食べられるようになった頃から生まれた病気です。ストレスや鉄欠乏などによって起こると考えられています。
氷食症の症状
氷食症は、とにかく氷を食べずにはいられなくなります。氷食症そのものによる問題は、腹痛や下痢などです。しかし、氷食症は鉄分不足が原因であることが多く、気づかないうちにどんどん貧血が悪化することがあります。貧血の症状として、疲れやすい、頭痛、食欲不振、息切れ、動悸、顔色が悪い、めまいや立ちくらみ、記憶力の低下、寝起き・寝つきの悪さなどが挙げられます。
食欲不振による栄養不足から、肌荒れや爪が反り返ってしまうこともあります。氷食症の疑いがある場合、早めに病院に行って検査をしましょう。血液検査によって、貧血かどうかはすぐにわかります。
氷食症の原因と対処法
氷食症の主な原因は、鉄分不足によって起こる貧血だと考えられています。血液検査により、鉄分不足が認められた場合は、鉄剤を服用して治療します。なぜ鉄分が足りないと氷を食べたくなるのか、そのメカニズムはまだわかっていません。また、強迫性障害という、自分の意に反して何度も同じ行動をしてしまう精神疾患であることもあります。その場合は、薬物療法や認知行動療法で治療していきます。
氷食症の予防
鉄分不足が原因の氷食症の予防は、一般的な貧血予防と同じです。特に大事なのは食事です。レバーやほうれん草、小松菜などの鉄分の多い食材を意識して摂取しましょう。また、鉄の吸収を助けるビタミンCが多く含まれている食材も摂取することが大切です。
偏った食事は避けて、さまざまな食べ物を満遍なく食べるように心がけましょう。
また、鉄欠乏性貧血には、胃潰瘍や大腸がん、子宮筋腫などの病気が隠れていることがあります。定期的に消化器内科や婦人科で検査を受けることも大切です。
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