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高血圧こうけつあつ

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医師監修

高血圧とは

慢性的に血圧が高い状態のことを高血圧といいます。
高血圧になると常に血管に負担がかかり、心疾患や脳卒中などの病気が起こりやすくなります。

高血圧の症状


高血圧では、以下のような不快な症状が出ることがあります。
・頭痛
・目まい
・肩こり
・動悸
・息切れ
・耳鳴り


しかし、これらは高血圧特有の症状というわけではありません。さまざまな病気において現れる症状です。この点からも、高血圧は症状だけみると、早期発見が難しいと言われています。

高血圧は以下のような、病気につながることもあるため注意が必要です。

≪血圧を計ろう≫
血圧を定期的に計ることで、血圧が持続的に高い状態かどうかを知ることができます。

≪具体的な数値≫
以下のように、血圧が高い状態が何度計っても続く場合は高血圧であるとされています。
安静時の家庭での最高血圧が135 mmHg以上、あるいは最小血圧が85 mmHg以上
診察室での最高血圧が140 mmHg以上、あるいは最小血圧が90 mmHg以上

高血圧の原因

一般的に高血圧の原因には、生活習慣や遺伝が挙げられます。

●高血圧に関係してくる生活習慣の例
・塩分の多い食生活
・カロリーの高い脂っこい物ばかりを好んで食べること
・睡眠不足や睡眠過多などの不規則な睡眠
・運動不足

このような生活習慣を続けていると、徐々に高血圧になってしまいます。

●遺伝的な要因
血のつながった親や親戚に高血圧の人がいる場合は、高血圧の因子を持っているため、より気をつける必要があるでしょう。

遺伝的な要因がない人の場合も、悪い生活習慣を続けていくことで高血圧になることもあるため気をつけましょう。

高血圧の治療法

高血圧の治療は、降圧薬の服用と、高血圧の原因となる生活習慣の改善です。高血圧の重症度に応じて組み合わせていき、治療計画が立てられます。
まずは、生活習慣に気を付けてみましょう。そのうえで、血圧が高い状態が続くようであれば、合併症を防ぐためにも、医療機関を受診して、服薬による血圧低下を目指しましょう。

≪薬を飲む際の注意≫
●高血圧の薬は自己判断でやめないこと
高血圧の治療に用いられる薬剤には、さまざまなタイプがあります。生活習慣改善によっても血圧の改善が認められない場合、血圧の状態や既往歴などを考慮して薬物治療を開始します。

高血圧の治療の目的は、血圧の値を正常にコントロールし、合併症を未然に防ぐことにあります。例えば、心筋梗塞狭心症などの心臓病、脳梗塞脳出血くも膜下出血などの脳の病気、動脈硬化などがあり、これらの病気は、場合によって命にも関わります。高血圧の薬は、血圧を計らないと効果が実感しづらいですが、突然の休薬は命に関わる病気の発症につながる場合があります。決して自己判断でやめないようにしましょう。

●高血圧の薬とグレープフルーツの飲み合わせ
高血圧の薬の中には、グレープフルーツと相性が悪い薬があります。「カルシウム拮抗薬」と呼ばれる種類の薬の一部がこれに該当します。グレープフルーツに含まれる物質が、薬剤が小腸から血液中に吸収される際の経路の一つである「代謝酵素」の作用を抑えることで、通常よりも降圧剤の効果が強く出て、低血圧をもたらすことがあります。

グレープフルーツジュースでも、同様の作用が認められます。グレープフルーツを一度摂取すると、代謝酵素に対して不可逆的に作用するため、完全に効果が消失するまで3~4日ほど時間がかかるため注意しましょう。

●高血圧の薬が肝臓に与える影響
飲み薬の多くは肝臓や腎臓で代謝され、体外に排出されます。ですから、どんな薬を飲む場合でも肝臓に影響を与えることは避けられません。

特に、降圧剤には腎臓に直接作用して血圧を下げるものもあり、腎臓への負担がより大きくなることが考えられます。高血圧の場合、血圧を下げようとするホルモンの働きをブロックするため、降圧剤で血圧を下げる必要がでてきます。
しかし、血圧が下がることにより、腎臓への酸素や栄養素の運搬がうまくいかず、腎臓の機能が低下する副作用が起こる可能性があります。

