VDT障害の症状

VDT障害による症状には主に以下のようなものがあります。
・眼の症状:ドライアイ、眼精疲労、目の充血、視力低下、かすみなど
・体の症状:肩こり、首や腕の痛みやしびれ、頭痛、腰痛、倦怠感、腱鞘炎など
・心の症状:イライラ、食欲不振、抑うつ感、不眠など
これらの症状はVDTによる作業時間が長時間続くほど高い割合で現れます。

最初は眼精疲労など眼の症状から現れ、しだいに他の複数の症状が伴うようになることが多いです。心身の症状が慢性化し、悪化してしまう場合には本格的な治療が必要となり、完治に時間を要したり仕事を長期休養しなければならない場合もあるので、早め早めの対策が大切です。

VDT障害の原因

VDT障害を引き起こす原因は長時間のVDT作業です。VDT作業では椅子に座った同じ姿勢でこれらのディスプレイを注視し、キーボードを扱って作業するため、体の各所に強い負担がかかります。

同じ姿勢を維持することやキーを打つ作業は特定の筋肉に過剰な負担が生じ、またディスプレイには特殊な輝度や色彩があるため、それを注視することや瞬きの回数が減るなどにより眼に疲労が生じます。長時間の作業は精神に対して強いストレスを与えます。

このような負担による疲労やストレスが繰り返されることによって心身にさまざまな症状を引き起こします。

VDT障害の治療法

VDT障害を予防するためには厚生労働省のガイドラインに従って作業環境や作業方法を適正に整えることが大切です。そのためにはまずディスプレイの輝度の調節や照明などの光環境を整えます。

また作業時間は連続して1時間を超えないようにし、作業中には1~2回の小休止をします。作業の合間には10~15分の休憩時間を設け、その際体を軽く動かしたり遠くを見たりなどして作業にメリハリをつけるようにすると効果的です。

また作業する際に正しい姿勢がとれるように椅子の高さや形に工夫することなども大切です。