肥満(肥満症)ひまん

カテゴリ
生活習慣病
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

肥満(肥満症)とは

肥満とは、正常よりも過剰な脂肪が体に蓄積され、体重が増加している状態です。肥満の原因は以下のようなことが考えられます。
・食事内容に脂肪分が多すぎ
・食事により摂取されるカロリーと運動により消費されるカロリーのバランスが合わない
この点が原因で体に脂肪が蓄積してしまうことが考えられます。まれに、遺伝的要因で脂肪分を体に蓄積しやすい体質の人もいます。重度の肥満になると、体重が増えすぎることで、腰やヒザなどの関節や心臓に負担をかけやすく、別の病気を引き起こす原因にもなります。太りすぎの体型はできるだけ早期に改善すべきと考えられており、食事内容の見直しと日々の運動が効果的です。しかし肥満の人が急に強い運動を始めると、かえってヒザなどを痛める場合もあるため、最初は軽い運動が推奨されています。

肥満(肥満症)の症状


肥満は近年食生活の欧米スタイルや喫煙、睡眠など様々な因子が関与し、生活習慣病の一つとされています。
肥満の定義は、脂肪組織が過剰に蓄積した状態とされています。医学的指標として、BMI(Body Mass Index)25以上、かつ体脂肪率が男性20%、女性30%以上で肥満の診断がされます。

肥満症には皮下脂肪型内臓脂肪型とがあります。
その見た目から、皮下脂肪型は洋ナシ型、内臓脂肪型はリンゴ型と呼ばれることもあります。

●皮下脂肪型
皮下脂肪が多いタイプの肥満です。
お尻や下腹部、太ももなど下半身に脂肪がつきます。女性に多いタイプですが、下半身の脂肪は出産や妊娠に必要なエネルギーです。むやみに皮下脂肪を減らすことは控えましょう。

●内臓脂肪型
内臓の周りに脂肪がつくタイプの肥満です。
メタボリックシンドロームの原因ともなる肥満です。中年の男性に多く見られますが、女性も多く内臓脂肪型の肥満になります。

下記2点が当てはまる場合、内臓肥満型の肥満と診断されます。
・ウエストが男性85cm、女性90cm以上であること
・腹部CT検査での脂肪の断面積を測定し、基準値を超える

内臓脂肪型は、脳血管障害糖尿病心疾患など生死に関わる病を引き起こす根本的な原因のひとつと考えられています。

肥満(肥満症)の原因

肥満は太り過ぎのことで、一般的に正常より体重が多いことを言います。
肥満の原因は様々で、人によっても異なります。

≪主な肥満の原因≫
●食生活
肥満になってしまう大きな要因は、好きなものを食べすぎて1日に必要なエネルギー以上をとりすぎることで肥満になります。暴飲暴食やむやみにお肉やアルコール、甘いものなどをたくさん食べることで摂取カロリーが多すぎることは肥満の原因とされています。

●基礎代謝の低下
私たちの身体は眠っている時も絶えず活動をしていますが、このような生命を維持するための活動を基礎代謝と呼んでいます。この基礎代謝が低下してしまうと太りやすく痩せにくい身体になってしまうのです。暴飲暴食はしなくても、運動不足や老化などによって基礎代謝が低下することも肥満の原因のひとつです。

●便秘
特に女性で多くの人が悩んでいる便秘も原因の一つです。
慢性の便秘になってしまうと、余分な脂肪分や糖分が長時間腸にとどまってしまうことで、水分と一緒に体内に再吸収されてしまうそうです。また凹凸した大腸に便がこびりつく宿便もあります。宿便の量は個人差がありますが、多い人だと5キロにも及んでしまうと言われています。

●ストレス
ストレスを多く受けたりすることで自律神経が乱れてしまうとホルモンバランスが崩れ、消化吸収機能にも影響がでてしまうことで肥満につながることもあります。自律神経のバランスが崩れると余分なカロリーが吸収されやすくなったりと太りやすい体質になってしまいます。
肥満型の生活習慣かも?医師監修セルフチェックへ進む!

