手足口病てあしくちびょう

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医師監修

手足口病とは

手足口病とは、エンテロウイルスなどの感染により口の中や手足などに水疱状の発疹が出る、ウイルス感染症です。中央が白く抜けた周囲が赤い発疹が特徴的です。
主に夏に流行し、発病者は5歳以下の乳幼児が大半を占めます。しかし大人でも発症する場合があります。特に一緒に住む子どもがかかった場合、その親や家族もお風呂で手足口病に感染することがあります。

基本的には軽度の病気です。手足口病に対する特効薬はありません。特別な治療法もなく、基本は経過観察です。ただ、まれに髄膜炎や脳炎などの中枢神経系の合併症などが起こる場合があります。経過観察をしっかりと行い、普段と明らかに違う様子がみられた場合は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

手足口病の症状

手足口病の症状は主に3点です。
・発熱
・口の中や喉の痛み
・手足に水泡ができる


潜伏期間は3~5日程度です。
初期症状では、38度を超えることはないですが発熱も伴います。口の中や手のひら、足に2mmくらいの水ぶくれができます。かゆみを伴うこともあります。

●水ぶくれ、発疹ができる場所
・手のひら
・足
・足の裏
・おしり
・口の周りや口の中

熱は2~3日で下がります。水ぶくれや発疹も3~4日でアメ色に変色し治ります。

★他にも以下のような症状が現れます。
・よだれ
・食欲低下
・手足の発疹
・脱水症状
・口の中の痛みに伴う食欲低下

●似たような症状の病気
水ぼうそう:症状は似ていますが、手足口病の発疹は手足に多くみられます。水疱も化膿せず、かさぶたになることもありません。

単純ヘルペス:手足口病に比べ、局所的に集まりますが左右対称になることはありません。単純ヘルペスの水ぶくれは手足口病に比べて大きく、中央にくぼみがみられます。

ヘルパンギーナ:手足口病の水ぶくれはヘルパンギーナと異なり臼歯よりも前の頬粘膜、口唇内側、舌に出ます。

手足口病の原因

手足口病の原因となるウイルスはコクサッキーウイルスの一種です。
ピコルナウイスル科内のエンテロウイルス属のコックサッキーウイルスA16が主な原因で、そのほかにA4、5、9、10、B25やエンテロウイスル71型も原因の場合があります。

≪感染経路≫
●飛沫感染
くしゃみや咳によってウイルスが飛散します。そのウイルスが他者に付着し感染します。

●接触感染
ウイルスのついたものを触り感染します。手すりやつり革から感染する場合は主にこれです。

●糞口感染
ウイルスを持っている人の排泄物に含まれているウイルスから感染します。おむつ交換や吐瀉物の処理、トイレの後の手洗いを的確にする必要があります。

感染者の分泌物や便などの接触感染や飛沫感染でも起こります。潜伏期間は、3日~5日程度です。手足口病のための特別な治療法はなく、発熱や痛みに対する治療を行います。

手足口病の予防/治療法

≪予防≫
手足口病に有効な予防は手洗いとうがいです。
手洗いの方法は、石けんを使用し流水で十分に行ってください。
感染者とのタオル共用も控えましょう。

特に5歳以下の子どもがかかることが多い手足口病。ぜひ保護者の方や保育園・幼稚園で気を付けて予防を行いたいものです。


≪手足口病に感染したら≫
手足口病に有効なワクチンはありません。安静に過ごすようにしましょう。
症状が治まった後もしばらくの間、便の中にウイルスが排泄されているので注意が必要です。

熱が下がり元気になれば、学校や幼稚園、保育園、会社に行くことも可能です。手足口病が発症している間の食事は、口当たりのよいアイスクリームやプリン、なめらかスープ、お肉を抜いたシチューなどを摂るようにしましょう。

※症状が治まらないときは…
手足口病は軽い症状の疾病だと紹介しましたが、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症がおこる場合もあります。高熱がでたり、発熱が2日以上続いたり、嘔吐、頭痛などの症状の変化が見られた場合には、すぐに医療機関を受診することが大切です。
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