昼間はそんなことなかったのに、夜中になった途端に頭痛がしたり、胃痛がしたり、体のどこかが痛みだしたことありませんか?

なぜ夜中に痛みだすのかには、実は人間の体内の中に理由があったのです。

今回は「気をつけたい夜の5つの不調」について、医師に解説をしていただきました。

夜になると体が痛みだす場合が多くなる理由


夜に身体の各部分が痛みだすことが多いのは、夜間は日中に比較して「コルチゾール」と呼ばれる炎症を抑える働きのある、人間の体内で分泌されているステロイドホルモンの分泌が少ないためと考えられています。

夜になると「胃」が痛みだす場合

なぜ夜に痛みだすのか


胃酸が食道に逆流すること、潰瘍などによって胃が痛む場合が多いといわれています。

考えられる病気


逆流性食道炎

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

対処方法


・ストレスの解消

・食生活に気を付ける

・消化器科で治療を受ける

夜になると「歯」が痛みだす場合

なぜ夜に痛みだすのか


歯の根元にまで虫歯が進行していたり、以前行った根管治療がうまくいかず再発してしまった、外部から歯の根元まで衝撃が加わったなどが考えられます。

考えられる病気


・根元にまで至る虫歯

・歯の根元のトラブル

対処方法


・応急処置として冷やす

・鎮痛薬を服用する

・早期に歯科を受診する

夜になると「胸」の動悸が激しくなる場合

なぜ夜に動悸が激しくなるのか


自律神経や心臓の器質的な問題、パニック障害など様々な原因があります。

考えられる病気


心疾患による不整脈

・パニック障害

・ストレスによるもの

対処方法


・原因をまずはっきりさせる

・ストレスケア

夜になると「頭」が痛みだす場合

なぜ夜に痛みだすのか


夜間の発汗による脱水や脳の酸素不足、急に覚醒することによる影響などが考えられます

考えられる病気


熱中症

・睡眠時頭痛

対処方法


原因によって脱水を補正したり、睡眠時頭痛であれば就寝前にカフェインを摂ることで脳血管を収縮させて頭痛を改善する方法もあるそうです。

夜になると「精神」が不安定になる場合

なぜ夜に精神が不安定になるのか


暗くなって一人ぼっちになる影響、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内ホルモンのバランスの影響などが考えられます

考えられる病気


適応障害

・非定型うつ病

不安障害

対処方法


・原因がはっきりしているのなら環境調整

・ストレス解消

・精神科などでの治療

医師からのアドバイス


夜に痛みを感じる症状は一般にコルチゾールが夜間減少する影響によるものであると考えられていますが、部位によってはそれ以外の要素がかかわっているものもあり、総合的な判断や治療が必要になります。

続いたり、繰り返すようであればまた別の原因が隠れているケースもありますので、一度精査を行いましょう。

(監修:Doctors Me 医師)