腹痛ふくつう

医師監修

腹痛とは

腹痛とは、腹部の痛みのことです。
内臓機能の異常として起こる痛みや心因的な理由により起こる痛みなど要因はさまざまで、何らかの体調の不調を知らせるシグナルともされています。「お腹痛い」という言葉は特に子供などで、本人も意識せずに何かから逃れたい場合にも使われる場合もあります。痛みを訴える相手が言うその言葉が本当に痛みによるものなのか、それとも精神的に追い詰められているための言葉なのか、気を付けて判断するようにしましょう。

腹痛を始まりとして別の症状が表れることもあります。腹痛の要因を突き止め、処置を行うようにしましょう。

腹痛の症状

片腹を抑える女性
腹痛はさまざまな原因と関係していると言われています。
傷んでいる部位や痛み方、伴う症状の違いで異なります。放置することで自然に改善する場合もありますが、診断が遅れると生命の危険につながる場合もあります。

痛む部位ごとに病気がわかる?


腹痛は、単純に腹痛だけなのか、ほかの主たる疾病に伴う反応のひとつとして表れたのかを慎重に判断しなければなりません。また、腹痛という言葉の範囲は広く、胃と腎臓は違う働きにも関わらず「腹部」と表現されがちです。ここでは腹部をおおまかな部分に分けて考えてみましょう。痛む部位によってどんな病気が疑われるのかが見えてきます。上腹部や下腹部、みぞおち周辺、さらに腹部全体が広く痛むなどもふまえて見ていきましょう。



























痛みの部位 主な特徴
上腹部 胃、すい臓、肝臓、胆のうなど、消化や分泌にかかわる臓器があります。その炎症や状態の悪化なども考えられますが、肝臓などは「沈黙の臓器」と呼ばれ痛みが出る頃には遅すぎることもあり、定期的な検査が病気の予防に効果がありそうです。左右の側腹部には大腸や腎臓など、代謝にかかわる臓器があり、腸閉そくや腎盂炎なども痛みを伴います。同時に、むくみや変色、圧迫感など自分の感覚でわかる症状が伴うかもしれません。注意してすごすようにしましょう。

急性胃炎急性膵炎虫垂炎など
下腹部 膀胱、前立腺など炎症による痛みや婦人科疾患などの慢性的なものも考えられます。長い目で治療することで痛みが和らぐこともありますから、日々の健康管理も大事だと言えます。

急性胃炎・婦人科疾患など
胸の下・みぞおち 心臓をはじめ、食道、胃など生命に直接かかわる重要な臓器が複数あります。心筋梗塞など重篤なものや、出血を伴う突発性食道破裂も緊急性が高い病気です。しかし、十二指腸潰瘍など治る可能性の高いものもあり、痛む部位の早い見極めと迅速な対応が特に求められるでしょう。


急性胃炎慢性胃炎胃・十二指腸潰瘍胃がん膵がんなど
腹部全体 腹部大動脈破裂など大変緊急性の高い可能性もあります。

腸閉塞・消化管穿孔・腹部大動脈破裂など


このように、痛む部位や症状から原因を推測することはある程度可能です。痛み方も「激しい痛みなのか」「慢性的などん痛なのか」「長く続く痛みなのか」「針で刺すような痛みなのか」などさまざまです。痛みを言葉で表現するのは大変難しいもので、それを可能にするよう工夫されたのが、ガン患者の痛みの評価スケールです。
痛みの評価スケール
「10を最大の痛みとした場合、今の痛みはどれくらいだと思いますか?」と0~10の間で数値化したり、笑顔のマークから徐々にゆがんだ顔の表情を並べていき、最後に痛みで泣いている顔の表情を用意しておいて、どれに当たるか判断してもらったりする方法もあります。このようにスケールを利用して、患者本人と医師とで程度を共有する方法もあり、痛みを伝える手段としては有効と言えるでしょう。痛みの他にも、熱や寒気があるのか、体のしびれやだるさがあるのか、自覚できることは多少でも医師に伝えられると安心です。

