子宮筋腫の症状

筋腫ができた場所によって症状は変わってきますが、主に月経量が普段より多くなったり、月経痛が起きたりするようになります。特に子宮の内側にできた粘膜下筋腫の場合は、筋腫が小さくても月経量が多くなりますが、子宮外側の漿膜下筋腫である場合は、大きい筋腫でもあまり症状が現れない傾向にあります。
  
その他、不正出血があったり、腰痛、トイレが近くなるなどの症状が現れることもあります。出血が増えることによって鉄欠乏性貧血が起こり、疲れやすくなったり息切れやめまいにつながることもあります。子宮筋腫の場所によっては不妊や流産、早産の原因にもなる場合があります。

子宮筋腫の原因

子宮に筋腫ができる直接的な原因はわかっていませんが、良性の筋腫であり、筋腫の成長には女性ホルモンのエストロゲンの影響が大きいとされています。
  
そのため、思春期の頃にできた筋腫の芽(筋腫核)がエストロゲンの働きが活発な20歳から50歳頃までは筋腫が大きくなり、エストロゲンの働きが衰える閉経後は小さくなるようです。良性の腫瘍であるため、悪性に変化したり、筋腫周辺の組織を破壊することはありません。
  
また、日本人の子宮筋腫の患者さんが増える傾向にあり、欧米での方がさらに多い事から考えて、ライフスタイルに何らかの関係があるのではないかと言われています。

子宮筋腫の治療法

子宮筋腫がなぜできるのかはわかっていないため、決定的な予防法はわかっていません。血液の循環が良くなるような食事を摂ることは、筋腫に限らずいろいろな病気の予防には大切なことです。
  
緑黄色野菜、ビタミン、鉄分などを和食スタイルで摂取し、動物性タンパク質の過剰摂取は避けます。また、体を冷やさないこと、長時間座りっぱなしではなく適度に体を動かすこと、睡眠を十分にとること、たばこやアルコールの量を控えることなども大切です。
閉経で小さくなるため経過を見ていくだけのことも多いですが、大きさや症状によって、手術や、内服なども行われます。