「GoToトラベル」キャンペーンが始まります。ただ、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを避けたいとなれば、人混みの少ない旅行先を選びたいですよね。
そんなときにおすすめなのが、自然豊かな場所です。山や森、ときには緑の豊かな公園に出かけると、気持ちが何となくすっきりしたり、明るい感じがすることがありませんか。
今回はそういった自然、特に森林浴が人にもたらす影響について説明します。
目次
家や職場のストレスによる悪影響や症状
家や職場…私たちの生活の中には、ストレスになることやものが数多くあります。
ストレスが過剰になると、人間の体にさまざまな影響を及ぼします。
ストレスによって引き起こされる症状として、例えば、肩の凝りや頭痛、身体の各部の痛み、また、自律神経のバランスが乱れ、交感神経と呼ばれる緊張、興奮等を司る自律神経が優位になることによって不眠やイライラ感、集中力の低下が現れたり、消化器系の不調、例えば胃痛や下痢、便秘といった症状が見られる場合もあります。
「森林浴」にはどんな効果がある?
森林浴には、ストレスに囲まれた私たちを、心身の両面から癒してくれる効果があるといわれています。
具体的には、気持ちが落ち着くリラックス効果、疲労回復、さらに免疫力を高めてさまざまな病気にかかりにくくしてくれるともいわれています。
森林浴のストレス解消、抗ストレス効果の医学的根拠
数々の研究によって森林浴には、交感神経の興奮を抑え、リラックスを司る副交感神経の働きを強める効果があるとされています。
肩こりや頭痛といったストレス関連の症状を緩和したり、気持ちの落ち着きを取り戻すことができる可能性があるのです。
コルチゾールの低下、NK細胞活性化…効果はたくさん!
具体的にはストレス関連ホルモンの代表的なものとされる唾液中のコルチゾール濃度が森林浴によって低下することが知られています。
また、がんなどと戦ってくれる重要な免疫細胞であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化する効果もあるといわれています。
こういった効果は、森の静かな環境、風の心地よさに加えて、森、特に滝つぼや泉など水辺に多く存在するマイナスイオンや、樹木から発生しているフィトンチッドと呼ばれる化学物質によってもたらされると考えられています。
森まで行く時間がない!生活の工夫で得られる森林パワー
都市部に住んでいると、生活環境圏に森や自然がない、という人もいるでしょう。
もちろん、近くに全身を投げ出せるような森があれば理想的なのですが、そうでない場合にも森林浴のリラックス効果を日常生活に取り入れることができます。
例えば、室内に観葉植物を置いたり、フィトンチッドを発する自然の木でできた家具やオブジェなどを置くこともできます。
また、静かな時間を生活の中に設けるようにし、天然のアロマオイルやアロマキャンドルなどを使うことで森林のような環境を演出することもおすすめです。
ヒノキ風呂に入ったり、天然の木が使われている神社・仏閣を訪れることでも森林浴のような効果が期待できるかもしれません。
密を避けて森へ出かけよう!
森林浴、という言葉を聞いただけで、木々のせせらぎや鳥の鳴き声、小川の流れる音、清涼な空気など、気持ちがさわやかになる感じがしませんか。
最近自然に触れていないな、と思う方はなおさら、今度の週末にでも森に出かけてみてはいかがでしょうか。
こういう時期だからこそ、密を避け、静かなところに旅行するのもいいかもしれませんね。