※ ただの腹痛と放っておいたりするのは大変危険ですので、早めに医療機関を受診し、医師の判断を仰ぎましょう。


腹痛・頭痛・肩こりから考えられる病気


頭痛と腹痛がある女性
腹痛や頭痛、肩こりなどの症状は私たちにとって比較的身近に起こりうるものですが、症状からどのような病気が考えられるのでしょうか。

● 腹痛と頭痛が同時に起こる場合

ストレス性の過敏性腸症候群や食中毒です。風邪やインフルエンザなどのウイルス感染症によっても頭痛や吐き気、下痢などの症状が出やすいです。

● 肩こりと頭痛が併発する場合

肩こりと頭痛が併発する事は多いため、見逃しがちですが、実は重大な病気が隠れている場合もあります。

・クモ膜下出血
・ニエール病
・自律神経失調症など
・車の事故でのむち打ち症

ただの肩こりと思っていても、頭痛や吐き気、手足の痺れなどの症状がある場合は要注意です。長引く場合や痛みがひどい場合は放置せず、病院で診察してもらいましょう。


頭痛と鼻水を伴う腹痛について



頭痛と鼻水を伴う腹痛といえば、ノロウイルスの可能性があります。ノロウイルスによる腹痛や頭痛といった症状はウイルスが体内に入った後、半日から2日ほどで現れるのが一般的となっています。感染しても、症状が出ない人から入院するまで酷くなる人まで様々ですが、軽い場合だと鼻水や咳といった風邪のような症状だけで終わる人もいます。
ウイルスの潜伏期は1日から2日の間、嘔吐や頭痛、腹痛などの症状をきたします。通常は2日から3日位で改善し、軽症で終わることが多いのですが、頭痛と鼻水を伴う腹痛が続く状態は少し症状が悪化している状態です。
幼児や高齢者などの免疫力の低下した人は重篤になることがあるので、注意が必要です。症状消失後も約1週間から2週間は便にウイルスが排出されるので観察が必要です。

頭痛とだるさを伴う腹痛について



頭痛とだるさを伴う腹痛の代表的な原因は、
食中毒です。症状があって、症状が出る前にとった食事に衛生上の不安があった場合は真っ先に食中毒を疑って適切な医療機関を受診しましょう。
食中毒でない場合は、過敏性腸症候群という病気の可能性も考えられます。ストレスが主な原因とされる病気で、腸が過剰な働ききをしてしまい、その結果、腹痛が引き起こされるのですが、ストレスが原因ということで頭痛の症状が同時に現れることもあります。症状が出たら、できる限りストレスの原因を遠ざけることが最善の療法となります。また、偏頭痛の時に腹痛も同時に起こる人もいます。はっきりした原因は分かりませんが、偏頭痛に関連する神経や物質が胃腸にも何らかの作用を及ぼすのではないかと推測されています。

■朝に起こる腹痛について


朝に起こる腹痛には、いくつかの原因が考えられます。起床直後、体温が低い段階で足元を冷やしたり冷たい食べ物や飲み物を摂取すると腹痛と下痢を起こす人がいます。仕事のストレスなど心理的な原因であることもあります。腹痛は痛みを発す位置から内臓痛と体性痛の2種類に大別されます。内臓痛はお腹全体が周期的に痛むようなケースで、下痢の際に感じるものなどが挙げられます。体性痛は、横隔膜などがにある知覚神経が刺激された場合に起こる、刺すような痛みの腹痛です。多くの場合、重大なケースではありませんが、直近まで海外に滞在していた、生ものをや危なそうなものを食べたなど思い当たることがあれば、病院に行くべきです。また、いつどのような状態で腹痛や下痢が起きているのか記録をつけると原因が明らかになる可能性があります。

