擦り傷すりきず

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外傷
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医師監修

擦り傷とは

擦り傷とは、皮膚の外側にある表皮という部分が、摩擦や衝撃などによってはがれてしまって傷になってしまった状態を言います。擦過傷とも呼ばれます。ひりひりとした痛みが続き、きちんと消毒などの手当てをしないと細菌に感染して化膿してしまうこともあるので注意が必要です。通常であれば数日経つとかさぶたができ、もうしばらくすると綺麗に治ります。

擦り傷の症状

擦り傷の症状にはどのようなものがあるのでしょうか。擦り傷は、皮膚の一番外側の表皮という部分に衝撃や摩擦を与えたことによってできてしまう傷のことを言います。そうして皮膚を擦ってしまったことによって、その擦った部分が炎症を起こしている状態が擦り傷なのです。炎症を起こしてしまった部分に砂や泥、ちりやほこりなどが付着し、それをそのままにしておくと、そこから細菌や雑菌が入り込んでしまって感染し、化膿してしまうことがあります。この炎症と化膿が擦り傷の主な症状となっています。

ご自身が転んでしまって擦り傷を作った時のことを思い出してみて下さい。まず一番は痛い、という痛みの症状があります。そして、擦ったような傷ができていて、そこは皮膚がめくれて、皮膚の下の組織が見えてしまっている状態になっています。傷の程度により、皮膚の組織の深い部分まで見えてしまっている場合もあります。多くの場合は出血を伴い、その量は流れて出てきてしまう程多い場合もありますし、うっすら血が浮くくらいの比較的少ない場合もあります。しばらくすると分泌物によってかさぶたができます。そしてそのかさぶたも数日程経つと綺麗に取れてしまい、そのあとには綺麗な皮膚ができています。

擦り傷の原因

擦り傷になってしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか。考えられる事は、どこかでぶつけてしまうことや、転んでしまって擦ってしまうことがあります。擦り傷になり、その傷が化膿してきたりすることで、なかなか治らない場合はそれにも原因があります。

その原因についてみていきましょう。まず、化膿してしまう原因についてですが、患部に適切な処置をしなかったことが挙げられます。擦り傷ができると、大抵そこには砂や泥、ちりやほこりが付着してしまいます。その付着した汚れをきちんと落とさないと、そこから細菌や雑菌が傷口に入り込み、感染して化膿してしまうのです。また、なかなか治らない原因には、擦り傷ができてしまった時に、綺麗に傷口を洗いすぎるということがあります。それによって人間が本来持っている自然治癒力を阻害してしまうのです。傷を治そうとして出てきた分泌物である浸出液を洗い流してしまっては、傷の治りは遅いはずです。付着した汚れをきちんと落とさなければ化膿してしまう原因になりますし、綺麗にしすぎるとなかなか治らない原因になってしまいます。加減が難しいですが、きちんと落とすことは必要であり、過剰に綺麗にはしすぎないようにすることが重要と言えるでしょう。

擦り傷の予防/治療法

日常生活の中で軽い擦り傷はつきものです。特に小さい子供はいろいろ状況下の中で怪我をしてしまいます。家の中であればマットを敷くなど予防する方法もありますが、なかなかすべての傷を避けることは困難です。擦り傷は皮膚の表面だけの傷のため、病院に行くほどの大事になることはほとんどありません。ですが傷を悪化させないためにも正しい治療法を知っておくことはとても大切です。傷ができてしまった場合にまず行うことは、患部の洗浄です。洗浄を行うことにより傷口についた砂やごみを取り除くことができます。この時の水は水道水を使用します。水道水はほぼ無菌でとてもきれいな水です。その後、傷口の消毒はしないことが大切です。消毒をしてしまうと傷を治すのに重要な役割を果たす白血球や表皮の元になる細胞にも損傷を与えてしまいます。傷を早く治すためには消毒液を使わない方が良いのです。患部を洗った後には傷口を乾燥させないようにします。傷口から出てくる液体には傷を治すための成分が含まれており、湿った状態を保つ方が早く完治します。絆創膏にも気を付けないといけません。一般的なガーゼがついているタイプのものは避け、傷口を乾かさないように作られた絆創膏を使用します。擦り傷は皮膚の広範囲にできてしまうことも多くあります。その場合、絆創膏でカバーすることは難しいですが食品用のラップを代用することができます。傷口をきれいに洗ったあと、もし白色ワセリンがあればワセリンを患部に塗ってからラップで覆います。ラップは大きめに切って使い、上から包帯を巻くなどしてずれないように気を付けましょう。もしも少し深い擦り傷を作ってしまった場合には上記の方法と合わせて被覆剤を使用することも効果が期待できます。被覆剤を使用する場合には説明書を読み、適切に使用することが大切です。擦り傷を作ってしまった時にはこのような適切な処置を行うことで、傷口の悪化を防ぎ早く完治させることができます。

