片頭痛へんずつう

カテゴリ
脳の病気
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医師監修

片頭痛とは

片頭痛とは、脈に合わせた痛みが主に頭の片側に起こる頭痛です。
その痛みは「ズキンズキン」や「ドクンドクン」と表現されることが多いです。頭の片側のこめかみ辺りに痛みを感じる人が多く、嘔気や知覚変化、嘔吐などを伴うことも多いと言われています。男性よりも血圧の低い女性の方に多く見られるのも特徴のひとつです。

片頭痛の症状


片頭痛の症状は、ズキンズキンとした痛みが脈に合わせて起こります。
痛みがある部分は主に頭の片側で、両側に起こる場合もあります。ひどくなると頭全体が重く痛くなります。痛みの長さはそれぞれ個人差が大きくあり、数時間でおさまる人もいれば、数日間続く人もいます。そしてその痛みは仕事や家事、勉強に手がつかなくなるほど重たい人もいます。身体を動かすと痛みが強くなるため、つらくて寝込んでしまう人も少なくありません。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。片頭痛が起こっている最中は、光や音に過敏になると言われています。実際に片頭痛が起こっている最中に、明るい部屋や太陽の光の降り注ぐ屋外にいると頭痛が悪化すると言われています。騒音はもとより小さな音にも敏感に反応してしまうようになるので、一旦頭痛が始まってしまったら、暗い静かな部屋でじっとしているのが一番良いでしょう。また、身体を動かすと痛みが強くなることから、運動や入浴をすると悪化させてしまうと考えられています。

片頭痛は、血管性の要因により、片側性もしくは反復性に生じる頭痛の総称です。硬膜血管あるいは頭蓋外血管の異常拡張による頭痛であり拍動性です。急性アルコール中毒、発熱、血圧上昇(急激)でも起こりますが、それぞれの原因が明らかでなく、発作的に反復性に起こるものです。発作時以外はまったく症状がないことが特徴です。頭痛の程度は強度であることが多く、片側性にズキズキと痛むと表現されることがしばしばあります。ホルモンバランス、体質、素因の関与のほか、血管作用性物質も重視されています。

<<前兆のある片頭痛と前兆のない頭痛>>
国際頭痛学会による分類ICHD-3β(国際頭痛分類第3版beta版)によれば、前兆があるかどうかによって「前兆のない片頭痛」と「前兆のある片頭痛」の2つに大まかに分かれます。

★前兆のない片頭痛
・痛みの発作が4時間~3日間ほど続くこと、片側だけが痛かったり、脈打つような痛みがある
・日常的な動作で痛みが増す、といった症状がある
・痛みの発作中に、悪心や嘔吐などの症状がある
・光や音が敏感になる
・傾向が見られることなどの症状が5回以上起きていること

★前兆のある片頭痛
・視覚、感覚、言語、運動などの機能に異常があること
・脳幹や網膜に異常が見られること
・前兆となる症状が5分以上の時間をかけて徐々に進行、または2つ以上の症状が同時に起きること
・前兆症状が5~60分間つづくこと
・最低1つの前兆症状は頭の片側で起きること
・前兆症状と同時に、または1時間以内に頭痛が発生すること
・これら症状が2回以上起きていること

●前兆としての一例
・目の前にチカチカと光が走る
・視野の中心部が見えにくくなる
・生あくびが出る
・肩こりや首のこりが起こる

片頭痛のこの2つのタイプのうち、「前兆のある片頭痛」にかかっている人は全体の約20~30%であると言われ、残りの人たちには「前兆のない片頭痛」が発生していることになります。


●発作の相互によって分けらる5パターン
(1)典型的片頭痛…発作直前に前徴を認めることが多く、眼症状として閃輝(せんき)暗転、視力低下、視野欠損が出現し、その他、めまい、半身のしびれ、言語障害が認められこともあります。発作性頭痛時には、悪心・嘔吐もきたし、臥床するようになります。そして、そのあと寝てしまうことが多く、頭痛は消失します。
(2)普通型片頭痛…前期の典型的片頭痛との区別は、前徴のないことにあります。頭痛の不安を訴える人が多くみられます。
(3)群発頭痛…突発的に発症する片側眼球周囲の激痛です。ナイフで刺されるような、またはえぐられるようだと表現されることが多くあります。随伴症状として眼症状があり、結膜症状をきたすことがあります。
(4)片麻痺性または眼筋麻痺性片頭痛
(5)顔面下部の頭痛