■妊娠中の腹痛に関して


妊娠中の腹痛には順調な成長プロセスの中で自然に起こるものと母子の健康上問題となる危険なものとがあります。痛む場所が決まっていて短時間で収まるものは心配いりません。妊娠初期の子宮が大きく成長するときや、妊娠中期以降に出産に備えて子宮の収縮を繰り返すときに起こる周期的な痛みはよくあるものです。しかしお腹全体に痛みを感じたり、出血が見られたり、胎動が感じられなくなるなどの症状が現れた場合は危険ですので、早急に医師の診察を受けてください。子宮口が開いてしまう子宮頚管無力症や感染症による炎症などの場合、切迫早産の可能性もあり危険です。また妊娠中はホルモンのバランスが崩れるため便秘や下痢になりやすいです。水分や食物繊維を十分に摂取し、お腹を冷やさないようにしましよう。

■妊娠初期の腹痛は危険かも


妊娠が成立するとお腹に生理痛のような鈍い痛みや引っ張られるような痛みを感じることがありますが、その多くは赤ちゃんの成長に合わせて子宮が大きくなろうとしている妊娠初期によく起こることなので問題はありません。しかし、妊娠12週までは流産が発生しやすい時期ですので、腹痛に加えて出血があり、量が除々に増えていくようであれば進行流産の可能性がありますので、医師の診察を受ける必要があります。また、かなりの腹痛である場合は子宮ではなく卵管や卵巣付近で妊娠が成立する異所性妊娠の可能性があります。このような症状がある場合は生命の危険を伴いますので、時間外であっても救急に受診しましょう。妊娠検査薬で妊娠が判明したら、なるべく早く産婦人科を受診し、正常妊娠であることを確認しておくことが大切です。

腹痛の原因

腹痛は多くの人が頻繁に経験します。
そのため、放っておいてもしばらくしたら治まるケースが殆どですので事態を甘く考えがちです。しかし我慢の限界を超えるような腹痛は深刻な病気である可能性があり、軽い痛みでも頻繁に起こるようなら要注意です。念のために病院で検査してもらったほうが良いでしょう。

日常の生活で特に困る腹痛は、予兆も無く急激に起こるお腹の痛みです。その原因として主に考えられるのは次の5つです。

危険な病気による腹痛5つ


お腹がとても痛い

  1. 食中毒、食あたり
    身体の中に細菌や毒のような有害性物質を取り入れてしまうことによって起こります。

  2. 急性胃炎
    その原因として香辛料や嗜好品の摂取し過ぎや、鎮痛剤や風邪の薬による影響も考えられます。

  3. 虫垂炎
    虫垂炎は、右下腹部にある盲腸が、細菌に感染することが原因で炎症を起こす病気です。

  4. 胃けいれん
    過度のストレスが原因と考えられています。内臓の中でも特に腸や胃はストレスに過敏に反応するため、痛みが起こります。

  5. 過敏性腸症候群
    生活習慣が不規則になったりストレスをため込んだりすることによって、腸の正常な活動が阻害されるため、痛みが現れます。



原因がわからない腹痛はどうしたらいい?


おなかの中には様々な臓器があります。おなかが痛いからといって、その原因が何なのかを特定するのは非常に難しいのです。しかし、腹痛になると闇雲に病院に行くべきかというと、そういうわけでもありません。腹痛になったとしても放っておけば自然に回復することも珍しくはないからです。しかし、中には緊急性が高く、放置しておくと危ない腹痛もあります。

<<緊急性が高い腹痛>>
・激痛
・歩いたり、動いたりしてお腹が振動した時に痛みが響く場合
・突然の痛み、今までに経験した事のないようないつもとは違う痛み

これらの症状が一つでもあれば、救急外来への受診をお勧めします。腹部の病気というものは消化器から心臓にいたるまでさまざまな原因が考えられますから、たかが腹痛とは思わずに、慎重に対応することが必要だと思います。


冷えが原因の腹痛


寒気を感じる女性
お腹が冷えると腹痛や下痢を起こしてしまうことがあります。理由として、お腹が冷えるという生命的危機から身体を守ろうとした結果であると考えられます。冷えることによって身体を司る自律神経のバランスが崩れるため、下痢となってしまうといわれています。したがって、下痢などが起こってしまった場合は、これ以上身体を冷やさないように腹巻きをしたり、冷たいものを食べないようにするなどの対策が必要です。

腹痛と血尿が同時に起こる原因とは ?


