乳房の痛みの症状と原因

以下のような場合があります。

月経前症候群(PMS)


生理が始まる前に乳房全体が張り、痛みをともなうことがあります。

ほかにも吐き気や頭痛、イライラや感情の起伏などさまざまな不快な症状をともなうこともあり、このような状態は「月経前症候群」と呼ばれています。

原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの分泌量の急激な変動が関係していると考えられています。

乳腺症


片側または両側の乳房に大小さまざまなしこりが複数できており、触ると痛みがあります。

しこりの大きさや痛みの程度は生理(月経)前の時期に大きくなり、生理が終わると小さくなるか、なくなることが多いとされます。

乳腺炎


乳腺に急性の炎症が起こっている状態です。出産後の授乳の時期に起こりやすいとされ、以下の2種類に分けられます。

うっ滞性乳腺炎
母乳が乳腺にたまって起こる炎症のことで、乳房が硬く腫れて熱っぽくなり、痛みをともないます。

化膿性乳腺炎
赤ちゃんが噛んだりしてできた乳首の傷から入った細菌への感染や、うっ滞性乳腺炎が起こっていたところに細菌が感染して起こることがあります。

乳房が硬く腫れて強く痛み、発熱や体が震えるような寒気をともなうこともあります。

乳がん


乳腺にできる悪性腫瘍のことです。腫瘍は乳房の外側の上側にできる場合が多いとされ、痛みはない場合が多いとされますが、痛みをともなう場合もあります。

乳房の痛みの治療や対処法

月経前症候群(PMS)


乳房への軽いマッサージや、ゆったりした衣服を着ることなどで痛みが和らぐことがあります。痛みがひどい場合は、鎮痛剤が処方されることもあります。

乳腺症


しこりは自然に小さくなるか、なくなることが多いとされます。しかし痛みが強い場合は、鎮痛薬やホルモン剤が処方されることもあります。

乳腺炎


うっ滞性乳腺炎では乳房をマッサージするなどしてたまっている母乳を出します。

化膿性乳腺炎では抗菌薬や鎮痛薬、消炎剤などを内服します。膿がたまっている場合は、切開して出すこともあります。

乳がん


手術と薬物療法、放射線療法の3つの治療法を、症状に応じて組み合わせて行います。

腫瘍が小さい場合は手術で腫瘍と周辺組織を切除し、乳房は温存されることが多いです。

腫瘍が大きい場合やリンパ節への転移が疑われる場合は、乳房をすべて切除する場合もあります。

乳房の痛みがある場合はどうしたらいい?

乳房の痛みは、ホルモンの影響で起こっている場合が多いといわれています。

ただし病気の症状として現れている場合もあるため、痛みが心配な場合は乳腺外科や乳腺外来を受診してみてください。