擦り傷の症状

衝撃や摩擦などで、皮膚を擦ってしまうことによって、炎症を起こしている状態が擦り傷です。痛みや出血の症状があります。傷口に砂や泥、ほこりなどが付着し、汚れをそのままにしておくと、細菌感染を起こして化膿することがあります。

擦り傷の原因

どこかで体をぶつけてしまったり、転んでしまったりすると、肌を擦ってしまうことがあります。

擦り傷の対処法

患部の洗浄


擦り傷ができてしまった場合にまず行うことは、患部の洗浄です。洗浄を行うことにより、傷口についた砂やごみを取り除くことができます。このときの水は、水道水を使用します。

消毒液は使わない


水道水による洗浄後は、消毒をしないことが大切です。消毒をしてしまうと、傷を治すために重要な役割を果たす白血球や表皮の元になる細胞にも損傷を与えてしまいます。傷を早く治すためには、消毒液を使わないほうがよいのです。

傷口は乾燥させない


患部を洗った後は、傷口を乾燥させないようにします。傷口から出てくる液体には、傷を治すための成分が含まれています。湿った状態を保ったほうが早く完治します。そのため、使用する絆創膏にも気を付けないといけません。一般的なガーゼがついているタイプは避け、傷口を乾かさないように作られた湿潤療法用の絆創膏を使用します。

食品用のラップでも代用することができます。傷口をきれいに洗ったあと、白色ワセリンを患部に塗ってからラップで覆います。ラップは大きめに切って使い、上から包帯を巻くなどしてずれないように気を付けましょう。深い擦り傷を作ってしまった場合は、形成外科を受診しましょう。