辛い頭痛がずっと続いて、どうしても治したいと思うことがありますよね。
二日酔いが理由で仕事は休めないですし、薬を使うまでひどくもないというような場合は、どう対処して軽減させるか迷うところです。
そんなときにぴったりなのが、ツボ押しです。
状況に応じたツボの場所や、ツボを押してはいけないケースを医師に解説していただきました。
頭痛には2種類あり、それによって原因や症状、改善策なども異なってきます。
慢性頭痛とは、原因となる病気がなく、繰り返し起こることを指します。
いわゆる頭痛持ちの人は、8割程度がこのタイプであるといわれています。
大きく分けて「片頭痛」「拡張型頭痛」「群発頭痛」の3つに分かれ、それぞれ処置や治療をする必要があります。
■ 片頭痛
頭の片側を中心に起こります。痛みが発症する前に、視界にきらきらと光るものが見える場合もあり、吐き気、目眩、神経敏感という症状も伴う可能性もあります。
原因としては、ストレスや疲労が多く、入浴や飲酒といった行為で血管の急激な拡張することで痛みが誘発される場合もあります。
■ 緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるような頭が重たい感覚と頭部両側の痛みが特徴です。
多くの場合は、肩こりや首のこり、時には目眩やふらつき、体のだるさといった異変も伴います。
発症の原因として、長時間のデスクワークや運動不足、仕事間や人間関係でのトラブルによって症状が現れることがあります。
痛みの対処としては、首や肩のこりを解し柔軟性を高めることです。
■ 群発頭痛
目の奥にはキリで突き刺されるような痛みが起こります。
流涙や結膜充血、鼻水や鼻詰まり、発汗や縮瞳、散瞳といった症状も伴う場合もあります。
原因として目の後ろの内頸動脈の中に炎症が発生するためと考えられています。
また、アルコールをトリガーとして発症する場合があり、飲酒してから1時間後に痛みが誘発するケースも確認されています。
脳や体の病気に伴うもので、脳内出血やガンなどのような病が原因で起こります。
この種類は他の頭痛とはくらべものにならないくらい酷い場合もあり、症状に応じて強い薬が処方されることもあります。
痛みそのものへの処置はもちろん、原因となる病を改善することがとても重要です。
頭痛で何もやる気がしないときや、痛みが気になって眠れないときなどは、この3つのポイントを意識して、対応してみましょう。
尚、この3つのポイントは、症状を和らげるためのものであり、原因となる病や問題を改善することはできません。
根本的な原因がある場合には、その対策を行うようにしましょう。
痛みが出る理由のひとつが、血流が滞ってしまっていることが考えられます。
温めることで、血流を促進させ、細く凝り固まってしまっている血管を広げることができます。
原因となっている筋肉の緊張をほぐすために、押してマッサージをするのも効果的です。
直接刺激することで、筋肉を緩めて症状が和らぐ場合があります。
肩こりなどが原因の場合には、ストレッチをして筋肉をほぐすのがおすすめ。
ストレッチで筋肉を曲げ伸ばしすることで、血流が促進され、マッサージや温めの効果を持続させることが期待できます。
目尻の外側のへこみの部分にあるツボです。
このツボは、眼精疲労に効果的で、疲れ目にも良いとされています。
耳たぶの後ろの骨の後ろにあるくぼみが完骨(かんこつ)です。
片頭痛を持っている人やめまいが気になる人・不眠症や顔のむくみなどの症状がある場合には、このツボを刺激しましょう。
風池(ふうち)とは、後頭部の髪の毛の生え際にある筋の間のくぼみです。
肩こりや首の疲れ・眼精疲労・自律神経に効果があります。
天柱(てんちゅう)とは、後頭部と首の境目にある太い2本の筋肉の外側にあります。
このツボは、肩こりや目の疲れに効果があるといわれています。
第二胸椎と第3胸椎の間から両外側にあるのが風門(ふうもん)です。
肩こりなどだけでなく、風邪を引いているときにも症状が和らぐといわれています。
首は刺激に弱い部分であるため、あまりに強く押しすぎると痛みが出てしまう可能性も。
力を入れすぎず、「痛気持ちいい」程度の力加減で刺激するようにしましょう。
両耳をつないだラインと鼻筋から上に伸びたラインが交差する場所にあるのが、百会(ひゃくえ)というツボです。
