パニック障害の症状

突然激しい恐怖感や不快感に見舞われるのがパニック障害です。睡眠中に起こる場合もあります。
  
身体的症状としては、心拍数が増えたり、発汗や震え、息が詰まるような苦しさや胸の痛み、吐き気や目眩などが起こります。精神的には、死への恐怖感、常軌を逸脱してしまうのではないかという恐怖、非現実感や自己分離感などを感じます。
  
これらの症状が一度に4つ以上起きるため、一度パニックに見舞われると、またなるのではないかという不安感に包まれてしまうことも特徴の一つです。さらに持続性があるため、自律神経症状も出てきます。

パニック障害の原因

パニック障害を起こす原因は完全にわかってはいません。以前は心因性によるものではないか、とされていましたが、近年では脳内不安神経機構の異常が原因ではないかと考えられています。

双子や親子での研究からある程度の遺伝的要因もあると考えられています。

何らかのストレスが無意識のうちに溜まり暴発することでパニック発作が発症すると考えられますが明らかなストレスが認められない場合でも発症することがあり、この場合は遺伝的要因が大きいと考えられます。多量のアルコールやカフェインが発症を招くこともあります。

パニック障害の治療法

パニック障害は原因が特定されてはいませんが、パニック障害を起こしやすい遺伝的素因や原因がいくつかあるので、予防策をとったり予備知識を得て備えておくことができます。
  
過労にならないよう睡眠をしっかりとるなどの、規則正しい生活が先ず大切です。食生活や日常生活を見直し、栄養バランスのとれた食事を摂ったり、喫煙やアルコールの減量、カフェインの摂取量の見直しなどを予防策としてとることが大切です。起きてしまった場合は早めの受診で早期治療を心がけます。
抗不安薬や抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん薬等が治療に用いられます。