※ 頭痛は、頭蓋内および頭蓋外(頭蓋骨外)の痛覚の感受部分の刺激によって生じるものです。種類として、感染症、脳血管障害、頭蓋内腫瘍、頭部外傷、中毒、耳鼻科疾患、眼疾患、頸部骨・筋肉疾患のほか、精神的負荷によって生じます。これらは、NIH頭痛分類特別委員会による分類や頭痛の起り方からみた分類などに分けられます。その他、原因疾患の治療が必要なもの(脳血管障害・脳腫瘍・髄膜炎などの器質的障害がある)と諸検査によっても病変部位が明らかに指摘できず、慢性・再検査で良性の経過をとるものに分けられます。

■片頭痛 チェックシート
過去3ヶ月程度の頭痛についてチェックしてみてください。当てはまる項目が多いほど、片頭痛の可能性が高くなります。頭痛があるかたは、頭痛外来も増えてきているので、無理に痛みを我慢せず気軽に病院へ足を運んで下さいね。
1、歩行など日常的な動作で頭痛がひどくなり、じっとしていると改善される
2.頭痛に伴い、吐き気や胃の不調が起こる
3.太陽や電気など、光で痛みが増す
4.臭いにより痛みや吐き気が誘発される

■目の奥が痛くなる群発頭痛
頭痛は疲れを感じると痛みが出てくるという方も多いと思います。頭痛の中でも特に痛みを強く感じるものに「群発頭痛」というものがあり「目の奥をえぐられるような痛み」と表現されます。この群発頭痛は、周期的に痛む時期が訪れ、数週間〜数カ月間の一定期間は毎日同じような時間帯に、耐え難い激しい頭痛をきたす疾患です。片方の眼窩部周辺、目の奥が主に痛みの出る場所です。痛みが出るタイミングも同じような時間帯に出ること、男性に多くみられることがこの頭痛の特徴です。痛みが出ると、涙が出たり、結膜の充血、顔面紅潮などもあらわれますので、他の頭痛とは区別もしやすいかもしれません。激しい頭痛が、毎日同じような時間帯に強い頭痛を感じる方は、群発頭痛の可能性もあります。

■チカチカした閃輝暗点が生じる片頭痛
閃輝暗点(せんきあんてん)とは、キラキラ、チカチカした光が視界に現れ、光のある部分以外見えなくなってしまう状態です。10〜30分ほどで光は見えなくなることが多く、続いて片頭痛が生じる場合があります。脳の血管が収縮し血流が悪くなることで閃輝暗点が生じます。このとき血管が収縮したり拡張したりすることで、周囲の脳神経が刺激され、片頭痛が生じるのです。20〜30代の若年タイプの閃輝暗点と片頭痛は、年齢とともに発症の頻度が減っていく傾向にあります。どの年代についても、月に4〜5回以上症状が起こる場合は、精密検査を受けることをおすすめします。

もしかして片頭痛?まずはセルフチェックしてみよう!視界がチカチカ・・・片頭痛の前兆について相談がありました。
頭痛の症状について


医師からのアドバイス


片頭痛になりやすい人もいますが、頭痛体操で痛みをやわらげることはできます!チェックしてみましょう!
つらい片頭痛の予防に有効な“頭痛体操”ってなに?