ちょうど頭頂部にあるツボで、不眠や自律神経を整える効果もあるといわれています。
印堂(いんどう)は、眉間にあるツボのことです。
頭全体に痛みがあるときに効果的です。
そのほかにも、眼精疲労や鼻炎・不眠にも効果があるといわれています。
中でも、手には効果的なツボがたくさんあります。手であれば外出先で人目があってもツボ押しができるので、とてもおすすめです。
心穴(しんけつ)は、手の平側の中指の第一関節にあるツボです。
ストレスを軽減することで頭痛に効果があるツボといわれており、先のとがった棒で強めに刺激すると効果がアップするそうです。
前頭点(ぜんとうてん)は、手の甲側の人さし指の第二関節の親指側にあるツボです。
このツボは、頭全体が傷むときや、二日酔いに即効性があるといわれています。
頭頂点(とうちょうてん)は、手の甲側の中指の第二関節の親指側にあります。
頭のてっぺんあたりに痛みがあるときに効果的なツボです。
片頭点(へんとうてん)は、手の甲側の薬指の第二関節の小指側にあるツボです。
片頭痛全般に効果があるので、まずはこのツボを押してみるのがおすすめです。
合谷(ごうこく)とは、親指と人差し指の付け根の間にあります。
肩こりにも効果のあるツボです。
筋肉の分厚い部分なので、棒などで刺激するとうまく力が伝わります。
外関(がいかん)は、手首の関節から指3本分下にあるツボです。
首筋や肩のこりにも効果的です。
緊張型片頭痛の場合には、このツボが有効なので、試してましょう。
外くるぶしとアキレス腱の間にあります。
膝を曲げ、むこうずねの外側、膝の皿の下に指4本分下がったくぼみにあります。
足の甲で、小指と薬指の骨が合わさったあたりにあります。
■ 原因
二日酔いではアルコールの分解産物であるアセトアルデヒドという物質が頭痛や吐き気を起こし、また脱水も原因となります。
■ 効果的なツボ
・合谷(ごうこく)
・百会(ひゃくえ)
・前頭点(ぜんとうてん)
■ 原因
月経時には経血を子宮から出すために、子宮の筋肉を縮ませるプロスタグランジンという物質が増えますが、この物質が痛みを引き起こします。
また女性ホルモンの影響で体内に水分が溜まってむくみやすくもなり、これも原因になります。
■ 効果的なツボ
・合谷
・足三里(あしさんり)
■ 原因
自律神経の乱れや筋肉の緊張によって起こると考えられます。
■ 効果的なツボ
・太陽(たいよう)
・印堂(いんどう)
ツボ押しについては西洋医学的な根拠はあまりなく、何分押す・何分で効果が出るというのは一概には言えませんが、経験的には一つのツボに対して一回の指圧は数分程度(長くて10分まで)にとどめて効果を見ましょう。
原因が分からない痛みや、ツボ押しをしても効果が見られなかったりかえって悪化する場合は病院を受診しましょう。
かえって悪化する可能性もあります。
ズキズキと脈打つような痛みや、吐き気・嘔吐を伴う場合、音や光に対して過敏になっているような場合は、ツボ押しはせずに安静にしましょう。
一瞬でゼロから100になるような急激な痛みや、体の麻痺やしびれを伴う場合は脳卒中などの病気が考えられます。
必ず速やかに病院を受診してください。
あの人気頭痛薬が効かないのはなぜ?薬剤師に聞いた頭痛薬の選び方
緊張しながらツボを押してしまうと、自律神経が整えられなくなってしまいますので、リラックスして押すことが大切です。
飲酒後は血流の流れが過激になることがあり、血流が過激な時にツボを押してしまうと具合が悪くなることがあります。
熱がある時にツボを押してしまうと、熱が高くなることがあり、症状が悪化する可能性があるので、控えましょう。
間違えてツボではない場合を押している可能性があり、体調が悪くなる場合もあるので、気持ちよくないときはツボを押しを止めましょう。
妊娠中は、ちょっとしたことで体調が悪くなり、子宮の収縮を早めてしまう恐れがあるので、婦人科に相談してからツボを押すようにしましょう。
二日酔いが理由で仕事は休めないですし、薬を使うまでひどくもないというような場合は、どう対処して軽減させるか迷うところです。
そんなときにぴったりなのが、ツボ押しです。
状況に応じたツボの場所や、ツボを押してはいけないケースを医師に解説していただきました。
頭痛の種類
