胸のしこりの症状と原因

以下のような可能性が考えられます。

乳腺症


硬いしこりが複数できて、触ると痛みがあります。乳頭から分泌物が出ることもあります。

良性のしこりで、生理前のホルモンバランスの変動が原因と考えられています。多くの場合は生理(月経)前の時期に大きくなって痛みも増し、生理が終わると自然に小さくなります。

乳管内乳頭腫


乳管の中にできる良性のしこりで、乳頭からの分泌物をともない、血液が混じることがあります。

乳腺線維腺腫


良性のしこりで、触ると硬く弾力性があり、はっきりと形がわかります。皮膚の下でコロコロと動き、痛みはないことが多いとされます。

乳腺葉状腫瘍


乳腺線維腺腫との区別が難しいといわれています。しこりが3cm以上だったり、急速に大きくなる場合などに可能性が疑われます。良性・悪性どちらの場合もあります。

乳がん


しこりは乳房の外側の上側にできやすいとされ、多くの場合デコボコしていて硬くなります。

乳腺にできる悪性腫瘍で、触っても動きが乏しく痛みがないことが多いものの、痛む場合もあります。

胸のしこりの治療や対処法

乳腺症


治療は必要なく、多くの場合しこりは自然に小さくなるか、なくなるといわれています。痛みが強い場合は、鎮痛薬やホルモン剤が処方されることもあります。

乳腺線維腺腫


しこりは2~3cmより大きくならないことが多く、自然に小さくなる場合もあるため、3cm以下である場合は経過観察することが多いようです。

乳腺葉状腫瘍


良性・悪性にかかわらず、手術で腫瘍を摘出する場合が多いようです。

乳がん


腫瘍が小さい場合は手術で腫瘍と周辺の組織を摘出し、乳房を温存することが可能な場合が多いようです。

腫瘍が大きい場合や複数ある場合、リンパ節への転移が疑われる場合などには薬物治療・手術・放射線治療を組み合わせて行う場合があります。

胸のしこりの確認方法

月に1度、生理が終わって乳房の張りが少ない時期に以下の方法で確認します。

 


乳がんチェック方法


画像引用:厚生労働省「乳がんになりやすい人ってどんな人?」

①鏡の前で腕を上げ下げして、乳房にひきつれなどが現れないか確認します。
②仰向けに寝て、親指以外の4本の指をそろえて乳房に当て、指の腹で軽く押すようにして滑らせていきながら、しこりがないか確認します。
③乳首をつまみ、分泌液が出てこないかを確認します。


しこりがあった場合


乳房にできるしこりの多くは良性であるといわれています。

しかし、自分で良性か否かを判断することは難しいため、しこりがある場合は乳腺外科や乳腺外来で診察を受けてみてください。

受診の結果しこりが良性と判明した場合でも、定期的に乳がん検診を受けておきましょう。