トイレ
腹痛と血尿が同時に起きる場合、腎臓あるいは膀胱の病気、または男性であれば前立腺の病気が疑われます。女性の場合はとくに、尿道の出口から膀胱までの距離が短く細菌などに感染しやすいため、膀胱が感染症による炎症を起こしやすく、痛みとともに血尿が出ることがあります。

また、腎臓結石・膀胱結石・尿管結石といった尿路結石によっても、血尿が出ることがあります。この場合、尿管結石では激しい痛みを生じますが、膀胱結石および腎臓結石では痛みは少ないか、鈍痛程度となります。

腎臓の病気によるものでは、腎盂腎炎によって痛みを伴った血尿が出る場合があります。

腎臓膀胱、および前立腺のがんによっても、血尿が引き起こされます。
腎臓がん膀胱がんでは、病気の初期症状として、前立腺がんでは、病気が進行した結果として血尿が出ます。
それぞれのがんにより、下腹部や膀胱部の痛みが生じます。また、腎臓がんでは脇腹や腰部が痛む場合もあります。


水下痢となるような腹痛の原因


水下痢はよくある症状ですが、下痢に加えて腹痛や血便がでることもあります。
下痢は食べ過ぎや飲み過ぎによる胃の消化不良、細菌やウイルス感染によっておこる胃腸炎などが主な原因といわれています。暑い時に水分を過剰に摂取してしまい水っぽい下痢になるというのはよくあることですが、下痢だけだったらしばらく様子をみていれば落ち着いてきます。しかし、水下痢が止まらなかったり、腹痛や吐き気をもよおしたり、発熱があったりすると、食中毒や急性胃腸炎の可能性があります。

症状がひどい時は一人で自然に治そうとせずに、専門の病院へ行って医師から適切な処置をしてもらうようにしましょう。


また、食事面では脂肪食の過剰な摂取や脂身の多いもの(揚げ物など)は消化を妨げてしまうため、腹痛の原因にもなります。消化のよいものを食べる習慣が望ましいと言われています。さらに、ストレスや精神面から表れる腹痛もあります。そのような場合はなるべく安静にし身体やこころを休めるようにしましょう。

腹痛の対処法/改善法

吐き気を伴う腹痛への対処法


吐き気を起こした男性
吐き気を伴う腹痛が起こることがありますが、吐くことは胃の中の異物や毒物を外に出す一種の防衛反応であり、命にかかわる危険を知らせる警報でもあります。

●吐き気を伴う腹痛が起こる病気

・急性胃炎
暴飲暴食、酒の飲みすぎ、不規則な生活、ストレスや過労などの原因で起こり、下痢を伴うこともあります。

・逆流性食道炎
食べすぎや胃酸過多などで酸っぱい胃酸がこみあげてくるもので、胃カメラで診察しますと食道の粘膜に炎症があります。

・胃潰瘍や十二指腸潰瘍
食事の前後や空腹時にみぞおちあたりがキリキリ痛みます。

・虫垂炎
悪化すると腹膜炎を起こし、命にかかわります。

※ ストレスによる自律神経の乱れも腹痛と吐き気を引き起こすことがあります。

●対処法

・吐き気を伴う腹痛が起こった時は、衣服をゆるめ横になって安静にしましょう。
・胃の負担とならない消化の良いものを食べてください。
・食べ過ぎなどの原因が明らかな場合は、市販の胃腸薬を飲んでみましょう。
・痛みや吐き気がひどい時は、我慢せずにすぐに医師の診察を受けることをお勧めします。

腹痛の処方薬について


腹痛は、痛む部位や痛み方、熱があるかどうかなどの症状によって原因となる病気が異なり、処方される薬や専門となる診療科も違ってきます。腹痛を大きく2つに分けると、胃や腸などの消化管が痛む内臓痛性腹痛と、腹膜や横隔膜などに通っている神経が痛む体性痛性腹痛があります。また、痛みを感じている場所と異なった場所が、痛みの原因となってしまっている関連痛という腹痛もあります。内臓痛性腹痛には、腸のぜん動をおさえる鎮痙剤の抗コリン薬が処方され、胃の粘膜に炎症が見られる場合には胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬が使われることもあります。細菌の感染によって起こる感染性胃腸炎では、水分補給をしながら制吐薬や抗生物質などが処方される場合もあります。腸閉塞や急性腹膜炎、急性虫垂炎といった体性痛性腹痛では、痛みの伝わりを抑えるNSAIDsなどの鎮痛剤が用いられます。腹痛の中には、急性腹症のように緊急の治療を必要とする病気もあり、薬剤による治療ではなく手術が行われることもあります。

