B型肝炎の症状

B型肝炎の症状には、黄疸や発熱、倦怠感などが挙げられます。約3割の人が急性肝炎であり、このような症状が現れます。この場合、多くの人は自然に治っていきますが、中には劇症型肝炎と言って、数日で肝臓の機能が失われるという恐ろしい症状が出る肝炎があります。  
  
劇症型肝炎になると、肝炎の症状が急速に進み、その約7割が死亡してしまうと言われている程重症な肝炎です。
 
肝炎になると、肝臓の細胞が壊れていき、肝臓の働きが悪くなっていきます。慢性肝炎や肝硬変の場合はよっぽど進行してしまわなければ、自覚症状が出ることはまずありません。それは肝臓が腫れてしまっているために起きる現象であると言われています。

B型肝炎の原因

B型肝炎の原因は、何らかの原因によってB型肝炎ウイルスに感染することです。多くの場合は急性肝炎となり、多くは数ヶ月で自然に治ると言われています。ただ、慢性化した場合は肝硬変や肝臓がんになる原因になってしまうことがありますので注意が必要となります。
  
B型肝炎ウイルス感染経路については特定されています。輸血や血液・体液のついた注射器・医療機器が原因となり、血液感染する場合、性行為が原因となり体液から感染してしまう場合、母親がB型肝炎に感染していることが原因で妊娠している胎児に感染してしまう母子感染があります。

B型肝炎の予防/治療法

劇症化した場合は致死率7割、慢性化した場合は肝硬変や肝臓がんになります。B型肝炎は厄介な病気ですが、予防することは可能です。感染経路が特定されているため、その感染経路に関係することをしなければ、それがもう予防となります。
  
具体的に言うと、現代では不特定多数の相手と性行為を行わないということが有効だと言われています。B型肝炎が性行為を通して感染するものだからです。相手が多ければ多い程感染の確率は上がり、感染したことに気づかずまた違う相手と性行為を行ってうつす…という負のスパイラルが起き、ねずみ算のようにキャリアが増えて行ってしまいます。ですので、そこを気をつけることがもう十分な予防方法となるのです。
  
輸血の場合は自分で予防することはできません。また、一部では注射器や医療機器の使い回しということがあったようですが、現在では医療機関にそのような問題はなくなったと言われています。

また、B型肝炎ワクチンで予防可能ですので、きちんとワクチン接種を受けるのが最も有効な予防法でしょう。