吐き気はきけ

カテゴリ
様々な症状
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

吐き気とは

吐き気とは、みぞおちから腹部にかけてムカムカして、食べたものを吐き出したくなることです。
別名「悪心(おしん)」ともいわれ、消化器疾患をはじめ、さまざまな身体の異常や病気によって引き起こされます。

悪心には、胃腸が刺激されておこる末梢性と、嘔吐中枢である脳の延髄が刺激されておこる中枢性とがあります。
嘔吐を促すために吐き気が起こる場合もありますが、嘔吐は起こらずに強い吐き気のみの症状が起こることもあります。
その原因はさまざまで、乗り物酔いなどの耳の平行器障害、ストレスをはじめとする精神的なものから、胃腸の不具合によるもの、心臓病や糖尿病、自律神経によるものなどがあります。

症状


吐き気の症状は、みぞおちから胸のあたりがムカムカして不快感を感じることです。

この嘔吐が起こりそうな不快感で胃のあたりから気持ち悪さがこみ上げてきます。吐き気が起こると嘔吐を引き起こすことが多いですが、嘔吐を伴わない場合もあります。よって、吐き気が起こると人は心身共にストレスを感じ、不調になってしまいます。

日常生活の中で起こる吐き気の例は以下です。
・食べ過ぎ
・飲み過ぎ
・乗りもの酔い
食中毒
    など

また、妊娠すると「つわり」の症状として吐き気の症状が出る妊婦は多いですが、安定期に入る頃から体やホルモンのバランスが落ち着き始め、自然と吐き気が治まる方がほとんどです。
つわりについて詳しく見る

ほかにも、身体に重たい病気が潜んでいる場合に吐き気(併せて嘔吐)が起こる場合があります。

胃もたれと共に起こる吐き気・下痢


吐き気や嘔吐、下痢が同時に発生する場合には、ノロウイルスやアデノウイルスなど様々なウイルスや、大腸菌など細菌などに感染しまったことによる胃腸炎を起こしている可能性があります。
これらのウイルス、細菌や毒素を排出するために、体は嘔吐や下痢によって対抗しているための症状ともいえます。
また、感染でなくても、飲みすぎや食べ過ぎなどで、胃もたれと同時に吐き気や下痢が起こることもあります。
この場合は、症状はすぐおさまるのが特徴で、暴飲暴食をしないようにすることで改善していきます。

胃もたれと同時に吐き気や下痢が起こった場合は、まずは無理をして食べたりしないようにすることが大切です。脱水を防ぐため、水分はしっかりとる必要があります。一気に飲むと、嘔吐や下痢が誘発されてしまうこともありますので、5分おきなど、こまめに少しずつ水分をとるようにしましょう。嘔吐や下痢が激しい時は、塩分を含む経口補水液や、スポーツドリンク、お茶などに塩分を少し加えたものなどをとるようにしましょう。症状が落ち着いてくれば、消化によいものを少しずつ食べるようにするといいですね。
嘔吐がとまらなかったり、症状が強い時には、受診するようにしましょう。

吐き気とともに起こる症状


・吐き気とともに起こる頭痛
吐き気や嘔吐とともに、頭痛がある時、注意したいのは、頭の中の病気です。
激しい頭痛とともに吐き気を感じる場合、くも膜下出血や脳内出血などの脳出血や、髄膜炎などの脳に影響を及ぼす病気である可能性があります。
そのため、特に症状が強い場合は、早急に受診するようにしましょう。

・吐き気とともに起こる下痢や腹痛
吐き気や嘔吐が起こるとともに、下痢が起こる場合、ウイルスや細菌の感染による胃腸炎など、消化管に問題があることがあります。
この場合、腹痛が起こることも多いです。腹痛は常に続くのではなく、腸管の蠕動に伴って起こることが多いため、間欠的に感じる痛みであることが特徴です。

・吐き気とともに起こる胃の痛み
吐き気とともに、胃の痛みを感じるようなことが続く場合、胃炎や胃潰瘍などがある場合があります。これらがある場合、胃の痛みとしてはあまり感じられなくても、病状がすすむと出血によって、便が黒っぽくなったり、貧血などが起きてだるく感じたり、疲れやすくなることもあります。
また、まれですが、急に吐き気とともに胸や、胃のあたりから肩にかけて痛みを感じるような場合、心筋梗塞などを起こしていることもあります。