頭痛には2種類あり、それによって原因や症状、改善策なども異なってきます。
1次性頭痛
慢性頭痛とは、原因となる病気がなく、繰り返し起こることを指します。
いわゆる頭痛持ちの人は、8割程度がこのタイプであるといわれています。
大きく分けて「片頭痛」「拡張型頭痛」「群発頭痛」の3つに分かれ、それぞれ処置や治療をする必要があります。
■ 片頭痛
頭の片側を中心に起こります。痛みが発症する前に、視界にきらきらと光るものが見える場合もあり、吐き気、目眩、神経敏感という症状も伴う可能性もあります。
原因としては、ストレスや疲労が多く、入浴や飲酒といった行為で血管の急激な拡張することで痛みが誘発される場合もあります。
■ 緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるような頭が重たい感覚と頭部両側の痛みが特徴です。
多くの場合は、肩こりや首のこり、時には目眩やふらつき、体のだるさといった異変も伴います。
発症の原因として、長時間のデスクワークや運動不足、仕事間や人間関係でのトラブルによって症状が現れることがあります。
痛みの対処としては、首や肩のこりを解し柔軟性を高めることです。
■ 群発頭痛
目の奥にはキリで突き刺されるような痛みが起こります。
流涙や結膜充血、鼻水や鼻詰まり、発汗や縮瞳、散瞳といった症状も伴う場合もあります。
原因として目の後ろの内頸動脈の中に炎症が発生するためと考えられています。
また、アルコールをトリガーとして発症する場合があり、飲酒してから1時間後に痛みが誘発するケースも確認されています。
2次性頭痛
脳や体の病気に伴うもので、脳内出血やガンなどのような病が原因で起こります。
この種類は他の頭痛とはくらべものにならないくらい酷い場合もあり、症状に応じて強い薬が処方されることもあります。
痛みそのものへの処置はもちろん、原因となる病を改善することがとても重要です。
頭痛を緩和するポイント
3つのポイントがあります。頭痛で何もやる気がしないときや、痛みが気になって眠れないときなどは、この3つのポイントを意識して、対応してみましょう。
尚、この3つのポイントは、症状を和らげるためのものであり、原因となる病や問題を改善することはできません。
根本的な原因がある場合には、その対策を行うようにしましょう。
温める
痛みが出る理由のひとつが、血流が滞ってしまっていることが考えられます。
温めることで、血流を促進させ、細く凝り固まってしまっている血管を広げることができます。
押す
原因となっている筋肉の緊張をほぐすために、押してマッサージをするのも効果的です。
直接刺激することで、筋肉を緩めて症状が和らぐ場合があります。
伸ばす
肩こりなどが原因の場合には、ストレッチをして筋肉をほぐすのがおすすめ。
ストレッチで筋肉を曲げ伸ばしすることで、血流が促進され、マッサージや温めの効果を持続させることが期待できます。
ツボ:こめかみ・首・顔
太陽
目尻の外側のへこみの部分にあるツボです。
このツボは、眼精疲労に効果的で、疲れ目にも良いとされています。
完骨
耳たぶの後ろの骨の後ろにあるくぼみが完骨(かんこつ)です。
片頭痛を持っている人やめまいが気になる人・不眠症や顔のむくみなどの症状がある場合には、このツボを刺激しましょう。
風池
風池(ふうち)とは、後頭部の髪の毛の生え際にある筋の間のくぼみです。
肩こりや首の疲れ・眼精疲労・自律神経に効果があります。
天柱
天柱(てんちゅう)とは、後頭部と首の境目にある太い2本の筋肉の外側にあります。
このツボは、肩こりや目の疲れに効果があるといわれています。
風門
第二胸椎と第3胸椎の間から両外側にあるのが風門(ふうもん)です。
肩こりなどだけでなく、風邪を引いているときにも症状が和らぐといわれています。
首は刺激に弱い部分であるため、あまりに強く押しすぎると痛みが出てしまう可能性も。
力を入れすぎず、「痛気持ちいい」程度の力加減で刺激するようにしましょう。
百会
両耳をつないだラインと鼻筋から上に伸びたラインが交差する場所にあるのが、百会(ひゃくえ)というツボです。
ちょうど頭頂部にあるツボで、不眠や自律神経を整える効果もあるといわれています。
印堂
印堂(いんどう)は、眉間にあるツボのことです。
頭全体に痛みがあるときに効果的です。