肥満(肥満症)の予防/治療法

肥満の治療には肥満になるのにかかった倍以上の時間と苦労を要します。加えて、心理的負担から普通の生活が困難になるケースもあります。
節度ある食事、運動など日々の生活スタイルを今一度見直して、二次的な病を引き起こす生活習慣病にならないように心がけることが大切です。

≪肥満の予防≫
●カロリーを必要以上に摂取しない
肥満にならないためには、必要以上のカロリーを摂取しないことです。
食事制限をするなど、1日に摂取カロリーを決めて減量をすることが効果があるとされています。腹八分目を心がけ、満腹になるまで食べないようにしましょう。一方、過度に食事制限をすることで栄養不足になってしまうので注意が必要です。バランスのとれた適切な量の食事を摂るようにしましょう。

●定期的な運動
運動を定期的にすることが肥満の予防や解消法には大切です。
フィットネスクラブに通ったり、ジョギングなど外に出て運動することは、面倒くさくなって長期にわたって続けられなくなることがありがちです。

脂肪を燃やすための運動は、少しでもいいから毎日続けることが大切です。そのため、家で音楽に合わせてダンスをしたり、スクワットなどの筋トレをするなど、家でかんたんにできる運動を続けるようにしましょう。

運動をすることで筋肉がつくと、筋肉がエネルギーを消費しますので、代謝が高まります。代謝が高まると体脂肪を燃えやすい体質にできます。脂肪を燃やして減量するためには、効率的に脂肪を燃やすことができるエアロビクスなどの有酸素運動をすることが大切です。

≪肥満の治療法≫
国内では、肥満の治療法は外科療法や薬物療法は主流ではありません。

基本的に食事療法、運動療法で肥満を治します。
管理栄養士による厳格な栄養制限、リハビリスタッフによる有酸素運動が主となり、インスリン抵抗性を緩和させていきます。
その生活習慣、すでに肥満型かも…!



Doctors Me医師コラムから


肥満の人は要注意! 「内臓脂肪」がぜんそくを悪化させる!?



お腹による肺の圧迫が喘息を引き起こす
肥満によって、おなかに脂肪がつくと肺が圧迫されてしまいます。それにより空気の通り道である気道が狭くなり、呼吸能力が低下。さらに、息を吸ったり吐いたりする際の胸の動きも悪くなり、 1回の呼吸ごとに交換できる酸素や二酸化炭素の量も減ってしまうのです。結果、空気の通り道・気道の筋肉の質を低下させ、喘息の反応を起こしやすくすると考えられています。

内臓脂肪にも原因が…
それだけではなく、おなかについた脂肪、特に内臓脂肪が喘息を悪化させることもわかっています。つまり、肥満と一口に言っても見た目だけの体型に限らず、実は一見太って見えなくとも、内臓脂肪型の肥満傾向にある人は喘息の発症リスクが高いということなのです。

皮下脂肪と異なり、内臓脂肪はホルモンをたくさん分泌します。 この内臓脂肪がたまった状態の肥満では、内臓脂肪の中で炎症が発症。それはやがて血管の老化である動脈硬化症や、 血糖値が高くなる糖尿病などの原因になり、さらにこの状態が続くと脳梗塞や心筋梗塞などの重症な疾患にさえつながります。
そして最近の研究では、この内臓脂肪内での炎症は、がんや喘息といった、免疫に関係した病気にも影響することが、明らかになってきているのです。

肥満は、まさに万病の元
昔から肥満は、喘息の発症リスクを高める要因のひとつであることが報告されていますが、 肥満の状態が深刻かつ、内臓脂肪が多ければ多いほど、喘息の発症が増えることも分かっています。 他にも、睡眠時無呼吸症候群や、胃と食道の逆流の影響などが肥満と関連している可能性が推定されています。

医師からのアドバイス
もし、原因の分からない咳が続いていたら、 早めにお近くの医療機関を受診して下さい。 炎症が深刻化しない内に治療した方が、喘息の重症化を回避することができます。

予防・改善には体重を落とすこと、内臓脂肪を減らすことが大切です。ストレスや疲労も成人喘息に影響を及ぼす可能性があるといわれています。規則正しい生活を送り、休養をとれるときはゆっくりと休むようにしましょう。


  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • 専門家の皆様へ。病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください

肥満(肥満症)の相談

肥満(肥満症)に関するコラム