白血病の症状

白血病には、症状によりいくつかの種類に分類されています。症状が急速に進む「急性白血病」と、慢性的な症状が特徴の「慢性白血病」が知られています。特に注意したい急性白血病は、早期に発見して治療を行わないと、数ヶ月以内に命を落としてしまいます。共通する症状としては、微熱、体重減少、寝汗、極度の貧血や感染症、出血などがあります。
  
発症は、小児から成人、高齢者までと幅広く、がんの中では発症例が高いことで知られています。若年層では、死亡の確率が高いがんと言われています。青あざができやすくなった、鼻血や歯茎からの出血がある場合は、早めに専門医の診断を受ける必要があります。

白血病の原因

白血病の原因は、完全に解明されてはいません。考えられているのは、遺伝子の異常による発症によるということです。また、原爆などの放射能の影響で、発症する例も知られています。その理由は、原爆投下後の広島や長崎で白血病を発症した人が多くみられたからです。さらには、ベンゼルやトルエンなどの化学物質や一部の抗ガン剤により発症することもわかっています。
  
遺伝性は無く、親が白血病であっても子供が同じように発症することはありません。また、伝染性もないことも解明されています。一部の地域で確認されている風土病の一種である成人T細胞白血病・リンパ腫が、発病の原因ではないかとも考えられています。

白血病の治療法

はっきりとした原因が解明されていない白血病は、予防する方法はありません。しかし、日常生活である程度の予防策をすることが効果的だと考えられています。喫煙や過度のアルコール摂取は発症の原因となる可能性が高くなるので、愛煙家の人は、禁煙することをおすすめします。
  
体内の免疫力を高めるためには、抗酸化作用のある食材を積極的にとる必要があります。キャベツやにんにく、ネギ類やきのこなどの他に、ブロッコリーやトマトなども効果が期待できます。

白血病に罹患した場合、多種類の抗がん剤での長期的な治療が必要となるので、お近くの総合病院にご相談されるとよいでしょう。