過食症/神経性大食症の症状

過食症の症状には以下のような特徴があります。まずは異常な程に食べることです。食べると言うよりも詰め込むような状態になります。時には家族に隠れてまで食べる場合もあります。この時、食べるという行為に異常な程執着します。
また、食べている時は良いのですが、食べ終えた後に食べてしまったことに対して強い罪悪感を持ってしまいます。その罪悪感から自己誘発性嘔吐と呼ばれる自発的に吐く行為に走ります。食べすぎると太ってしまうため、自分で吐き出してしまうのです。口の中に手を入れて吐くため、手に吐きダコができてしまうことがあります。

多くの場合、イライラした時などストレスを感じた時に過食をしたくなり、その時には食欲をコントロールできなくなります。そして、太ることに恐怖を感じます。そのような特徴のある症状を持つ過食症ですが、食べては吐く、食べては吐くという行為を繰り返したり、多量の下剤を服用して排泄しようとしたりするのを続けているうちに、身体的にも精神的にも大きな影響を及ぼすようになります。
代表的なものにホルモンの分泌異常や月経異常、腎機能障害などがあります。また、情緒不安定などの精神疾患を生じる場合もあります。

過食症/神経性大食症の原因

過食症の原因には何があるのでしょうか。それはずばりストレスです。
人間関係の悩みや家族関係の悩み、その他にも心理的な負担など、ストレスの原因は人によって様々です。失恋をしてしまったり、大きな失敗をしてしまったりと極度に落ち込んでいる時や、勉強や進学などに関係して、親や周囲から強いプレッシャーを感じた時に発症することもあります。そういった面から過食症は心の病気の一種だと言われています。

また、過食症の一番の大きな原因として挙げられることに、無理なダイエットがあります。
過食症の患者のほとんどは女性だと言われていますが、思春期の女性に発症することがあるのも特徴と言えます。この頃の女性は特に太っていなくても、モデルや芸能人に憧れて無理なダイエットに挑戦しがちです。そこから身体を壊してしまい、その結果過食症になってしまうこともあるようです。自分の思い込みでダイエットする場合は自分に自信がない場合やコンプレックスを抱えている場合が多く、そのストレスから過食症へつながることもあるとされています。

このようにダイエットに関連し、間違った自分のボディーイメージから痩せなくてはならないというプレッシャーやストレスを感じて、その結果発症してしまうのです。身体的と言うよりも精神的な面においての原因が多い疾患と言えます。

過食症/神経性大食症の予防/治療法

過食症は、一般的には治療期間が長くかかる病気だとされています。かかってしまったら病院を受診して治療していきます。では、そんな過食症は予防することができるのでしょうか。
先にも述べましたが、過食症の原因の1つにストレスがあります。このストレスを日頃から溜めないことが大きな予防法と言えるでしょう。また、現代を生きる中ではストレスを感じないで生活することは難しいことです。多少のストレスは仕方がありませんが、このストレスを上手く解消する方法を見つけることは過食症を予防する上で最も大切なことになります。
ただ、この時にストレス解消の方法を食べることに向けてしまうのはいけません。それが過食症の引き金を引いてしまう場合がありますので、その点は注意してください。また、毎日の食事は誰かと一緒に摂ることも予防になると考えられています。誰かと一緒に食べることによって、過食症の兆候に気づいてもらえる場合もあるので有効であるとされています。楽しく食事をすることがストレス解消にも繋がり、一石二鳥です。
また、自分の中でルールを決めて、過食への衝動を抑える予防法もあります。ただし、この予防法の場合はあまり厳密にしてしまうとそれが返ってストレスに繋がってしまう場合があるので注意が必要だと言えます。