また、腎臓には、血圧を下げて循環する血液量が減ると、栄養や酸素を運ぶために血圧を高くしようとする働きがあります。降圧剤の服用中には副作用が出ていないか、定期的にチェックしてください。特に、咳や食欲不振、湿疹、だるさ、むくみなどの症状が出た場合には早めに医師に相談するようにしましょう。

高血圧の予防


≪予防≫
国内に約1000万人もの患者がおり、脳卒中心筋梗塞動脈硬化などの深刻な病気の原因となってしまう場合が多い高血圧ですが、予防することが可能です。

高血圧の予防としては、食事や運動など普段の生活習慣を見直すことが大切です。

●高血圧を防ぐ生活習慣
・毎日規則正しい生活をする
・栄養バランスのとれた食事をする
・睡眠時間を一定にする
・適度な運動の継続、運動不足の状態を解消する
・アルコールを摂り過ぎない
・禁煙する
・ストレスを溜めにくくして、適宜気晴らしをする

≪高血圧予防のための食事≫
満腹になるまで食べる食生活は、肥満の原因になります。1日3食、同じ時間に腹八分目で食事をすることを心がけましょう。よく噛み、ゆっくり食べると満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぐことにつながります。

動物性脂肪の摂り過ぎは、血液中のコレステロールを増やし血圧を上げる原因の一つであるため控える必要があります。逆に、植物性脂肪や魚油などにはコレステロールを減らす働きがあるため、意識的に摂りましょう。

また、体に余分な塩分が残ると血圧が上昇するため、減塩を心がけましょう。みそや醤油などの調味料を減塩のものにしたり、酢や柑橘類の果汁やハーブやスパイスを取り入れたり、味をつける工夫が効果的です。出汁を濃い目にとることも工夫の一つです。また加工食品には、保存のために大量の塩分を含んでいるため、控える必要があります。

●毎日摂りたい食べ物
・青魚
青魚に含まれるEPAには、血管壁を柔らかくする作用があり、血管壁を拡張して血液をスムーズに流れる助けをします。それにより血圧を下げる効果があります。

・納豆
血栓を溶かして、血液の粘度を下げる効果があります。

・ポリフェノールを含む食材
なす、ブルーベリー、トマト、にんじん、イカやさけの皮などは、活性酸素を抑制する抗酸化作用がありますので、血管の老化にも効果的です。

・カリウムを多く含む食材
カリウムを多く含む食べ物として、りんご、バナナ、ほうれん草、アボガド、パセリがあります。体の不要な水分や塩分を腎臓から排出させる作用があります。

≪高血圧予防のための運動≫
高血圧予防に効果的なのは、ダッシュなどの瞬間的な運動ではなく、数十分ほど体を動かして行う有酸素運動です。運動の強度は激しくなくてよく、数十分かけての自転車通勤であれば、続けやすく理想的だといえます。

重量挙げなどの筋力トレーニングは、瞬間的に呼吸を止めて力をこめるため、かえって血圧が上昇してしまいます。このような無酸素運動ではなく、ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動が高血圧の人には適しています。

ウォーキングでは肩の力を抜いて、腕を大きく前後に振ると効果的です。有酸素運動は、血液の循環をよくし、肥満や糖尿病の改善にもなります。毎日、もしくは2日に1回程度、30分以上の有酸素運動を続けることがベストです。そして万が一、運動中に具合が悪くなったら、すぐに医師の診察を受けてください。

高血圧は、生活習慣に気を付けるだけで十分に予防に繋がります。さらに、他の病気の予防にも有効です。ぜひ実践してみてください。

高血圧の遺伝的な要因を持っている人の場合は、予防自体が難しい場合があります。しかし、全く予防しないのと、予防するのとでは全然違ってきますので、気をつけてみるとよいでしょう。
  • このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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健康チェック

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「高血圧度」チェック

高血圧になりやすい生活習慣になっていないですか?

頭痛がする、顔が赤くなる、胸がドキドキする、こういった日常の中で経験する些細な症状は、もしかしたら高血圧の兆候かもしれません。

高血圧はあまり自覚症状がないのですが、放っておくと動脈硬化を起こし、心臓病や脳卒中などのリスクが高まります。

合併症に注意したい高血圧。あなたの生活習慣における「高血圧度」をチェックしておきましょう!

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