■腹痛に市販の薬で対処する場合
腹痛と言っても様々な痛みや場所があり、原因も異なります。腹痛は、一般的にはみぞおちから下腹部あたりまでの痛みをひとまとめにして表現されていますが、突然の腹痛で病院を受診する時間を作れない時などに手軽に対処できるのが市販薬です。腹痛が起きる原因は、胃の粘膜の炎症をはじめ、下痢や便秘、精神的・身体的なストレスなど多種多様です。したがって、市販薬で対処する場合は腹痛の原因や症状に合ったタイプを服用する必要があります。日常的に起こりやすい症状という点からつい放置してしまったり自分だけで判断されがちな腹痛ですが、市販薬で対処する場合は、薬剤師などに症状や状態を相談してから選んでもらうようにすれば安心です。

■腹痛に効くおすすめの薬は?
腹痛の原因はいろいろあります。そのため、お腹のどの辺が痛いのか、痛みの強さはどの程度のものなのか、鈍い痛みなのか、さしこむ様に痛いのか、どのように発症したのか、併発している症状などはないのかと原因を特定していきます。腹痛は、やはり胃や腸が原因だと思うのが普通ですが、循環器系や泌尿器系、婦人科系などが起因していることもあります。腹痛の薬は、痛みの発症している部位や症状によって変わってきます。心窩部のあたりが痛むのであれば、胃痛が原因である可能性が高いので制酸剤入りの胃腸薬やH2ブロッカーがよいでしょう。へそまわり周辺が痛いといった内臓痛は鎮痙剤が有効です。服用しても痛みが治まらない場合は、迷わずに医療機関で受診されることをおすすめします。

■市販の薬では効かない腹痛
市販の薬が効かない腹痛には、イレウス(腸閉塞)があります。一般的には高齢者に好発します。飲食物や便、ガスが小腸や大腸に詰まった状態で、悪化すると、腸管の壊死や穿孔を引き起こします。主な症状としては、腹痛の他に、嘔気や嘔吐、ガスや便の停止、お腹の張り、顔面の蒼白などがあります。種類としては、大腸がん、手術や外傷による癒着を原因とした閉塞性イレウス、病気によって引き起こされ、すぐに手術が必要な絞扼性イレウスが機械的イレウスとしてあります。また、機能的イレウスとしては、腹膜炎や子宮外妊娠が原因の麻痺性イレウス、精神や中毒、病気に寄与する痙攣性イレウスがあります。診断には、聴診や画像診断が用いられ、治療は、手術や薬、医療用の管を使ったものがあります。

■腹痛時のガス抜きをやる方法
腹痛のガス抜きには、マッサージからヨガのポーズまで様々な手段があります。簡単なものは、大腸の形に沿ってお腹をなでる方法です。膝を曲げて仰向けに寝転び、右の骨盤の上、右肋骨の下、左肋骨の下、左の骨盤の上、膀胱の順にゆっくり押していくものです。腹式呼吸をしながら、5回程度繰り返しましょう。ただし妊娠していたり腸に炎症があったりする場合は、避ける必要があります。また基本的なヨガポーズとして、膝をゆっくり抱えるポーズがあります。仰向けに寝転び、息を吸いつつ片膝を抱え、そのまま息を吐きつつ太腿を腹部に押しつけ、5回ゆっくり呼吸をします。また息を吸いつつゆっくり膝を戻し、反対の足も同じように繰り返します。ガス抜きの他、腰痛を緩和する効果もあります。

