プール熱/咽頭結膜熱プーマねつ/いんとうけつまくねつ

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感染症
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医師監修

プール熱/咽頭結膜熱とは

別名「咽頭結膜熱」や「咽頭結膜炎」とも呼ばれている、初夏から秋口にかけて多く見られる夏風邪の一種です。このウイルスに感染している子から感染し、夏場のプールの水が汚染されることにより集団発生が起こることから、プール熱と呼ばれていいます。

プール熱の原因

風邪をひいている少年
プール熱の原因は、アデノウイルスというウイルスです。アデノウイルスは、口や鼻、喉や目の粘膜から感染し、咳、鼻水、くしゃみ、発熱などを引き起こすウイルスの一つです。

主にプールでアデノウイルスに感染するケースが多いため、「プール熱」と呼ばれていますが、正式名称は「咽頭結膜熱」や「咽頭結膜炎」と言います。

アデノウイルスとは


ウイルス
■ 特徴
冬から夏の初めにかけて多くなりますが、季節性は大きくありません。

■ 症状
種類が51種もあります。種類によって感染する臓器が異なり、症状として、高熱、結膜炎咽頭炎がみられ、まれに40度に近い高熱になることもあり体力の消耗が大きい感染症となります。

感染した場合、昼夜の症状の差が大きいため、昼間に体調が良くなったと軽視してしまい無理をすることのないようにしましょう。

プール熱の感染経路

プール


  1. プールでの感染

    幼稚園や保育園、学校などのプールで、水を介してウイルスが目や鼻の粘膜に触れ感染します。




  2. 飛沫感染

    感染している子供のくしゃみなどで、ウイルスの入った唾液が飛び感染します。



  3. 接触感染

    感染者との接触、また使用していた食器やタオルを共有することで感染します。


プール熱の流行時期

ウイルス
例年6月頃から10月頃まで流行し、夏休みにプールに行く人が増える7、8月が最もはやる時期といえます。

ただ、ウイルスは1年中あるので、プールに出かける人が多くなる夏以外の季節にも流行が見られることは珍しくありません。

プール熱の症状

喉が痛む

潜伏期間


4日から5日の潜伏期間を経て発症します。

症状


・38~40度の高熱が4日から1週間続く
・白目やまぶたの裏側が赤くなる
・めやにが出る結膜炎
扁桃腺炎


喉の痛みが酷いと、水分補給が困難になってしまいますが、脱水症状に気を付けることが重要です。

■ 赤ちゃんが感染した場合
下痢
・嘔吐
頭痛
腹痛


上の子供がアデノウイルスに感染してしまうと、下の赤ちゃんもうつることがあります。
赤ちゃんは、幼児以上に脱水症状になりやすいため、注意が必要です。

プール熱と似ている病気

目が腫れている少年少女

はやり目


■ 原因
はやり目の症状は、プール熱と同じアデノウイルスが原因です。目をこすったり、プールなどを介して目や鼻の粘膜に付着し感染します。

■ 症状
・充血
・多量の目ヤニ
・涙目
・眼痛
・瞼の腫れ
・瞼の裏のブツブツ
・角膜の濁り
・視力低下
・耳前リンパ節の腫れ


■ 予防法

1. タオルを共有しない
2. 感染者の入浴は最後
3. 目は触らない、触れた後は石鹸と流水でしっかり手洗いをする
4. 目ヤニや涙はテイッシュでふき取り、ビニール袋など入れて捨てる
5. 体を休めて免疫力低下を避ける
6. 触ったところ(ドアノブなど)はアルコールスプレーなどで消毒する
7. 他の人への感染の恐れがなくなるまで 登校や登園は禁止


引用元:登校や出社もNG?夏に気を付けたい「はやり目」!




■ プール熱との違い
プール熱とはやり目の違いは、はやり目の方が症状が重いことです。大量にめやにや涙ががでたり、白目が真っ赤に充血し、目が開かないぐらいに腫れます。

また、乳幼児が発症した場合は、重篤化しやすく、後遺症として角膜に濁りができてしまうことがあります。

角膜に濁りができてしまうと弱視になることがあるため、はやり目を発症し、結膜炎が治ったら必ず角膜の診察を受けるようにしましょう。

プール熱の治療法

寝込んでいる少年
プール熱はウイルス感染のため、抗生物質が効きません(抗生物質は細菌感染の場合に効果を発揮します)。

栄養、休養をしっかり取り、脱水症状を防ぐために水分補給をこまめに行い、自身の免疫力で回復を待ちましょう。
めやにがひどい場合は、濡れたガーゼでふき取ってあげるように心掛けましょう。

プール熱の出席停止期間

看病する母親
感染力も強いため、乳幼児だけでなく、乳幼児を看護をしている大人にも感染します。

プール熱は、学校保健法で第2種伝染病に認定されており、感染が確認された時点で出席停止となります。
発熱やのどの痛み、結膜炎の症状がなくなってから2日経過したころに登校可能となります。

プール熱の予防法

プールに入る少年


  1. 感染者との接触を避ける

    アデノウイルス感染者との接触を避ける事で、ウイルスがうつることを防ぎます。また、感染者とタオルや食器などを共有しないように気をつけましょう。



  2. 感染しにくい体質を作る

    人の体には、ウイルスなどを攻撃したり食べてしまう免疫細胞が備わっています。ストレスを避け、バランスの良い食事や適度の運動を行い、良い睡眠をとることで皮膚や粘膜を強化し、ウイルスを予防しましょう。


  3. プール後にきれいに体を洗う

    一番の感染源であるプールでは、シャワーでプールの水を良く流し、手を洗ったり、良くうがいをすることで感染を防ぎましょう。

    洗眼については、平成20年8月に日本眼科学会から以下の見解が出ています。


    プールにはゴーグル使用が望ましい。また、プール後の水道水による簡単な洗眼は行って良いですが、積極的に推奨するものではない。なお児童生徒の体質によっては、学校医の指導のもと、プール後に防腐剤無添加の人工涙液の点眼や、簡単に水道水で目のまわりを洗うなどの対応も必要である。


    引用元:日本眼科学会 学校保健部




  4. 消毒をする

    消毒用のエタノールや次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)がアデノウイルスには効果的ですので、こまめに殺菌するようにしましょう。

  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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