性交痛の症状

腟の入口付近や奥に痛みが出ます。痛みは、擦れるような痛みから、鋭く締めつけるような痛みなどさまざまです。

性交痛は、女性器の病気や、感染症などが原因となっていることもあります。挿入時の痛みと割り切らず、堪え難い痛みであったり、長く続く場合は、早めに婦人科に相談に行きましょう。

性交痛の原因と対処法

前戯が不十分


前戯が足りないため潤滑が不十分のまま挿入すると、摩擦が生じて痛みが出ます。妊娠中や産後は、女性ホルモンが不安定であり、膣が濡れにくくなることがあります。 ローションなどの潤滑液を使用するのも対策のひとつです。麻酔軟膏を塗るのもよいでしょう。

閉経後や体質などで濡れにくい場合には、ホルモン療法を行うことで改善することができます。婦人科の先生に気軽に相談してみましょう。

女性器の形


生まれつき膣が狭い、外陰部や膣に傷がある、子宮奇形など先天的な異常により痛みが出ている場合があります。婦人科での検査で調べることができます。

ラテックスアレルギー


ラテックスアレルギーのある人は、コンドームが合わないことで痛みが生じることがあります。ポリウレタン製のコンドームにするなど、素材をよく見て購入するようにしましょう。

精神的なトラウマ


レイプや虐待などによる性交渉に対する恐怖心や、性的パートナーへのマイナス感情、妊娠に対する恐怖など、少しの感情の揺れでも痛みにつながります。

パートナーとじっくり話し合うことや、カウンセリングを受けることで、少しずつ改善していくことができます。

女性器の病気・感染症


外陰部、膣、膣両側にある分泌腺の炎症や性器ヘルペス、尿道の炎症などでも痛みが生じる場合があります。

奥のほうの痛みが毎回ある場合、子宮内膜症や卵巣のう胞などの病気が隠れている可能性があります。早めに婦人科を受診しましょう。