急性喉頭炎の症状

急性喉頭炎の主な症状としては、以下が挙げられます。

・喉の乾燥感
・喉のかゆみ
・飲み込むときの喉の痛み
・発作性のある咳
・声が枯れる
・声が出ない
・発熱 など


急性咽頭炎を併発している場合は、咳や痰などの症状をより強く伴うことがあります。急性鼻炎を併発している場合は、鼻水や頭痛、くしゃみ、鼻づまり、鼻の乾燥などの症状も起こります。

また、乳幼児の急性喉頭炎は、呼吸困難に陥りやすいため注意が必要です。

急性喉頭炎の原因

感染症


感染症が原因の急性喉頭炎は、いわゆる喉の風邪です。アデノウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、コクサッキーウイルスなどウイルスに感染すると、急性喉頭炎が起こります。

また、A群溶血性連レンサ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌、ブドウ球菌などの、細菌による感染の場合もあります。ひき始めはウイルス感染でも、後から細菌感染することもあります。
  

感染症以外の原因


感染症以外の原因には、以下が挙げられます。

・喉の酷使
・たばこ
・飲酒
・乾燥した場所での活動 など


歌手や役者、講師、教師などの、よく声を出す職業に就いている人は、急性喉頭炎になりやすいとされています。また、近年ではPM2.5や黄砂が悪影響を及ぼしているという可能性も指摘されています。

急性喉頭炎の治療

急性喉頭炎は、対症療法を中心に治療していきます。ウイルス感染の場合は、消炎薬や鎮咳薬などを服用して様子を見ます。細菌感染であることがわかり、必要であれば抗菌薬を服用します。

また、吸入器を使って抗菌薬やステロイド薬などを吸入する「ネブライザー治療」を行うこともあります。あとは、十分な栄養と睡眠をとり、休養することが大切です。

小児で呼吸困難を伴う場合は、入院をして呼吸管理をしなければならないこともあります。

急性喉頭炎の予防

急性喉頭炎の予防として、以下のことに気をつけましょう。

・喉を酷使するような声を使わない
・たばこを吸う人は禁煙する
・過度な飲酒を避ける
・受動喫煙を避ける
・部屋の湿度を保つ
・マスクをする
・うがいをする など