急に寒くなり乾燥する冬の時期は、お子さんも風邪を引きやすくなりますよね。

 

体調不良といっても、嘔吐発熱下痢など様々あり、症状によって食事内容もそれぞれ変えることが良いそうです。

 

今回は、子どもの体調不良でみられる症状別に、食事の取り方の注意点とメニューを栄養士の横川先生に教えていただきました。

 

横川先生考案の「子どもの風邪の時に効果的なオリジナルレシピ」も最後にご紹介していますので、参考にしてみてください。

 

目次

 

 

体調不良の時に摂取したい栄養素

栄養士が栄養成分を解説

 

病中

・水分

・電解質(カリウム・ナトリウム)

 

病後の回復期1

・炭水化物

 

病後の回復期2

・たんぱく質

・ビタミン

 

控えたい食事

お腹の負担となる以下の食品は避けましょう。子どもの調子や便の状態を見て通常食へ戻していくと良いです。

 

・脂質が多いメニュー(カレーや揚げ物など)

・繊維が多い食材(海藻、ごぼうなどの野菜)

・コーヒーや炭酸飲料

・アルコール類

・辛い物、スパイシーな物

 

 

子どもが嘔吐している時

嘔吐する子ども

 

食事の取り方の注意点

 嘔吐すると体の電解質(ナトリウム・カリウム)が失われるため、脱水状態にならないようにすることが大切です。

 

しかし、吐き気があるときに無理に水を飲ませたり、食べさせるのはNG。吐き気をうながしてしまいます。ある程度、吐き気がおさまってから、少しずつ水分から与えていきましょう。

 

その際は、はじめは小さじ 1~2杯から始め、徐々に量を増やしていくと良いです。また、イオン飲料やスポーツドリンクを与えると失われた水分だけでなく電解質も補給ができます。脱水も心配ですが、焦らずにサポートしていきましょう。

 

食事メニュー例 

 ■ ある程度吐き気が落ち着いたら

子どもがそのとき飲めるものになります。

 

・イオン飲料

・スポーツドリンク

・白湯

・麦茶

・母乳(薄めたミルク)

など

 

■ 水分が摂れるようになったら

スープの上澄みからはじめ、徐々に固形物を食べさせていきましょう。喉ごしが良いもの、水分多めの食事がおすすめです。

 

・すりおろしたリンゴやゼリー

・野菜スープ

・おかゆ

・雑炊

など

 

■ NG食材

酸味のあるものや乳製品は吐き気をうながしやすいので避けましょう。

 

・柑橘類(みかんなど)

・乳製品(ヨーグルトなど)

 

 

子どもが発熱している時 

発熱したこども

 

食事の取り方の注意点

熱があるときも、発熱によって水分が失われるため脱水症に気をつけましょう。

 

■ 食欲がない時

特に脱水症になりやすいので注意が必要です。このような時は無理に食べさせなくて良いので、イオン飲料や、スポーツドリンクなどをこまめに飲ませ脱水症を予防しましょう。

 

また、食欲があまりなくても食べられるものがあれば、消化の良い流動食を中心に食べさせてあげてください。体調が落ち着いてから、バランスのよい食事をすれば大丈夫です。

 

■ 熱があっても機嫌が良い

この場合は食事をしても大丈夫です.しかし、熱で胃腸の働きは落ちている可能性が高いため、内容は胃腸に負担が少ない消化吸収に良いものを与えましょう。

 

■ 熱が下がってきた時

熱の出始めは体力回復を目指し、エネルギー源になる穀物を中心に、また回復期になった時に消化に優しい魚や野菜などをつけ、たんぱく質やビタミン補給すればよいとされています。そのため、体調を見ながら、おかずを増やしていきましょう。

 

食事メニュー例 

■ 食欲がない場合

・イオン飲料

・スポーツドリンク

 

■ 食欲がなくても少し食べられる時

・バナナヨーグルト

・果汁、すりおろしりんご

・野菜スープ(野菜を柔らかく煮込んだり、刻んで)

・ゼリー

・アイスクリーム(脂肪分が少ないもの)

・シャーベット

 

■ 熱があっても機嫌が良い・熱が下がってきた時

・煮込みうどん

・おかゆ

・卵雑炊

・白身魚のあんかけ

・茶碗蒸し

 

