自閉症/自閉性障害の症状

自閉症の症状は必ずしも同じように現れるものではありませんが、3歳までに3つの症状が認められたとき、自閉症と診断されます。

1つ目は社会性の問題で、人と関われなかったり逆に関わりすぎたりしてしまいます。
2つ目はコミュニケーションの問題で言葉の発達の遅れ、意味が性格に伝わらない、好きな言葉を繰り返すなどの様子が見られます。
3つ目は活動の場面で極端なこだわりを見せたり、変化を嫌う、数字や文字を教えなくても覚えてしまうなどの症状です。
 
その他にも味覚や皮膚感覚、聴覚などにも異常が見られる場合があります。

自閉症/自閉性障害の原因

自閉症は、発症率の高い病気であるにもかかわらず、詳しい原因はわかっていません。俗説もいろいろあり正しい情報が伝わりきれていないのが現状です。一時期は母親からの虐待や過保護が原因であるという説や、テレビをずっと見せていることで症状が出るなどという間違った認識の説も有り、父親や母親を苦しめました。
  
近年では、先天性脳機能障害が原因ではないかという見方が強くなっています。先天性である場合、注目されるのがシナプスタンパク質ニューロリギンの遺伝子異常との関連ですが、まだ研究途中です。さらに父親の年齢にも関係し40歳を越えると発症率が高くなると言う統計も出ています。

自閉症/自閉性障害の治療法

自閉症は、原因が確定していないため予防法もわかっていません。予防接種のワクチンとの関係も取りざたされていましたが、自閉症とは関連がないという研究結果が発表されました。あくまでも先天性の要素が強く、出生前の胎内にいるときに中枢神経の発達に何らかの問題が起こってしまったことが考えられます。

発達頻度は1000人うち3人だと言われていますが、自閉症と定める範囲の設定によって、人数は異なってきます。男性に多いとも言われています。