■海外旅行中に腹痛に襲われたらすべきこと
海外旅行中の腹痛について、細菌やウイルス感染によるものとそれ以外に分けられます。その中で特に多いのが「旅行者下痢症」と呼ばれるもので、毒素原性大腸菌によるものが多くみられます。症状としては、下痢、腹痛、嘔吐などで、軽症であれば2~3日で自然治癒する事が多いですが、症状が強い場合は、脱水を防ぐために清潔な水をしっかり補給することが大切です。また、コレラや赤痢、カンピロバクター腸炎など様々な細菌があり、症状も種類によって違うので、いずれの場合も水分補給を心がけて、お腹の異常を繰り返す場合は受診しましょう。それ以外として、食事や環境の変化があります。水や強いスパイスの食べ物などを食べ過ぎないように注意しましょう。精神的なものとしては、十分リラックスできなかったり予定を入れすぎたりして、肉体・精神疲労になり、腹痛、下痢を起こすことがあります。こういった場合は症状が軽く2~3日で良くなる事が多いですが、脱水症を防ぐために下痢が続く場合はしっかり水分補給をしましょう。

冷えによる腹痛の改善方法


冷えを感じる人
冷えによる腹痛の場合は下記の方法を生活習慣の中に用いれば、胃腸が温まり、改善されるでしょう。

・1日に湯のみ茶碗2杯から3杯温服する。
・食事にネギかショウガを刻んだものを取り入れる。
・ショウガの粉、朝鮮ニンジンの粉末、山椒を2対1対1の割合で湯のみ茶碗に入れ、熱湯に溶いて飲む
・ジンジャー・ティーにニッキを少々加える
・熱いお茶の中に梅干しを入れる
・ショウガ風呂や塩風呂に入る
・自然塩を焼いて布袋に入れ、ヘソのところを温める
・ショウガ湿布を患部に施す

腹痛といっても痛みの度合いや、部位によって千差万別ですので、痛みが持続する場合や、急激な痛みの場合は専門医に従いましょう。
重大な病気じゃない場合は、お腹にたまった「ガス(おなら)」によるものか、「冷え」によるものが原因の場合が多いです。
腹部を温め、消化の良いバランスのとれた食事をするように心がけましょう。

腹痛チェック

ストレス性? 下痢が続く?それって"危険な痛み"かもしれません…


医師とチェック項目
腹痛は、食道、胃、小腸、大腸、虫垂、肝臓、胆嚢、胆管、膵臓、腎臓、尿管、膀胱、卵巣、子宮等の臓器に、何らかの異常が生じて起こるものです。各々の臓器によって症状に特徴があるため、症状を詳しく見れば程度まで区別することができます。

ただ、痛みの原因をはっきりさせたいときには、病院を受診して医師に相談し、お腹を触ってもらい、必要な検査をしないと正確なことはわかりません。「ちょっと気になる…」という方は、まずは簡単なセルフチェックから始めてみてはいかがでしょうか?

「危険な腹痛」チェック

腹痛の薬の上手な選び方・使い方

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腹痛を発症した場合、内服薬の選び方に注意する必要があります。なぜなら、腹痛の原因にはさまざまな理由が見受けられるためです。原因によって適する内服薬は異なりますから、慎重に見極めるべきです。腹痛の主な原因として、下痢や便秘、内臓の疾患が挙げられます。腹痛を発症したなら、原因に応じて対処することが大切です。

下痢や便秘が原因なら、自分で市販薬を購入して対応することが可能です。薬局やドラッグストアには薬剤師が在籍していますから、症状を伝えて最適な内服薬を紹介してもらうことができます。通信販売で購入することもできますが、内服薬の説明をよく読んでから注文すべきです。服用していて体調の変化を感じた時はただちに使用を中止しましょう。内服薬を持参して医師に相談すべきです。

内臓の疾患が原因で腹痛を発症する場合には、適切な医療機関で診察を受ける必要があります。内服薬を処方されたならば、使い方について、医師から詳しい説明を受けましょう。食前や食後など、定められたタイミングで内服薬を服用すべきです。飲み忘れや過剰な服用を防ぐために、数を確認しながら飲むことも重要です。家族にチェックしてもらう方法も適しています。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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