片頭痛の原因

現在、片頭痛の原因は特定されていません。
ですが何らかの理由によって頭部の血管が急激に拡張することによって頭痛が起こるとされています。そして、その理由については幾つかの説がありますが、ここでは代表的な2つの説についてお伝えします。

1.血管説
頭部の血管が縮小した後に急激に拡張してしまうため頭痛が起こるという血管説です。
セロトニンという物質が血管を一旦収縮させるのですが、そのあと時間とともにセロトニンは分解されます。それにしたがって、一旦収縮していた血管がどんどん拡張されます。このように血管の動きの振れ幅が大きくなることで、ひどい頭痛が起こってしまうという説です。

2.三叉神経血管説
何らかの刺激によって顔面周辺の神経をつかさどる、脳神経の中で一番大きな三叉神経が刺激されることにより、その働きによって拡張された血管が神経を刺激して痛みが起こると考えられています。

≪三叉神経からの痛み物質が血管を刺激≫


どちらも血管が拡張するということが鍵になってきますが、その原因が何なのかはいまだによくわかっていません。血管が拡張するということに関連して、ストレスから解放されたときにも片頭痛は起きやすいと言われています。これは緊張状態から解放され、それまで収縮していた血管が拡張するためだと言われています。

●片頭痛を引き起こす要因
1.寝不足・寝すぎ
寝不足や寝過ぎなど、良質な睡眠ができていない時、頭痛が起こることもあります。 片頭痛は、予防が大事なので、日頃から良質な睡眠をとるように心がけ、週末の夜更かしや二度寝、寝だめなど不規則な睡眠に気をつけ、バランスのよい食事をとるようにしましょう。

2.雨の日
雨や台風のときの頭痛の多くは、気圧の変化が背景にあります。また、気圧の変化で自律神経のバランスが崩れるなどの影響を受けていることもあります。

3.ストレス
ストレスを受けると血管が収縮し、その後血管が拡張した際に炎症を起こしやすくなるため、脈打つような痛みなど片頭痛特有の症状を引き起こすことがあります。

4.寒さ
寒い日は「冷え」から片頭痛を引き起こしているかもしれません。寒い屋外から暖房の効いた部屋に入ったときに、脳は血管の収縮と拡張を引き起こし、それが周囲の神経を刺激して、頭が痛くなります。そんな時は、落ち着いた場所で、白湯などの暖かい飲み物をゆっくり飲み、ストレッチやヨガをしてゆっくりと、体を温度にならすことが大切です。外出する時は、温度差を感じないように、防寒対策をバッチリして出かけることをおすすめします。

5.血糖値
血中のコレステロールをコントロールすることで頭痛が発生することを予防することができます。血糖値を急激にあげすぎないことがポイントになります。

片頭痛の予防/治療法


日本人の約8%の人が悩み、男性よりも女性に多く見られる片頭痛。
予防策を考えるために、どういったときに片頭痛が起きるのかチェックすることが重要です。

自分がどういった時に片頭痛が起きるのかを知ることで片頭痛は予防できます。

・人混みの中に行くと起こる
・睡眠不足の時に起こる
・うるさい音を聞くと起こる


というように、片頭痛が起きてしまう環境やシチュエーションを特定し、自分がどういったときに片頭痛が起きるのかを知ることで予防するようにしましょう。

また、ストレス状態から解放されると片頭痛が起こることがあるという点から、ストレスをためないことも予防策と言えます。

まずは規則正しく生活することが大切です。
バランスの偏った食事や寝過ぎ、逆に寝不足状態にならないようにすることが予防につながります。

そして、片頭痛を起こす物質を含む食べ物は控えましょう。片頭痛を予防するには以下の食べ物や飲み物をできるだけ控えることも効果的です。

●軽い片頭痛がしたら
軽い片頭痛がある場合、鎮痛剤を早めに飲むのが一番です。次に有効なのは、暗く静かで刺激のない部屋の中で横になることです。そのまま眠ってしまっても構いません。カフェインを含んだ甘い飲み物をとることも応急処置としてすすめられますが、カフェインのとり過ぎには注意してください。それでも頭痛が治まらないときは、痛んでどくどくと脈打つ部分を押さえたり、冷やしたりすると、ある程度楽になる可能性があります。

●片頭痛にいいツボ
片頭痛の症状を即効で抑えるというツボがあります。それは側頭部にある「角孫(かくそん)」と呼ばれるツボで、耳の先端と同じ高さに位置しています。角とは「耳の先端」を指すといわれています。そこを優しく押してあげましょう。角孫は、片頭痛の他にも、歯の痛みなどにも効果的です。しかもその場しのぎではなく、定期的にツボ押しをすることによって、頭痛が起こりにくい体質へ変わるといわれています。