そのほかにも、眼精疲労や鼻炎・不眠にも効果があるといわれています。
ツボ:手
効果のあるツボは、頭周辺以外にもあります。中でも、手には効果的なツボがたくさんあります。手であれば外出先で人目があってもツボ押しができるので、とてもおすすめです。
心穴
心穴(しんけつ)は、手の平側の中指の第一関節にあるツボです。
ストレスを軽減することで頭痛に効果があるツボといわれており、先のとがった棒で強めに刺激すると効果がアップするそうです。
前頭点
前頭点(ぜんとうてん)は、手の甲側の人さし指の第二関節の親指側にあるツボです。
このツボは、頭全体が傷むときや、二日酔いに即効性があるといわれています。
頭頂点
頭頂点(とうちょうてん)は、手の甲側の中指の第二関節の親指側にあります。
頭のてっぺんあたりに痛みがあるときに効果的なツボです。
片頭点
片頭点(へんとうてん)は、手の甲側の薬指の第二関節の小指側にあるツボです。
片頭痛全般に効果があるので、まずはこのツボを押してみるのがおすすめです。
合谷
合谷(ごうこく)とは、親指と人差し指の付け根の間にあります。
肩こりにも効果のあるツボです。
筋肉の分厚い部分なので、棒などで刺激するとうまく力が伝わります。
外関
外関(がいかん)は、手首の関節から指3本分下にあるツボです。
首筋や肩のこりにも効果的です。
緊張型片頭痛の場合には、このツボが有効なので、試してましょう。
ツボ:足
崑崙(こんろん)
外くるぶしとアキレス腱の間にあります。
足三里(あしさんり)
膝を曲げ、むこうずねの外側、膝の皿の下に指4本分下がったくぼみにあります。
足臨泣(あしりんきゅう)
足の甲で、小指と薬指の骨が合わさったあたりにあります。
二日酔い、生理痛、寝不足の頭痛に効くツボ
二日酔いによる頭痛
■ 原因
二日酔いではアルコールの分解産物であるアセトアルデヒドという物質が頭痛や吐き気を起こし、また脱水も原因となります。
■ 効果的なツボ
・合谷(ごうこく)
・百会(ひゃくえ)
・前頭点(ぜんとうてん)
生理痛による頭痛
■ 原因
月経時には経血を子宮から出すために、子宮の筋肉を縮ませるプロスタグランジンという物質が増えますが、この物質が痛みを引き起こします。
また女性ホルモンの影響で体内に水分が溜まってむくみやすくもなり、これも原因になります。
■ 効果的なツボ
・合谷
・足三里(あしさんり)
寝不足による頭痛
■ 原因
自律神経の乱れや筋肉の緊張によって起こると考えられます。
■ 効果的なツボ
・太陽(たいよう)
・印堂(いんどう)
ツボ押しの即効性
ツボ押しについては西洋医学的な根拠はあまりなく、何分押す・何分で効果が出るというのは一概には言えませんが、経験的には一つのツボに対して一回の指圧は数分程度(長くて10分まで)にとどめて効果を見ましょう。
原因が分からない痛みや、ツボ押しをしても効果が見られなかったりかえって悪化する場合は病院を受診しましょう。
ツボ押しをしてはいけない頭痛の種類
片頭痛
かえって悪化する可能性もあります。
ズキズキと脈打つような痛みや、吐き気・嘔吐を伴う場合、音や光に対して過敏になっているような場合は、ツボ押しはせずに安静にしましょう。
急激な頭痛、麻痺やしびれを伴う頭痛
一瞬でゼロから100になるような急激な痛みや、体の麻痺やしびれを伴う場合は脳卒中などの病気が考えられます。
必ず速やかに病院を受診してください。
あの人気頭痛薬が効かないのはなぜ?薬剤師に聞いた頭痛薬の選び方
こんなときはツボ押しNG
緊張しているとき
緊張しながらツボを押してしまうと、自律神経が整えられなくなってしまいますので、リラックスして押すことが大切です。
飲酒直後
飲酒後は血流の流れが過激になることがあり、血流が過激な時にツボを押してしまうと具合が悪くなることがあります。
風邪を引いて熱があるとき
熱がある時にツボを押してしまうと、熱が高くなることがあり、症状が悪化する可能性があるので、控えましょう。
ツボを押しても気持ちよくないとき
間違えてツボではない場合を押している可能性があり、体調が悪くなる場合もあるので、気持ちよくないときはツボを押しを止めましょう。
妊娠中
妊娠中は、ちょっとしたことで体調が悪くなり、子宮の収縮を早めてしまう恐れがあるので、婦人科に相談してからツボを押すようにしましょう。