医師監修

突発性発疹とは

突発性発疹とは乳幼児期の赤ちゃんの代表的な病気です。それまで元気だった赤ちゃんが急に40℃近い高熱を出し、熱が下がると共に発疹が出ます。生後4カ月頃からかかる可能性があり6カ月?12カ月に最も多くみられます。この病気はウイルス性の感染症ですが、周りに発疹が出ている赤ちゃんがいたとしても感染力は弱いのであまり心配する必要はありません。

突発性発疹の症状

主な症状としては、まず急な発熱が起こります。乳児期にかかることの多い病気なので、生まれて初めての発熱が突発性発疹だったというお子さんも多いようです。

40度近い高熱が出るので、お母さんはビックリしますが鼻水、咳といったような風邪の症状はなく、熱だけが異常に高いという症状が特徴です。発熱していても赤ちゃんの機嫌はそれほど悪くならず、食欲も変わらずあるという子も多いようです。通常熱は3〜4日で下がり、熱が下がると同時に全身に発疹が見られます。発疹は麻疹や風疹の発疹に似た赤い斑点で2日ほど、長くても1週間ほどできれいに消えます。痒みも無いのでかきむしって後に残るということもありません。

発熱の時点では診断が難しく風邪や他の感染症と見分けがつきにくいので、発疹が出て初めて突発性発疹だと診断されます。この病気は約70%の赤ちゃんが経験しその90%は1歳までにかかりますが、感染しない赤ちゃんもいれば、感染に気付かず治っていたということもあります。また、稀にですが2回かかってしまう赤ちゃんもいます。

発熱時でも赤ちゃんは比較的元気にしていますが、熱けいれんを起こす子もいるので注意が必要です。また、発熱が続きつらそうな時は必ず受診して医師の判断を仰ぎましょう。症状によっては解熱剤を処方される場合もあります。

突発性発疹の原因

この病気の原因としては生後何ヶ月かたって母親からの免疫が低下することが原因で感染します。母親のおなかにいる時に私たちはへその緒から直接免疫をもらっていました。その免疫が生まれてから徐々に減少しそれが最も少なくなる時期が生後6ヶ月前後です。その時期から赤ちゃんは風邪を引いたり発熱したりという症状が出てくるようになります。

突発性発疹はウイルス性の病気で、唾液などによる経口感染、ウイルスを持つ人からの飛沫感染の可能性が高いとは言われていますが、感染経路は現在でもよく分かっていません。こうしたから感染したということは無く、全ての赤ちゃんにかかる可能性のある病気です。特にかかりやすいと言われる季節もありません。

感染から発症するまでに約10日ほどの潜伏期間があり、発疹が出る頃にはウイルスはかなり減少しています。

原因となるウイルスがヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)と7型(HHV-7)の2種類あるので、2回かかる赤ちゃんがいるのはそのためです。ちなみに大人は既にこの病気に対する抗体を持っているので、赤ちゃんからお母さんやお父さんに感染することはありません。

突発性発疹の予防/治療法

突発性発疹のウイルスに対する抗ウイルス剤は無いので、事前に予防注接種などで防止する方法はありません。免疫が低下した時点で感染することが多いです。

対策としてはヘルペスウイルスは体力の低下に寄って免疫が低下した時に発症しやすいウイルスなので、疲労を感じている大人の方は赤ちゃんに対して注意をする、また外から帰って来たお父さんは、赤ちゃんに触れる前にうがい手洗いを心がけるなど感染原因を絶つことで発症を防げる可能性はあります。

発症時には高熱の際は解熱剤などで対処します。発熱した時には安静にし、睡眠を十分にとって体力が落ちないようにします。また脱水症状が心配なので小まめな水分補給を心がけましょう。もし下痢などの症状がある場合は電解質を含むイオン水などをのませるのがいいでしょう。高熱の時は入浴は控え、ぬれタオルで体を優しく拭いてあげましょう。

もしお子さんに症状が出てしまった時に大切なのは、お母さんは焦らず、生後6ヶ月を過ぎたら発症する可能性があるということを覚えておき、突発性発疹についての正しい知識をつけておくことが必要です。
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