筋肉のしっかりついた体格で活動的な男性は、異性にモテるというイメージがありますよね。

 

世の中には、男らしい男性を好む女性もいるため、体を男らしくするテストステロンが役に立つかもしれませんね。

 

今回は、テストステロンの効果、気になる増やし方を医師に解説していただきました。

 

目次

 

 

テストステロンとは 

テストステロン

 

俗に男性ホルモンと呼ばれるホルモンのことです。「テストス」とは睾丸のことで、テストステロンは主に睾丸で作られますが、女性でも副腎や卵巣で作られます。原料はコレステロールです。

 

 

テストステロンの量の変化 

 

時間帯

朝の時間帯が一番多くなり、昼の時間に半減します。そして夜が最も少なくなります。

 

季節

秋に多くなり、春先にかけて少なくなります。

 

 

テストステロンの効果

 

性的機能への効果

・精子の形成を促し、成熟させる

・男性の二次性徴を起こし、性器の発達を起こす

・性欲を高める

 

身体への効果

・体格・骨格を男性的にする

・毛根に作用し、ひげを伸ばす

・ニキビや男性型脱毛の原因になる

・スポーツが強くなる

 

精神への効果

・攻撃的な行動を取らせる

・決断力、判断力を高める

 

 

テストステロンが少ないと現れる症状

加齢に伴ってテストステロンが減少し、様々な不調をもたらす状態が注目されており、男性更年期と呼ばれることもあります。正式には加齢による男性性腺機能低下症候群と言います。

 

男性性腺機能低下症候群では、下記のような影響が出ることがあります。

 

性器機能への影響

 

・性欲減退

・勃起機能不全

・朝立ちしにくい

 

身体への影響

 

肥満

高血圧

・脂質代謝異常

糖尿病

・骨粗鬆症

頻尿

尿漏れ

・筋力低下

動悸

息切れ

・ひげが伸びにくくなる

・物忘れ

 

精神への影響

 

・不眠

・不安

・イライラ

・うつ

・食欲低下 

 

テストステロンは女性にもある?

ボクシングする女性

 

女性も副腎や卵巣でわずかにテストステロンが産生されており、男性の10分の一程度の血中濃度があります。

 

海外では性欲低下に対してテストステロンを投与したり、体外受精の際に妊娠率を上げるためにテストステロンを少量投与したり、一般的なホルモン補充療法で改善しない更年期症状の治療のためにテストステロンを使用するという治療が試されています。

 

 

テストステロンを増やす方法

 

睡眠を取る

睡眠の質が高い人は睡眠不足の人に比べるとテストステロン値が多い傾向があると言われています。

 

日光を浴びる

海外では強い光を浴びることで性欲を高める治療も試されています。

 

太り過ぎない

脂肪が多いと、女性ホルモンであるエストロゲンの産生が多くなり、テストステロンは低くなる傾向があります。

 

栄養

ビタミンD、亜鉛、アミノ酸をバランスよく取ることが有効とされています。

 

運動

筋肉に負荷をかけるトレーニングが有効とされています。

 

タバコ、アルコールを控える

アルコール中毒患者ではテストステロンが少ないと言われています。

 

興奮するような状況を味わう

スポーツ観戦や手に汗を握る映画を見るなど、興奮するようなことはテストステロン分泌を促すと考えられています。

 

 

テストステロン量の診断方法 

血液検査

 

血液検査で確認することができます。男性更年期を扱う泌尿器科などで検査を行っています。

 

 

最後に医師から一言

 

男性も女性も、活力的に生活するためにテストステロンは重要なホルモンです。

 

(監修:Doctors Me 医師)