3月も後半に差し掛かりましたが、まだ暖かい日と寒い日の差が激しいですし、花粉の飛散も続いております。

冬から春にかけては女性にとって、様々な不調を発症することがあります。一体どのように対処すれば良いのでしょうか。

今回は春に感じやすい女性の不調BEST5の原因とその対処方法をまとめてみました。

春に感じやすい女性の不調に関する調査


春に感じやすい女性の不調


・1位:肩こり
・2位:冷え性
・3位:花粉症
・4位:疲労感倦怠感
・5位:肌トラブル(肌荒れ乾燥など)

※保険クリニック調べ

不調に対する対策


■ 不調に対して薬を服用するか?
上記の不調に対し薬を服用している、と答えた人は全体の44.7%で、全く服用しないと答えた人は42.3%と約半数を占めておりました。

■ 不調に対して薬以外にどのような対策行うか?
不調に対する薬以外の対策では、睡眠をしっかり取る、入浴、手洗いなどが上位に挙げられておりました。

季節の変わり目による体調不良が原因


春に感じやすい女性の不調の上位は「肩こり」「冷え性」 が占めており、原因としては冬から春にかけて寒暖差や気圧の上下が激しいこと、筋肉の緩急が起きやすいことで、3位の「花粉症」は、花粉の飛散がはじまる時期にあたることが考えられます。

春に感じやすい女性の不調1位:肩こり


原因


肩こりは、寒暖差のストレスによる自律神経の乱れによるものも考えられます。

春は気温差が激しいので、急に寒くなった場合に対応すべく自律神経系の交感神経の作用が優位になります。

結果、体温を逃がさないように反応し筋肉が硬くなる状態が続くと、肩こりになり得るのです。

対処方法


効果的な方法は、温めることです。患部を温めることで血流が良くなり、痛みの原因物質を流すことができます。

お風呂にゆっくり入ったり、温めたタオルを首や肩周辺に置いたり、適度な運動を毎日続けることも血流促進に役立ちます。

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春に感じやすい女性の不調2位:冷え性


原因


冷え性の最も大きな原因も、肩こりと同じく自律神経の乱れと言われております。

自律神経には体温を調節する働きもありますが、春の寒暖差で自律神経が乱れてしまうと、体温調節機能が働かなくなり、体が冷えてしまうのです。

対処方法


部屋の温度調節に気をつけることと、リラックスできる時間を持つことが大切です。

また、冷え性に効果的な食材として「ショウガ」がおすすめで、ショウガに含まれる「ジンゲロール」と「ショウガオール」が体温を上げる効能があります。

しかし、生で食すと体が冷える可能性があるので、レンジでチンをしたり、温かい飲み物に混ぜたりすると良いでしょう。

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春に感じやすい女性の不調3位:花粉症


原因


3月頃にスギ花粉は全国的にピークを迎える傾向があり、特に関東地方はピークの時期が長く、2月上旬~4月下旬ごろまで続きます。

3月から4月にかけて、花粉症による体調不良を起こす人も多いと考えられます。

対処方法


花粉を吸入しないように、外出の際にはマスクやゴーグルをすると良いでしょう。

また、外出から帰ってきたら家に入る前に服や髪に付着した花粉を落とし、洗濯物は外に干さないようにし、家の湿度を保ってこまめに掃除をすることが大切です。

他にも、栄養のバランスのとれた食事、十分な睡眠などで自律神経の機能を高めることも重要となります。

花粉症対策に空気清浄機を利用する場合は、玄関や窓の近くに置くと効果が高くなります。

春に感じやすい女性の不調4位:疲労感、倦怠感

原因


季節の変わり目によって、自律神経のバランスが乱れていると、本来休むべき時にうまく体が休息を取れないために疲れが蓄積したり、肩こりの症状も合わさって強い倦怠感を感じることがあります。

また、花粉症も原因の一つと考えられており、空気中に飛散することなどで体内に絶え間なく侵入してくる花粉に対し、体の免疫系が異物と感知して、体が総攻撃の体制で絶え間なく免疫系を働かせていることで疲労することも考えられます。

対処方法


疲労回復ができない場合、からだのだるさを発症することがありますので、栄養の取り方には気をつけましょう。

とりわけ大切なのは、以下のような栄養素です。

■ タンパク質
・脂肪分の少ない赤みの肉
・魚
・納豆などの豆製品

■ビタミンB
・胚芽米
・玄米
・ナッツなどの種実類

また、花粉症のだるさに対して、花粉に対するアレルギーを抑えるお薬の服用も有効かもしれませんが、お薬の種類やその方の体質によっては、新たに眠気が差したりだるさが出るといったこともあるので注意しましょう。

春に感じやすい女性の不調5位:肌トラブル(肌荒れや乾燥など)


春は気温が暖かくなり、気持ちのよい季節ではありますが、以下の要因からさまざまな肌トラブルが考えられます。

■ 急に温度が上がることで皮脂の分泌が盛んになる
■ 花粉によって肌にアレルギー症状が出る
■ 鼻のかみすぎや目のこすり過ぎによる物理的な肌トラブル

また、春も意外と紫外線が強く、3月の紫外線の量は9月と同じで、かなりの紫外線量なのです。

さらに、乾燥していますから、お肌に与える影響もより大きくなります。

対処方法


乾燥しやすい部分の保湿、ニキビが出来やすい額やあごのケアをしっかり行いましょう、

また、アイクリームなどの使用といったパーツごとの細かいケアも必要です。

紫外線対策として、日傘などの日よけグッズの利用、日焼け止めを塗るのも有効と考えられます。

日焼け止めはSPFの高いものを使うのではなく、20〜30程度のものを20、30分おきに塗り直す方が効果的です。

最後に編集部から一言

徐々に暖かくなってきましたが、気温差が激しい季節なので思いもよらない体調不良に見舞われることもあります。

また、花粉症の時期も続きますので、引き続き対策は万全にするようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)