 

子どもが下痢をしている時 

下痢の子ども

 

食事の取り方の注意点

特に下痢をしている時は体内の水分と電解質(ナトリウム、カリウム)が失わるため、脱水症予防に、その補給が大切です。イオン飲料やスポーツドリンクが適しています。一気に与えると腸の負担となるため、少しずつ飲ませてあげると良いです。

 

そして、体調が落ち着いてきたら、消化の良い穀類をしっかり摂り、体力回復を目指していきましょう。すぐに常食へ戻すことは弱っている腸の負担となります。体調や便を観察しながら戻していくことがおすすめです。

 

食事メニュー例 

■ 下痢をしている時

・イオン飲料

・スポーツドリンク

・塩水(少量の塩を入れたもの)

・白湯

・麦茶

 

■ 症状が落ち着いたら

・おかゆ

・重湯

・煮込みうどん、そうめん

・野菜スープ、味噌汁

・りんごのすりおろし

・アイスクリーム(脂肪分の少ないもの)

 

■ NG食材

腸の刺激となる食べ物になるので避けましょう。

 

・乳飲料

・食物繊維(いも類も×)

・柑橘類(みかんなど)

 

 

子どもが咳をしている時 

咳をする子ども

 

食事の取り方の注意点

喉が乾燥すると刺激に敏感に。そのため、乾燥しないよう水分をこまめに摂らせることがポイントです。量は負担がないように少しずつ飲ませていきましょう。

 

また、飲料の温度にも注意が必要です。冷たすぎる・熱すぎる温度は、喉を刺激し、かえって咳が出やすくなってしまうからです。常温やぬるま湯程度がベストです。

 

食事ができるようになったら「消化が良く、飲み込みやすいもの」を中心に与えましょう。咳き込むことで吐きやすい場合、お食事の1回量を減らし、食べやすい量に調整してあげるのも良いですね。

 

食事メニュー例 

・雑炊

・野菜スープなどの汁もの

・おかゆ

・茶碗蒸し

 

 

栄養士考案!子どもが風邪を引いた時のあったかレシピ 

卵雑炊

 

あったか♪雑穀ご飯で作る!野菜入りたまご雑炊

 ■ 材料

・雑穀ご飯:お茶碗1杯                    

・卵:1個

・子ねぎ:適量(トッピング用)

 

(a)                   

・白菜の葉(小):1枚

・にんじん:5cm

・しょうが:少々

・だし汁:250ml

 

(b)

・醤油:小さじ1

・みりん:小さじ1

・塩:ひとつまみ

 

■ 作り方

1. 白菜は食べやすい大きさに、にんじんは5mm角に切る。子ねぎは薄い小口切りにし、生姜はみじん切りにする。

2. お鍋に(a)を入れ火にかける。沸騰したら弱火にし、にんじんに火が通るまで煮る。

3. にんじんに火が通ったら、ご飯を入れ中火で5分ほど煮る。

4. 溶き卵を回し入れ、弱火で1分ほど煮てかき混ぜたら、(b)を入れて火を止める。

5. 蓋をして5分ほど蒸らし、お好みで子ねぎを散らしたら出来上がり。

 

■ ポイント

生姜は苦手な子もいるので、その場合は入れないようにしましょう。雑炊は消化に優しく、1品で主食、主菜、副菜と栄養のバランスがそろうので風邪の引きはじめや軽い時におすすめです。

 

また雑穀や野菜を入れることで代謝を高めるビタミンが補給でき、風邪に抵抗しやすくなります。

 ※雑穀の種類によっても特徴があり、体調が悪い時は粒が小さく消化に負担が少ないあわやきびなどを使うと良いでしょう。

 

 

最後に横川先生から一言

子どもの診察

 

症状が悪化する前に、体調に少しでも不安がある場合はすぐに受診しましょう。 

 

 

参考文献

・これだけは知っておきたい子どもの病気と薬の知識/稲毛 康司  (著)/ 出版社: 法研 (2007)

・最新版 この1冊であんしんはじめての幼児食辞典/牧野直子 (監修)/ 出版社: 朝日新聞出版 (2015)

・はじめてママ&パパのすくすく幼児食/牧野 直子 (監修)/ 出版社: 主婦の友社 (2016) 

 

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