●片頭痛の痛みを和らげる方法
1.冷やす
片頭痛の痛みのピークは1~2時間ですので、医師の診断を受けない人が多いようです。片頭痛は、疲労・ストレス・ホルモンのバランスの乱れなどによって誘発され、頭の中の血管が拡張して、周囲の神経を圧迫し炎症を起こして、強烈な頭痛が起こります。血管が拡張しているので、マッサージや入浴は逆効果で、まずはズキズキと痛む場所を冷たいタオルなどで冷やすことがおすすめです。血管の拡張をおさえ、安静にしてください。カフェインを含んだコーヒーや紅茶などは脳の血管を収縮させますので、飲んでひと眠りするのもよいでしょう。鎮痛剤が効かない場合や短いサイクルで痛みが起こる場合は、早めに医師の診断を受けることをおすすめします。

2.市販のグッズを利用
片頭痛は、熱を感じると余計に血管が拡張してしまうので、冷やす事が大切です。そこで、市販の冷却シートや冷却まくらを使うと良いです。ドラックストアやコンビニなどで手ごろな値段で手軽に購入できるので、出先で片頭痛に襲われたときも便利なグッズです。その他に冷却アイマスクも症状を緩和させます。ユーカリやミントなど清涼感のある香りも、片頭痛の症状を和らげるので活用するといいでしょう。片頭痛が起きてしまうと周囲の臭いや光さえも刺激になってしまい、片頭痛を悪化させてしまう恐れがあります。アイマスクをして座ってゆっくり休息を取ることで症状が和らぎます。

片頭痛の薬の上手な選び方・使い方

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片頭痛の薬には、病院で処方されるトリプタン系薬剤やエルゴタミン製剤、薬局で購入できる鎮痛剤があります。片頭痛は、脳の血管が拡張することによって、周りの神経が刺激を受けます。そして、痛みの原因物質である神経ペプチドが放出されることにより、炎症が起き、刺激が大脳に伝わって、経頭痛の症状があらわれます。

トリプタン系薬剤は、炎症を抑えるだけでなく、血管の拡張と神経ペプチドの放出を抑えます。予防効果はなく、軽度の痛みには高い効果が得られますが、重度の痛みには効果が十分に発揮されません。

エルゴタミン製剤は、トリプタン系薬剤を服用できない人や、トリプタン系薬剤では、頻繁に頭痛が再燃する患者に使用します。エルゴタミン製剤は、血管の収縮作用があり、血管拡張を防ぎます。そのため、ごく初期や前兆に効果を発揮します。

鎮痛薬は、すでに起きてしまった炎症を抑える作用があります。予兆や前兆にも効果があり、軽度の片頭痛に効果を現します。市販薬には多くの種類があります。イブプロフェンは、副作用が少なく、持続時間が比較的長いが、効き始めが遅いです。ロキソプロフェンは、比較的早く効くが、持続時間が短いです。アスピリンは、速効性と持続時間の長さに優れていますが、小児には使用できません。アセトアミノフェンは、最も安全で小児にも使用できますが、効果が弱いです。薬によって、様々な特徴があるので、自分に合った薬選びが必要です。
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健康チェック

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「偏頭痛」チェック

あなたの頭痛、実は危ないのかも・・・

頭痛と一言でいっても、頭痛の原因、種類にはいろいろあります。
慢性頭痛のひとつである偏頭痛は多くの人(特に女性)に見られる症状でもあります。鎮痛剤でなんとか頭痛をやり過ごしている方もいるのでは?ズキズキしたり、血管がどくどくしたり…その頭痛、一度チェックしてみましょう。

あなたの頭痛が「偏頭痛」なのかどうか、症状を思い出してチェックしてみてくださいね。
※偏頭痛は「片頭痛」とも表記します。

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似たような頭痛がときどき起こる。(頭痛がないときは全くふつうに生活できる。)

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