妊娠中の吐き気


受精して受精卵が着床し、hCGと呼ばれるホルモンが放出され始める妊娠3~4週ごろから吐き気を感じる方がおられます。
この頃は、妊娠していなくても女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンが多くなる時期ですので、月経前の症状の一つとして吐き気を感じる方もおられ、吐き気の有無だけで妊娠したかどうかを判別することはできません。
妊娠が成立し継続すると、hCGの分泌量は激増し、多くの方が5~6週(生理予定日の1~2週間後)から吐き気を感じるようになります。これが妊娠初期のつわりです。

つわりはhCGが減少していくと軽快し、安定期と呼ばれる妊娠16週ごろには吐き気が軽くなったと感じる方が多いようです。しかし強い吐き気が出産まで持続するという方もおられます。
また妊娠初期に強い吐き気により胃や食道が荒れ、胃炎・逆流性食道炎の状態になると、それによる吐き気や胃もたれ、胸やけなど不快症状が続くこともあります。
また、妊娠中期以降は徐々に子宮が大きくなり、妊娠7か月には臍の高さを超え、胃を圧迫するようになります。これにより食べられる量が少なくなり、食後に吐き気を感じるようになります。一般的に「後期づわり」とも呼ばれる症状です。妊娠初期のつわりが持続して吐き気が続く場合も、一旦妊娠中期に改善して後期に増悪する場合も、出産を終えると吐き気は感じられなくなるとされています。

妊娠中の吐き気の感じ方は人それぞれであり、吐き気の強い弱いによって病気を診断するのは困難ですが、一般的にhCGの分泌量が多い多胎妊娠や胞状奇胎などの絨毛疾患では吐き気が強くなるとされています。また虫垂炎や感染性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス性や食中毒も含む)が併発すると吐き気が増悪します。

原因

吐き気の原因はさまざまです。日常生活が関係しているものや病気が関連しているものがあります。

日常生活での吐き気


●食べ過ぎ飲み過ぎ
過剰に食べ物や飲み物を摂取することで、胃に負担がかかり、胃の粘膜に炎症を起こしてしまいます。それによって吐き気が起こる場合があります。お酒の飲みすぎも吐き気を催す原因です。

●乗りもの酔い
バスや電車、車などの乗り物に乗ると、揺れや速度などの変化を内耳が捉えるのですが、その揺れなどを異常な刺激と感じる人がいます。
※乗りもの酔いをする人は、自律神経のバランスが崩れることで吐き気を感じることがあります。

●食中毒
腐った食品や毒性の強い食品などを摂取することにより食あたりを引き起こし、吐き気を催します。


身体の不調による吐き気


体に潜む疾患のサインとして吐き気が出ることがあります。
●器官に関する異常によって起こる吐き気
急性胃炎
胃潰瘍
十二指腸潰瘍
盲腸炎
・胆嚢炎
・急性膵炎
・腸閉塞
・高度の便秘
・緑内障
・心臓や大血管の大きな病気
・髄膜炎
・尿路結石
・腎盂腎炎
・腎不全
・飢餓,糖尿病などで見られるケトアシドーシス
・脳腫瘍などの頭蓋内圧が高くなる病気
など

●ストレスなどによって起こる吐き気
メニエール病
突発性難聴   など

予防・治療法

予防


吐き気の予防して、まずは胃や腸などの器官に負担をかけないように生活することです。

・毎日規則正しい生活(食事・睡眠・運動)
・ストレスからの解放


心に過度のストレスをかけることにより、うつ病などの病気を引き起こし、それに伴って吐き気が起こる場合もあります。さらに吐き気によってストレスを感じる…というようにストレスが悪循環になりがちです。
強い吐き気が続く場合は、精神的にも辛い状態になりますので、吐き気の起こらない健康な体を維持出来るよう毎日の生活をきちんと整えることが重要です。

治療法


まずは身体と心を安静にしましょう。
強く吐き気を感じるときは吐き気止めを服用することもありますが、ときに吐き気を止めてはいけないこともあります。
心当たりのない吐き気に関しては、自己判断をして放っておくことはやめてください
強い吐き気や心当たりのない吐き気はできるだけ早めに医師に相談しましょう。早急に吐き気の原因を突き止めましょう。
  • このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • ユーザーの皆様へ:病気や症状について相談したい方は、こちらからご登録をお願いします
  • 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください