不妊症の症状

不妊症は、何らかの原因で妊娠しない症状のことを指すため、病気による症状以外に症状と呼べるものはありません。しかし、以下のような自覚症状から不妊症の疑いを窺い知ることはできます。
  
女性
・月経不順
・月経以外の不正出血
・月経痛、腰痛、下腹部痛、性交痛、排便通
・異常なおりもの
・乳汁の分泌
・多嚢胞性卵巣症候群に伴う容姿の男性化
  
男性
・勃起不全、射精障害
・精巣が小さい
・陰嚢の肥大
・精液量が少ない
  
ライフスタイルの変化に伴い、ストレスなどで体調を崩し、生殖機能に影響を及ぼすことがあります。自覚症状があるときは、思わぬ疾患が隠れていることもあるため、医療機関で相談することが大切です。

不妊症の原因

不妊症は、内臓疾患やストレス、肥満、過度の飲酒・喫煙、高年齢化など、さまざまな要因があると考えられています。医療機関で検査をして判明する原因の一例としては、
 
女性
・排卵障害
・卵管障害
・子宮筋腫や子宮内膜症などの子宮の異常
・子宮頚管の通過障害
・骨盤内の病変
  
男性
・勃起障害や射精ができないなどの性交障害
・精路通過障害
・膿精液症
・造精機能障害
  
などがあります。その他にも、着床障害、ピックアップ障害、受精障害などがあります。しかし一方で、基本的な不妊検査をしても原因が特定できない「機能性不妊症」のカップルも多く存在します。

不妊症の治療法

医学の進歩により、高度生殖医療による妊娠・出産が可能になっている一方、晩婚化やストレスによる生殖機能の衰えなどの影響で、不妊に悩むカップルは増えています。
  
不妊症を予防するためには、生活習慣や生活環境を整えて健康な心身を保つことです。また、感染症のリスクを把握し予防する知識も必要です。その上で、医療機関などで相談・検査し、不妊の原因を取り除く治療も効果的です。不妊症治療は長期間にわたることも多く、カップルの息の長い協力が不可欠といえます。