悪性リンパ腫/ホジキンリンパ腫/非ホジキンリンパ腫の症状

悪性リンパ腫は大別するとホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫の2種類にわけられます。
症状は、首やわきの下、足の付け根などのリンパ節の腫れが特徴的です。痛みを伴わないことが多く、発見が遅れるケースがあります。全身に広がると、発熱や倦怠感、体重の減少や痒さ、寝汗などの症状が現れます。
悪性リンパ腫のなかでも、日本人の中では非ホジキンリンパ腫の患者数が多いことが知られています。非ホジキンリンパ腫では、リンパ節以外の臓器にリンパ腫ができることも多いです。その場合は脳、胃や腸、肝臓、膵臓、脾臓など体のあらゆる臓器にできることがあります。
多発するものや2cm以上くらいのリンパ節の腫れに気づいたら、痛みがなくても専門医の診断を受けることが重要です。

悪性リンパ腫/ホジキンリンパ腫/非ホジキンリンパ腫の原因

一部の悪性リンパ腫は、HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)やEBウイルス感染によるものであることがわかっています。HTLV-1感染は南九州や沖縄で多く見られることが知られていますが、ウイルスに感染していてもほとんどの人は発病しません。
他の悪性リンパ腫の原因は、いまだにはっきりとは解明されていませんが、ヘリコバクター・ピロリ菌などの感染の関連も考えられています。

悪性リンパ腫/ホジキンリンパ腫/非ホジキンリンパ腫の治療法

悪性リンパ腫/ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫の予防は難しいですが、生活習慣を整える必要があります。他の癌と同様、食生活や適度な運動などを心がけることが大切です。
早期発見できれば特に治療の効果が期待できますので、定期的な健康診断と、がん検診や血液検査などを受診すると良いでしょう。

悪性リンパ腫の治療は、リンパ腫の種類や進行度によって様々ですが、化学療法や分子標的薬、放射線治療、造血幹細胞萎縮などを組み合わせて行われます。濾胞性リンパ腫と言われる種類の悪性リンパ腫の場合には、非常にゆっくりと進行するため、早期の場合には経過観察されることもあります。