●とびひにしないために
「とびひ」とは、擦り傷から出た膿が広がっていくことによって起こる病気です。うつる病気で「飛び火」するため「とびひ」と言います。患部以外に広がるだけでなく、他人にうつることもあります。暑い季節に多く、擦り傷や虫刺され等をひっかいて出来た傷に、黄色ブドウ球菌等の細菌が感染するのが原因です。特徴は、薄い皮の水ぶくれが出来ることです。他の菌が原因の場合は、かさぶたができます。絆創膏を貼るとはがす時に皮膚が破れ、膿が広がってしまう恐れがありますので、貼らないほうがいいでしょう。抗菌薬入りの軟膏やワセリンを塗り、ガーゼで患部を覆うようにする必要があります。患部をかきむしると手や他の部位にうつって広がるのでかかないように注意しましょう。擦り傷等ができたらとびひにならないよう、清潔にすることを心がけましょう。

●化膿した傷の正しい治療法
化膿した傷は、様々な菌により傷口が炎症を起こしている状態で、適切な処置をする事が大事です。消毒液を使用すると殺菌の効果はありますが、傷を治そうとする細胞まで影響し、皮膚の自然治癒力が失われてしまう可能性があるので、毎日水で洗い流すといいでしょう。傷口に直接ガーゼを当てるとくっついたり、乾燥が進んでしまう可能性があるので、ワセリンや抗菌薬入りの軟膏を塗布してからガーゼを当てます。白色ワセリンが効果的ですが、ない場合はワセリンが基本素材となっている油脂系軟膏を使いましょう。通常4〜5日程度で傷口の状態は改善していきます。
数日間使用しても回復が見られない場合には、使用を中止して医療機関へ相談しましょう。軟膏などを使用する際は同梱の添付文書を読み、用法・用量などを守ることも重要です。また、創傷部が重症の場合や広範囲に及ぶ場合、薬品にアレルギー症状を起こした経験がある人、病気で治療を受けている人などは、事前に医師や薬剤師に相談してから使用することが望まれます。

擦り傷の薬の上手な選び方・使い方

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擦り傷を見つけた場合には、迅速な対応が重要です。なぜなら、傷の深さによっては、化膿して深刻な症状を招く恐れがあるためです。まずは擦り傷をきれいに洗うことが大切です。水道水など、きれいな水で洗い流す方法が適しています。その後、完全に水分を拭き取ったなら、軟膏などの外用薬を患部に塗ります。ただし、外用薬にはさまざまな種類が見受けられますから注意すべきです。擦り傷の治療に合う外用薬を塗るために、慎重な選び方が求められます。市販品の外用薬を購入したいなら、薬局やドラッグストアなどの店舗で薬剤師に相談しましょう。擦り傷の外用薬を紹介してもらえます。また、擦り傷の深さに応じて、絆創膏やガーゼで患部を覆うことが必要となります。どのような絆創膏やガーゼを選べば良いのか、薬剤師に質問することをおすすめします。使い方も教えてもらえますから、とても参考になります。さらに、皮膚科などの医療機関で診察を受ける方法も適しています。擦り傷の外用薬を処方されます。尚、痛みが激しい場合には、鎮痛剤などの内服薬をもらうことができますが、正しく服用することが大事です。医療機関で処方された内服薬の使い方は慎重に行いましょう。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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擦り傷の相談

擦り傷の体験談

  • 擦り傷でも病院での処置が大切です

    擦り傷・病院

    子供の頃からヤンチャでよく怪我をして帰っていたので、自分でケア出来る自信があったのですが間違いだらけのケア方法で反省しています。 ケアの間違った方法とは、すぐに消毒液を大量にかけていた事で、本来は擦り傷などの場合に泥や汚れが付いている可能性が高いので水道水(消毒されている水なのでOK)で流すのが重要で消毒液をつけるからと疎かにしていました。 怪我が治りにくいとよく感じており、しかも痕になるのは仕…続きをみる
  • 擦り傷を自分で治療したい人へ

    擦り傷・治療

    季節が少し暖かくなってきた頃に、階段から転げ落ちたことがありました。幸いにも段は低めだったので、擦り傷程度で済みましたが、肘と膝に傷ができてしまい、多少の痛みも伴っておりました。それぞれの傷が絆創膏では補えないほど広がった傷だったので、しっかりと水で洗い流しながらジャリを取り除き、傷口を消毒すると治療に時間が掛かると聞いたことがあり、消毒は黴菌だけでなく細胞も破壊するらしく、あえて消毒はせずに水…続きをみる

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