群発頭痛の症状

群発頭痛は、一定期間ほぼ毎日、頭の片側が痛みます。その期間は数週から数か月と人によって異なります。
痛みは、左右どちらかのみで、目の奥やその周囲に現れ、また、上あごや頭の片側へと痛みの範囲が広がっていきます。
群発頭痛の痛みは、目の奥がえぐられるようなするどい痛みで、耐え難く、じっとしていられないほどです。発作中は部屋中を動き回ったり、壁に頭を打ち付けたりしたい衝動にかられる人も多いです。
痛みは15分~180分の間持続し、1日に1回~8回ほど発生します。深刻な睡眠不足に悩まされ、あまりの辛さに自殺してしまう人もいます。

頭痛の症状について

群発頭痛の原因

群発頭痛の原因は三叉神経血管系が賦活することで、内頸動脈の炎症や血管の拡張が引き起こされるからであると考えられています。脳の一番奥にある視床下部から、頭痛信号が出され、三叉神経核や上唾液核を通って頭痛が伝わっていきます。
また、多くは夜間や明け方に毎日定期的に頭痛が発生することや、頭痛の持続時間が一定的であることから、脳の体内時計にも関連していると考えられています。
アルコールも誘因と考えられており、飲酒して40分~1時間ほど経過すると、頭痛が発生することが多いです。タバコや気圧の変化も誘因の一つとされています。

群発頭痛の治療法

群発頭痛を予防するには、薬物療法と日常生活において頭痛誘発誘因を取り除くことが効果的です。
特に明け方にかけて頭痛が発生する場合は、発作期間中の就寝前にトリプタン系やエルゴタミンの薬剤を飲むと、睡眠中の頭痛の発生を防げる可能性があります。
日常生活では、群発期間のアルコールの摂取やたばこを控えましょう。また、登山や飛行機に乗るなど急激に気圧が変化する可能性がある行為をする場合は、頭痛を引き起こすこともあるので、医師への相談が必要です。